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オリコンニュース

携帯電話=音楽プレーヤー時代の新人発掘・育成

「ソニー・エリクソン オーディション」開催中

 音楽配信の急成長や音楽SNSの発達などを背景に、ネットや携帯音楽プレーヤーを積極的に活用した新人発掘・育成の手法が目立つようになってきた。東芝EMIでは、iTunes Music Storeでプレデビューできる『亀田誠治プロデュース“Short Cut Audition”』を展開。また、コロムビアミュージックエンタテインメントでも携帯やPC向けの音楽配信から新人をデビューさせる『ネットアーティスト』プロジェクトを開始している。

 そんななか、新人発掘・育成の老舗であるソニー・ミュージックエンタテインメントのSDグループも、数年前から配信を絡めた新機軸のオーディションを模索してきたという。
「配信を活用するうえでの技術的な問題はすでになくなっていましたが、僕らとしては多くの人たちに“おもしろそう、応募してみたい!”と思ってもらわなければ募集する意義がない。オーディションの方法というより、募集のキャッチになる要素に頭をひねってきました」とSDグループの戸井田隆男氏は語る。

 そこへ、“ウォークマン ケータイ”を展開するソニー・エリクソンがオーディション企画を提案。合格者には「携帯とPCでの楽曲配信デビュー」や同社の「新機種のテレビCMソングに起用」という“出口”を用意した。
「おかげさまで弊社は音楽イメージの強いメーカーとして認知が広まってきました。しかし、ナンバーポータビリティ開始を目前にケータイ戦国時代と言われる今、まさにその“音楽に強いイメージ”をより色濃く打ち出してい
 

『ソニー・エリクソン オーディション』
携帯電話メーカーのソニー・エリクソンとソニーミュージックのSDグループ、そしてMTVのコラボレーションにより、新人アーティスト発掘オーディションを開催。優秀者の楽曲は、携帯とPCの楽曲配信でデビュー。さらに、来年以降に発売されるソニー・エリクソンの新機種のテレビCMに楽曲が起用される。
【応募資格】
ジャンル、年齢、性別、国籍、形態(ソロ/グループ)など一切不問。オリジナル楽曲での応募に限る。
【応募方法】プロフィール、写真、デモテープ、歌詞を同封のうえ郵送。
【締切】9月30日(消印有効)
【選考方法】書類選考後、パソコン、携帯のホームページに応募楽曲をアップし、一般投票を実施。
【URL】http://www.sonyericsson-music.com/

こうというのが今回の企画の意図です」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ マーケティング部・花井譲氏)

 各種データが示しているとおり、配信が音楽業界に与える影響は決して小さくない。なかでも日本ではその約9割が携帯経由。当然の流れとして、各キャリア/メーカーともに、“音楽ケータイ”の充実度のアピールに鎬を削っている。
「無名の新人アーティストをCMに起用するのはたしかにリスキーです。しかし、いい楽曲であればDef Techの例からも耳の早いユーザーを確実につかむことができ、ひいては周辺層にも浸透していくでしょう。結局、“音楽わかってるよな、ソニー・エリクソンって”と言われたい。それが真の音楽ブランディングではないかと思うんです」(花井氏)

ケータイの進化が新人発掘、発信の可能性を飛躍させる

 ソニー・エリクソンからの提案に、SDグループ側も積極的な姿勢で賛同した。
「今まで訴求できなかった人たちを含めて、携帯や配信といったキーワードに反応する層は確実にいるはず。ツールが増えた分、こちらもまた、あらゆる道具を駆使しつつ、かつ魅力ある仕掛けができるチャンスがあります。ソニー・エリクソンさんにお声をかけていただいて、試したかったオーディションを最良の形で実現できました。デジタル機器のなかでも携帯の進化は目覚ましいですが、そのうちライヴ映像や音源そのものを含めて、携帯経由で応募者とのすべてのやりとりができる時代が来るのもそう遠くはないでしょうね」(SDグループ・大野貴博氏)

 さらにメーカーとタッグを組むことで、発掘後にも携帯を活用した展開のアイデアが広がる。
「ソニー・エリクソンさんの精神は、スポーツメーカーがアスリートをスポンサードするのと非常にイメージが近いんです。たとえば将来的に、ここで発掘されたアーティストの新曲を、ソニー・エリクソンさんの新機種にプリセットで先行リリースするという可能性も考えられます。ユーザーのリアクションをいち早く知ることができるのも、携帯配信のメリットですから」(SDグループ・石川大氏)

 レコードメーカーにとって、新人の開発とデビューアーティストとして彼らを世に送り出すことは、いつの時代も至上命題。配信の急成長とともに“デビュー”という概念自体が曖昧になりつつあるなか、それを逆手にとって、よりフレキシブルな形で次代を担う原石たちを発信できるようになったのも事実だ。今回のオーディションを機に、日進月歩で革新する携帯を上手に活用した、斬新かつ効果的な新人発掘・育成手法のさらなる出現に期待したい。
(取材・文/児玉澄子)



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