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ガリレオ完結作『永遠の記憶』、東野圭吾自身の歴代最高初週売上を記録、「忘れてはいけない謎」に迫る【オリコンBiZトーク】

 オリコンBiZトークでは、先日亡くなった作家の東野圭吾の特集が組まれ、同氏がオリコン“本”ランキングで打ち立てた前人未到の記録を振り返った。東野圭吾の遺作であり、ガリレオシリーズの完結作となった『永遠の記憶』(文藝春秋)が、長年のファンを震わせた「忘れてはいけない最後の謎」を紐解いていく。

東野圭吾 歴代最多4度の年間文庫ランキング1位 オリコンBiZトークより

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 番組前半では、東野圭吾が残した数々の記録について紹介された。8月10日付のオリコン週間文庫ランキングにおいて、トップ50に19作品がランクインしており、これは同一著者としては史上最多の記録である。また、年間文庫ランキングでは歴代タイとなる4度の1位を獲得している。2008年の『容疑者Xの献身』(文藝春秋)、2015年の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(KADOKAWA)、2018年の『ラプラスの魔女』(KADOKAWA)、そして2023年の『クスノキの番人』(実業之日本社)と、長年にわたりヒット作を生み出し続けた。

 さらに、年間文庫ランキングの作家別においては、08年から25年までの間に驚異の16回も1位を獲得している。26年の上半期ランキングでも81.2万部を売り上げて作家別1位に輝いており、その人気の高さがうかがえる。単なる1つの代表作だけでなく、ミステリーからSF的な要素を持つ作品まで、多様なシリーズや単発の単行本が長く読まれ続けていることが、これらの偉大な記録を支えているとMCは分析した。

オリコンBiZトークより

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 そして話題は、8月5日に発売された遺作にしてガリレオシリーズの完結作『永遠の記憶』へと移った。同作は8月17日付の週間BOOKランキングで、東野にとって通算17作目の1位を獲得した。週間売上は17.8万部を記録し、11年に発売された『真夏の方程式』の6,5万部を大きく上回る、東野作品史上最多の初週売上となった。村上春樹の作品が記録した今年度最高の初週売上を早くも更新した形だ。映像化を前提としたような設定も、多くの読者を惹きつけている。

オリコンBiZトークより

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 『永遠の記憶』は、内海薫がスーパーマーケットで刺されるという衝撃的なシーンから幕を開ける。内海を刺した犯人は茂久という70代の老人だったが、彼は刺した直後にビルの屋上から飛び降り自殺を図り、奇跡的に一命を取り留める。しかし、老人は自身の指紋を焼いており身元が分からない状態だった。唯一の手がかりは、彼が持っていた「鶴巻和正」名義の預金通帳だった。なぜ面識のないはずの内海を刺したのか、そして通帳の名義人は誰なのかという謎から物語は加速していく。そこには、内海に恨みを抱く若い女性の存在も絡んでくる。

オリコンBiZトークより

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 本作は大きく2つの章に分かれており、それぞれ「履歴る(たどる)」「終活る(ふりかえる)」という章タイトルそのままの裏テーマが隠されている。これまでのガリレオシリーズで描かれてきた事件や、それに関わった被害者、加害者、そしてその家族たちの人生が交差していく。湯川学、草薙俊平、内海の3人が過去に関わった事件を振り返りながら、長年解かれていなかった「最後の謎」に迫る展開となっている。ドラマシリーズや映画で染み付いた福山雅治や柴咲コウの声、背景音楽が脳内で自動再生したくなるほど入り込める作品であり、読者も置き去りにしてしまったような過去作の伏線が見事に回収されるカタルシスが堪能できる。

 また、本作はガリレオシリーズを初めて読む読者にも優しい作りになっている。登場人物の関係性や過去の事件の繋がりが丁寧に説明されており、初心者でも入り込みやすい。人間の心理描写が極めてリアルであり、犯人が凶行に及ばざるを得なかった背景や事情が深く掘り下げられているため、各キャラクターが立っており読みやすいと評価された。

オリコンBiZトークより

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 さらに、書籍の装丁に関する話も飛び出した。単行本のカバーを外すと、事件現場であるスーパーマーケットの間取り図のようなスケッチが描かれており、そこには湯川が書き込んだような数式がデザインされている。MCがAIを使ってその数式を解析しようとしたところ、「複素解析やフーリエ解析の記号がバラバラに配置されており、数学っぽく見せるための装飾である可能性が高いと」いう無機質な回答が返ってきてしまい、笑いを誘う一幕もあった。しかし、過去作の単行本でもカバー裏に様々な仕掛けが施されていたことから、読者の間で独自の考察が盛り上がる要素の1つとなっている。

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 番組の終盤では、『白鳥とコウモリ』(幻冬舎)にも触れ、真実が明らかになることで誰もが幸せになるわけではないという、東野作品特有の哀愁や奥深さについて語り合った。東野が亡くなったことで新たな作品が読めなくなる寂しさは計り知れないが、残された作品たちはこれからも多くの人々に読まれ続けるだろう。

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