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サントリー「金麦」、2026年からビール化へ 本格市場に挑む戦略とは

 サントリーは、主力ブランド「金麦」を2026年10月からビールとしてリニューアル発売すると発表した。これまで新ジャンルとして展開してきたが、発売20年目の節目に大きな転換を図る。背景には、酒税制度改正に伴う市場環境の変化がある。

「金麦」ブランド3種

「金麦」ブランド3種

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 酒税法の改正により、2026年10月以降はビールの税率が引き下げられる一方、発泡酒や新ジャンルは増税され、両者の価格差が縮まる。従来「安さ」で支持を集めてきた新ジャンルは競争力を失う可能性があり、各社は戦略の見直しを迫られている。サントリーは「金麦」をビール化することで「価格に見合う価値」を提供し、エコノミー市場の活性化を図る考えだ。
 新しい「金麦」は、麦芽比率を50%以上に引き上げ、ビールの要件を満たす。これまで培ってきた「麦のうまみ」と「澄んだ後味」を進化させ、アロマホップ由来の香りや飲みごたえを両立させることが特長となる。消費者調査では「満足感が高い」「この味なら少し高くても良い」といった肯定的な声が寄せられており、現行品を上回る評価を得ている。
 家庭用を中心に高い販売量を誇る「金麦」は、長年にわたりエコノミー領域をけん引してきた。酒税増税の影響でエコノミーカテゴリーが半減し、ビール類総市場が縮小することが予想されるなかで、今回のビール化は、既存ブランドの強みを活かしながら本格的なビール市場に参入することで、「ビール」と「エコノミー」の両輪戦略を強化する狙いがある。
 同社は「日々の家時間をより豊かにする『まごころ込めた丁寧なおいしさ』」をブランドの価値として掲げており、糖質オフ商品を含むラインアップの刷新も進める。制度改正を追い風に、進化を遂げた「金麦」がどこまで市場に浸透するかが注目される。

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