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「ドラマ音楽はシーンを美しく整えてくれる」〜OSTで人気のポール・キムが語る最新韓国ドラマ音楽事情〜

 2003年に韓国でドラマ『冬のソナタ』が大ブームを巻き起こし、劇中で使用された音楽も大ヒット。翌年には日本にも「冬ソナ」の嵐が吹き荒れた。あのドラマをきっかけに、多くの韓国ドラマが今でも様々な形で日本の視聴者を楽しませてくれているのだが、ここに来て韓国ドラマの音楽(以下OST)は今どうなっているのか、あれから20年超、今の韓国ドラマの音楽事情を、近年韓国で、『涙の女王』などの多数のドラマ音楽を作り歌う人気のシンガーソングライター、ポール・キムに語ってもらった。

Paul Kim(ポール・キム)

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――日本では韓国のOSTは『冬のソナタ』で一気に広がりを見せました。

【ポール・キム】私も小さい頃から大好きなドラマに挿入された音楽によってドラマの世界により深く没入させてもらった人間の一人です。ドラマ音楽の良いところは、ドラマが終了してしまった後でも音楽を聴きながら作品の素敵なシーンを思い出せることです。ドラマが愛される限り、OSTはこれからも同じ役割を果たし続けると思います。

――『冬のソナタ』発のOSTということでは、当時リュウさんのOSTが注目を集め、シングル「モーメント/最初から今まで」は最高順位こそ23位でしたが、何と1年以上も100位以内をキープし、売上は16万枚を超えています。最近のドラマ音楽はどんなアーティストが支えているのですか。

【ポール・キム】もちろん、様々な出自を持つ多くのソングライターがいます。中でもヒット・ドラマにかかわっている人気の人といえば、10cmさん、ロイ・キムさん、そして私ポール・キムではないでしょうか(笑)。以前はあまり知られていない歌手の方がOSTのボーカルとして参加することが多かったのですが、ドラマがヒットすることで歌った歌手も愛され人気を得るようになっています。そんなこともありOSTの注目度も高まり、今では人気アーティストが参加するケースも増えています。私自身もまだ無名だった頃にOSTに参加したことで皆さんに愛されるようになった一人ですので、OSTにはとても感謝しています。

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――以前と今でOST制作で変わったところはありますか、またドラマサントラ以外の作品作りと異なる部分はありますでしょうか。

【ポール・キム】最近のOST制作は多様化していると思います。最初から曲が決まった状態で全体の提案を受けることもありますし、シンガーソングライターの参加が多くなるにしたがって、作曲を依頼されたり、ドラマ制作チームと一緒に音楽作りを進めたりするケースも増えています。それは、私の場合も同様です。すでに制作された曲を提案いただくこともあれば、より自分らしさを反映させた曲を作ることもあります。ドラマの世界観をいかに表現するか、制作スタッフが何を欲しているかを考えて作り歌っています。

――ご自身のOST作品の中で最も思い入れのある楽曲を教えてください。

【ポール・キム】最近上映された『ウンジュンとサンヨン』の作品がとても面白くて、「home」という曲が今とても大切な曲ですね。

――音楽が映像と共に視聴者の脳裏に焼きつくOSTの現象をどのように捉えていますか。

【ポール・キム】音楽は人々が生きていく中で、とても重要な役割を果たしていると思います。ドラマの中でも音楽はその場面の感情を増幅させたり、より美しく整えてくれたりしています。OSTはますますドラマの中で重要な位置を占めてくるのではないでしょうか。

――ポール・キムさんを含む韓国OST界の人気アーティスト3人が、このたび日本でコンサートを開催するようですね。

【ポール・キム】私と10cmさん、ロイ・キムさんの3人で11月30日大宮ソニックシティでコンサートを開催します。お二人とも今の韓国OST界で大人気の人です。実は3人で一緒のステージを行うのは初めてなんです。ですから、共にひとつのステージに立つことを今から楽しみにしています。とにかく、いらっしゃった皆様に幸せな時間をお届けしたいと強く願っています。

文:垂石克哉

<コンサート情報>
『Garden Music Concert vol.1 〜 Three Blooms, One Moment 〜』
開催日:2025年11月30日(日)
場所:埼玉・SONIC CITY Main Hall

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