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最近、感動を忘れていませんか?〜自分の価値観を変えた本

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 秋の夜長は読書にふけりたいもの。でも、小学生じゃないから「課題図書」もないし、世の中にはベストセラーが多すぎて、一体どんな本を読んだらいいか、わからない人も多いのでは? ORICON STYLEでは、「自分の価値観を変えた本」をリサーチしてみた。

 総合1位の【東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン】は、各年代で幅広く支持を集めている。リリー・フランキー初の長編小説で、「en-taxi」連載中から話題を呼び、昨年6月に単行本化されている。11月にはフジテレビでのドラマ放映も予定されている。「母と子」「父と子」「友情」など、古典的なテーマを扱っていながら、涙なしには読めないところが読者の心をつかんだのだろうか。

 総合2位は乙武洋匡の【五体不満足】で、特に10代と30代の人気が高い。1998年に刊行されて以来、すでに420万部以上も売れている国民的ベストセラーである。先天性四肢切断という障害を持って生まれながら、「障害を持っていても、ボクは毎日が楽しい」と言い切る自己肯定感覚に感動を覚えた人は少なくないだろう。

 総合3位には堂本剛の【ぼくの靴音】が入った。ドラマや音楽で活躍しているKinKi Kidsの堂本剛が『Myojo』誌上に6年間連載したエッセイを単行本化したもの。モノクロ・フォトも織り交ぜた、19〜25歳の彼の本音の集大成が人気を呼んでいる。著者に近い年代で人気があるのはもちろんだが、意外にも40代でも2位を占めている。

 総合4位以下は、年代によってバラエティーに富んだ結果となった。モンゴメリーの【赤毛のアン】や、サン・テグジュペリの【星の王子さま】などの古典もランク入りしている。一方で、30代では西原理恵子の【毎日かあさん】、40代では手塚治虫の【火の鳥】というコミックも支持を集めている。本の好みは人さまざま、また、同じ本を何度か読み返しても、そのたびに違う感慨を覚えるもの。話題の本に限らず、あれこれ読みあさってみてもいいのでは
(アジムス)

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