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『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』、福山潤×渕上舞×岡本信彦×洲崎綾×逢坂良太が語る色あせない絆(ネタバレあり)

 テレビアニメ放送10周年を記念して制作された映画『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』が公開中。第2期放送終了後の2016年以来、10年ぶりの最新作で、これまで映像化されていなかったエピソードが完全新規で描かれている。公開中の本作で主要キャラクターを演じる福山潤(殺せんせー役)、渕上舞(潮田渚役)、岡本信彦(赤羽業役)、洲崎綾(茅野カエデ役)、逢坂良太(磯貝悠馬役)の5人にインタビュー。公開後だから語れる裏話など、ネタバレありで語り合ってもらった。(取材・文:遠藤政樹)

インタビューで集結した福山潤・渕上舞・岡本信彦・洲崎綾・逢坂良太 (C)ORICON NewS inc.

インタビューで集結した福山潤・渕上舞・岡本信彦・洲崎綾・逢坂良太 (C)ORICON NewS inc.

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■集まればいつでも“あの頃”に 福山のアドリブも健在

――久しぶりのアフレコはどうでしたか。

【福山】 どうだった、みんな?

【渕上】 逢坂君、一緒だったよね?

【福山】 あのうるさかったと有名な(収録日の)?(笑)。

【逢坂】 俺じゃなくて先輩方です(笑)。

【渕上】 昔話に花が咲いてね。

【逢坂】 そのおかげで戻ってきた感じはあるよね。

【岡本】 僕の場合、収録時間が短くって。すぐに終わってしまって寂しかった記憶があります。ただ本編を観たら、業が存在感あってすごいなって。

【逢坂】 全然出番なかったと聞いていたのに、映像を観たらめっちゃ喋っていた(笑)。(磯貝役の)俺より喋ってますよね。

【岡本】 そう感じるかもしれないんですけど、でもワードの数でいうと、そんなことなくて(笑)。存在感とゆったりとした喋りは業君だからこそです。

【洲崎】 私は本編のカエデのセリフよりも、最後、同窓会でみんなが久しぶりに集まるところのセリフで、「ちょっと大人に」というディレクションに対して、どこまで大人の声にするかの塩梅(あんばい)に時間がかかったかな。

【岡本】 殺せんせーはどうでしたか?

【福山】 ご存知の通り、いつも一人上手です。いつも通り、テレビシリーズと同じようにやることが多かった。みんなと一緒に録るのに加えて別録りもやっていると時間が足りなかったと思うので、その点では一人で収録できて良かった。でも一人でずっと連続して録るから疲れたよね(笑)。フルで時間いっぱいまでやった帰り際、音響監督の飯田(里樹)さんに「疲れますね」と言ったら、「(福山さんが)勝手にやっているのでしょう」と言われました(笑)

【岡本】 アドリブが多すぎるんですよ(笑)。いつも楽しそうに演じられていた印象で、殺せんせーのセリフの中からも聞こえてきました。

【逢坂】 どこからどこまでがアドリブなのだろうなと思います。

【福山】 本編を観てもONゼリフになっているから、台本にあるセリフだと思うけど、台本にないのもあるよ。

【岡本】 たしか自信作ありましたよね。

【福山】 その部分は台本通りだけど、合わせてる。本編の最後の方で殺せんせーがチョークを挟んでいるときに「ちょくちょく」と言うのですが、セリフがちょっとズレているのをうまいこと合わせて「チョークチョーク」に変えています。ダジャレですけどね(笑)。

■10年ぶりでも「変わらない」ことを意識

――さすがのチームワークですね。

【福山】 もう考える時間はいらないかもしれないです。

――変わらない一体感があるなか、ここは変わったかもと感じた部分はありましたか?

【渕上】 (収録現場では)昔話に花が咲くのもいいのですけど、健康の話とかでも盛り上がっていて、みんな大人になったなと感じました(笑)。

【岡本】 健康は重要だよね。僕は10年経ったからこそのキャスティングの妙を感じました。今回アサシンチームが登場するんですけど、そこのバランスというか。(山口)勝平さんがいて、東地(宏樹)さんがいて、山路(和弘)さんがいてというなかでの梅ちゃん(梅原裕一郎)。そのキャスティングの妙を感じました。

【福山】 変わったというより、あまり変えないでいこうと決めていました。ただ10年経っているので、当時よりできることは増えている。それをどういう塩梅でやっていこうかと感じる部分もありました。観た人が声を聞いたときに違って聞こえてしまうことがないよう、なるべく変わらないことを意識しました。

【渕上】 蛍は今回、初めて演じる役なので緊張しました。ファンの皆さまも長く続いているお話にいるキャラクターだと、どうしても(頭の中で)想像している声もあると思います。(ファンの皆さま各々がもつ蛍へのイメージ・解釈という)“正解”がある中で“正解”がないものをやらなきゃいけない。そこにうまくぶつけられるのかという思いもありつつ、うまくぶつけることが“正解”というわけでもない。大変でしたが、やりたかった役なので光栄でした。

■エンドロール後、実はキャスト陣も…

――公開後ということで何度も観ている方もいるかと思いますが、ここは……みたいなポイントは何かありますか?

【福山】 エンドロール後のシーンについて、僕は“何かやるらしい”ということを知ってはいたけど、10年後の3年E組の集合写真が入っているとは知らされていませんでした。実は作っている我々も全部を織り込み済みでやっていたわけではなく、あえて知らされていないこともある。僕も完成映像を観てサプライズだったこともありました。

【逢坂】 映像を使うのは知らされていなかったですよね。セリフだけが書かれた紙をいただいて、声をくださいと。

【渕上】 しかもアフレコ当日にもらったよね。

――そういう経緯があったのですね。ほかに公開後だからこそ語れることはありますか?

【岡本】 (福山さんが)アドリブで何を言っているかよく聞くことじゃない?

【渕上】 どれがアドリブかわからないしなあ。

【福山】 絶対わからないと思うよ。

【逢坂】 ダジャレを言っているのは多分アドリブだろうなと思います。

【福山】 まあそうだね(笑)。

【岡本】 チョークみたいに、本編のセリフをうまく使っているパターンもあるので、アドリブはどれだと問題を出されても、たぶんわからないと思います(笑)

【渕上】 台本を皆さんにプレゼントしたいです。

【福山】 あはは。僕らは個別やチームごとで収録していて、僕は一人だったので、でき上がりを観てみんなと話したかったなとも思いつつ、作業として言うなら不都合はありませんでした。僕らのチームは仲が良くて年末年始に毎年集まったり、他現場で会ったときにも『暗殺教室』の話が出たり、もしくは緒方(恵美)さんの家で食事会をしたり、いろいろなことをやっていたので、みんなと一緒にやっている気持ちは常にありました。

――皆さんの仲の良さは取材中も、しっかり伝わってきています!

【福山】 でき上がりを観て感じたのは、今作は“殺せんせーをみんながどう思うか”というストーリーなので、僕としては収録が(他キャストのみんなと)別で良かったなと。収録が一緒だと、みんなといろいろなものを共有して、ブーストかけて作ってしまう可能性もあったかもしれない。むしろ今回に関しては、殺せんせーが別(録り)だった方が素敵だったのではと思います。

■自然と受け継がれる声優としての教え

――作品にちなみ、皆さんにとって特に忘れられない恩師や教えがあれば教えてください。

【福山】 声優として、勝手に師匠だと思っている方々と仕事をなるべく多くしたかったなというのはあります。もうレジェンドクラスで、お会いすることが減っていってしまう中、全然できなかった自分ができるようになった今、その人から(自分の演技が)どう見えるかを同じ現場で味わってみたかった、といったことを話す機会は過去ありました。

【岡本】 この業界には師みたいな方が多く、福山さんはもちろん、別作品の現場でも先輩たちから(演技などを)教わることがあります。学生時代までさかのぼると、声優を目指したとき、声優を目指した方がいいという先生と、目指さない方がいいという先生、両極端な2人がいました。

――とても興味深いですね。

【岡本】 高1のときに会った先生は「声優は難しいから」と僕のことを考えて目指さない方がいいという意見だったんです。そのときは、逆に全力で頑張ろうと励みになりましたね。高2、高3は同じ担任の先生でしたが、その先生は「とことんやってみてください」と言ってくれて、より自分の思いにどんどんブーストがかかりました。このバランスが良かったと思います。違う方向からの励みをもらったことが、今につながっていますね。

【渕上】 『暗殺教室』の当時の現場で感じたのは、じゅんじゅんさん(福山)もそうですが、特に事務所も違う先輩方が直接「あそこの芝居はもっとこうした方がいいのでは」と教えてくださるのは珍しかったです。じゅんじゅんさんから言われたことで覚えているのが、(テレビシリーズで)渚が業と戦う場面で「(渕上さん自身は)殴る蹴るの経験はないと思うけど、こういう殴られ方をしたとき、こういう声は出ないよ」と教えていただいたことが印象に残っています。ほかにも(水島)大宙さんや緒方さんなど先生がいっぱいいた現場って、後にも先にも『暗殺教室』が唯一かもしれません。

【洲崎】 私も潤さんに当時、カエデが覚醒して触手を出した後に「死んで」と言いながら殺せんせーと戦闘になるシーンで、「もっとこうした方がいいのでは」と言ってもらいました。私は画にけっこう合わせちゃうタイプなので、カットによっては、気持ちをたどれているはずなのにチグハグして見えちゃうときもあって。潤さんが、「カットはアニメーターさん何人かが描くけど、そこに一本筋を通せるのは役者だけ。画に合わせてではなく、気持ちでもっとちゃんとした方がいい」と優しく教えてくれました。

【福山】 ちゃんとしたことを言っている!よかった!(笑)。

【逢坂】 僕も福山さんには『暗殺教室』より前に、自分が主役の現場で会った際にアドバイスをもらいました。最近『暗殺教室』も含め、自分が出ていた作品が10周年などを迎えることが増えるとともに、当時の先輩の年齢に自分が追いついたり追い抜いたりしはじめています。あのときの先輩の立ち回り方や芝居の表現の仕方を思い返すと、自分は追いつけている気がしないなと思っちゃいますね。頑張らなければと自分を鼓舞でき、改めて気合が入ります。そういった意味では、師匠はいっぱいいます。

■殺せんせーから10年後のE組に声をかけるなら、福山は?

――皆さんにとって『暗殺教室』という作品の位置づけを、●●なもののように一言二言で表すとしたら?

【福山】 道筋をくれたものです。最初からみんなで和気あいあいとしていたわけではなく、徐々に関係値が築かれていき、終わった頃には「みんなでまた集まろう」ということを何の気なしにみんなで能動的にやっていました。自分の中の今までの生き方としての一つのターニングポイントにもなった部分でもあり、今の自分が選んでいる一つの道は『暗殺教室』に関わっていなかったら、おそらく選んでいなかっただろうなと思います。

【岡本】 アフレコ現場が、みんなで学生生活を過ごした気になるぐらいリアルな感覚でその場に居ることができた、かけがえのない1年間でした。キャラクターは縁があって担当できるものですし、やりたいキャラクターを演じられる機会は本当に少ないんです。赤羽業は原作を読んだときからやりたいと強く思っていて、受かったキャラクターなんです。受かったときは本当にうれしかったですね。

【渕上】 『暗殺教室』を通して学生の追体験じゃないですけど、思い出を作れたなと思っています。アフレコという声優としての仕事場ではあるものの、休憩時間にちょっと遊んだりとか、みんなで旅行に行ったり、そういう学生時代に味わうような思い出を『暗殺教室』を通して体験できました。仕事であり、思い出作りの場であり、不思議な感覚があります。

【逢坂】 一番楽しかった小学生の頃の1年間と同じくらいの楽しさがあって、死ぬまでずっと覚えている作品だと思います。定期的にみんなで集まりたいと思っちゃう。手押し相撲とか、学生の遊びをやっちゃうぐらいのノリになれる現場というか、その時代の気持ちに戻れるというか。本当にかけがえのないものだなと、改めて思います。

【洲崎】 打ち上げ旅行で箱根にみんなで行ったとき、温泉に女子6、7人ぐらいで入って、男性キャストの中だったら誰がいいなど、修学旅行みたいな話をした思い出があります(笑)。めちゃめちゃ楽しかったです。

――エンドロール後、10年後の3年E組の姿が描かれています。もし殺せんせーから10年後の生徒たちへメッセージを送るとしたら、どんな言葉をかけますか。

【福山】 そこの世界線はまったく考えていなかったです。もう「幸あれ」ですべて送り出してしまった側なので、おそらく笑っているだけじゃないですかね。彼らの行く末がどういう形であっても道を間違うことはないだろうし、そう生きてくれるだろうと、確信めいたことが卒業の時間で行われている。彼らへのメッセージは出し切っているので、特別かけるとかではなく、ニコニコしているのでは。もちろん会えるなら会いたいでしょうけどね。

――最後にメッセージをお願いいたします。

【福山】 テレビシリーズの、あの楽しかったE組のエピソードが満載で、くだらないことをたくさんやっています。くだらないからこそ、その時間が尊かったこともわかるし、当時観ていた方も、これから観る方も、全方位で楽しめる作品になっていると思います。それぞれのツボに入るところを探していただけるとうれしいです。

【岡本】 シリーズファンの方はすべてが見どころになるぐらい、「このキャラクター懐かしい」みたいな同窓会的な気分でE組のみんなを観ていただけると思いますし、殺せんせーを懐かしんだり好きだなという気持ちであふれかえる作品になっています。初めて観る方は、まずとにかく観ていただいて、そのまま受け取ってもらい、その流れでテレビシリーズを観てもらうと、僕らにはない楽しみ方が待っていると思います。

【渕上】 殺せんせーとE組のみんなのやりとり、大人組だと烏間先生とかイリーナ先生とのやりとりは、テレビシリーズで見慣れている光景でもあると思います。今作での蛍たちとの絡みは、普段見ている学校とは違うところで殺せんせーがどういう振る舞いをしているのか。それが普段と違うのか変わらないのか。観る方によって感じ方が変わると思うので、普段とまた違った場面での、殺せんせーの動き、振る舞いは見どころです。

【洲崎】 私は前原・岡野ペアが好きで、私の推しカップル最高なので見てください。

【逢坂】 テレビシリーズの良さをそのまま劇場版に持ってきていて、その頃を懐かしみながら、当時の気持ちのままで観られるのがいいところだと思います。新規で入ってきた方も気楽に観られるし、そのままテレビシリーズを観ても違和感なく観られるところもいいなと。とにかく気楽に観ていただきたいです。

【作品情報】
公開日:2026年3月20日(金)全国公開中
タイトル:『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』
原作:「暗殺教室」松井優征(集英社 ジャンプ コミックス刊)
出演:福山潤、渕上舞、洲崎綾、岡本信彦、逢坂良太ほか

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