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『ジャンプ』付録カード転売の手口と目的「小銭を稼ぐ感じ」 罪意識ない転売ヤーを取材

■各地で売り切れ続出の『ジャンプ』 標的になった付録『ONE PIECEカード』
 きのう13日に発売された『週刊少年ジャンプ』33号が各地の書店・コンビニで売り切れが続出している。同号では『ONE PIECEカード』が付録になっていることから、転売ヤーの標的となり、買えない人が続出した。この騒動の原因となった転売ヤーの大学生に取材し、手口と今の心境を語ってもらった。

売り切れ続出の『週刊少年ジャンプ』33号

売り切れ続出の『週刊少年ジャンプ』33号

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【画像】転売ヤーの標的になった付録『ONE PIECEカード』


 『ONE PIECEカード』は大人気のカードゲームで、レアカードは高額取引されている。今回のジャンプ発売前に集英社は「『ONE PIECEカードゲーム』の人気に鑑み、同号は通常より50万部増で発行いたします(トータルの発行部数は非公開)」と、通常より50万部増で発行すると説明したが、それでも付録が転売ヤーの標的となり、結果的に書店やコンビニで売り切れが続出した。

 実際、付録のカードは売れているのかというと、都内の一部カードショップでは約1000円で買い取り、フリマアプリでも雑誌の値段以上で取引されるなど利益が出ている。

 この影響で『ジャンプ』を購入できない読者が続出。さらに、掲載されている漫画は電子版でも読むことができるが、今回の同号では『アオのハコ』の最終回が掲載されており、ファンにとっては紙版で保存したい気持ちがある中で、購入できなかったことから「ジャンプ売り切れ続出。マジでどこにも置いてねえ。ワンピカードとか興味ないので転売ヤー勘弁してくんねぇかな。一応アオのハコ最終回なのよ」「アオのハコ最終回なのにワンピースカードの転売ヤーのせいでジャンプ買えなくて鬱」などと怒りと嘆きの声があがった。

■日付変わる前から動く転売ヤー 購入できなかった読者へは「電子版で読めるじゃないですか」
 今回、実際に『ジャンプ』を複数買い、カードショップで付録カードを売った大学生を取材し、手口など当時の様子などを聞いた。なお、この取材は筆者がきのう休日で、近所のカードショップでポケモンカードの店試合(ジムバトル)を楽しんでいる中、対戦前に相手との雑談で「ジャンプで儲けた」と話したことから、その後、取材したものとなっています。

――『ジャンプ』を大量に購入し、付録を転売したそうですが、なぜしたのですか?当日は、どのように動いていたのですか?

 簡単に小銭が稼げるからです。日付が変わる前から動いていました。車を使って1時間くらいで25冊ほど集めました。自分の近所は購入制限しているコンビニが少なかったので、1回で5〜7冊くらい買えましたね。

――「1人1冊まで」と購入制限しているお店もありましたが、購入制限がないお店を事前に調べていた?

 そうですね。前日(日曜日)の20時くらいに自宅近所のお店はサラっと、購入制限の張り紙がないか調べました。あとは、効率よく回れるようにルートを考えたり、確認したり。

――ネット上だと、車のトランクルームいっぱいにジャンプが積まれた写真が拡散されています。今回はどれくらい買いましたか?

 自分は25冊くらいです。50冊とか集めることもできたと思いますが、同じことを考える人(転売ヤー)がいると思ったので、時間をかければかけるほど、だんだんお店でジャンプが買えないリスクが出てくるので、1時間の短時間で集めることにしました。

――実際、どれくらい儲けましたか?一部カードショップは1000円以上で買い取るお店もありますが、買取停止のお店もあり、売れないリスクもあったと思います。

 1枚800円〜1000円で20枚売りました。全部で1万8000円くらいですかね、そこからジャンプの購入金を引く感じです。いろんなカードショップに行きましたが、買取しないお店や値段が低いお店もあったので、コンビニを回るよりも大変でした。結局、都内の方に出向いて買取してもらったので、時間のロスは大きかったです。余っているカードも、値段は少し安くなりますが買い手が見つかったのでトータルで利益は出ています。※都内へは大学への通学定期を利用。

 売れないリスクや在庫を抱えるリスクは当然あるので、今回はいつもより多く雑誌を刷ると告知していたので、少ない仕入れで小銭を稼ぐ感じでした。

――仕入れ? 今回の『ジャンプ』買い占めで漫画を読むことができない読者が多くいました。ほかの人への影響は考えないのですか?

 考えないですね。電子版で読めるじゃないですか。「紙で読みたい」という人の気持ちもわかりますが、悪いことをした意識はないですね。

――これからも続けていく?

 自分は小銭を稼ぐ転売ヤーというか。自分よりもっと買い占めているような人たちとは違う。小銭稼ぎレベルでやっていくと思います。

――ポケモンカードでも転売をしている?

 してますね。

■取材を終えて筆者の余談
 最初は「きょうのジャンプ買えました?」→「買いましたよ!儲けました」の雑談から始まり、身近に転売ヤーがいたことで、興味本位から雑談レベルでの取材でしたが、話を聞いていると想像以上に時間効率などを考えていたことに驚きました。そして、お話を聞いていくうちに、世の中に影響を与えている罪意識のなさが伝わり、取材相手からの「仕入れ」という言葉は、違和感を覚えました。今回の転売騒動に限らず、さまざまな物が転売の標的になっており、深刻な社会問題として考えていく必要があると思いました。

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