きょう15日に選考結果が発表される「第175回直木三十五賞」。候補の5作品の中でも特に注目を集めているのが、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭の初小説『青天』(文藝春秋)だ。日々テレビやラジオで言葉を操る芸人が、小説という別ジャンルで評価されること自体は珍しくない。しかし、日本文学界において屈指の権威を持つ直木賞の候補に、しかもデビュー作で名を連ねた事実は、特筆に値する。 若林の作品が候補となった「直木賞」は、広く読者に支持される「大衆文学」の中から優れたエンターテインメント作品に贈られる。一方で、もう一つの文学賞である「芥川賞」は、純文学を対象に新人作家の登竜門としての性格が強い。両賞は1年に2回、同時期に発表されるため違いがわかりにくく混同されがちだが、求められる資質は異なる。
2026/07/15