2024年にリリースした「ネオンサイン」や「お前の彼氏寝取ってやったの。」などのヒットを生み出し、TikTok総再生回数15億回超えを記録するバイラルアーティスト・Яu-a(ルウア)が7月30日、1stアルバム『HYPERTEEN.』をリリースした。音楽活動を開始してから2年間のすべてを詰め込んだというアルバムの聴きどころとこれまでの軌跡、そして20歳の節目を迎えた今の心境を聞いた。
■夢中になれるものが見つかるまで 自分の中で手応えを感じて投稿
2023年、TikTokに投稿した自身作詞作曲の「ネオンサイン」のサビが注目を集め、フルサイズをSoundcloudにアップするとさらに反響が拡大。24年1月に初のデジタルシングルとしてリリースし、TikTok音楽チャートTop5にチャートインして以降、次々とバイラルヒットを飛ばし、快進撃を続けているЯu-a。
彼女が音楽活動を始めたのは2023年のこと。音楽専門学校に通いつつ、「卒業までに技術をいろいろ身につけて、アーティストとして活動できたら」というイメージを抱きながら、TikTokに「ネオンサイン」のサビを投稿したのがきっかけだった。
「16歳の時にノートに綴った失恋の思いをメロディに乗せたものでした。TikTokは目につきやすい音楽が重要だなって思っていたので、メロディが浮かんだ瞬間、自分の中で『おおっ!? これはいけるかも』っていう手応えを感じて投稿しました」
以降、「悲劇のヒロインでもいいでしょう?」「お前の彼氏寝取ってやったの。」と次々にリリース。「お前の彼氏寝取ってやったの。」はリリース翌日、自らの楽曲制作環境での歌唱動画を投稿すると、同曲を使用した投稿がTikTokで急増し、活動開始からわずか1年足らずでSpotify Daily Chartで3位にランクインするという快挙を成し遂げた。ハイパーポップをベースにスタイリッシュとキュートを兼ね備えたメロディと、素直な感情から生まれた独特な歌詞世界がもたらす中毒性が大きな特徴だが、そんな彼女の音楽のルーツは、幼少期に遡る。
幼稚園の頃からピアノを習い始めたが、「課題曲を練習するよりも自分でメロディを作って奏でることが好きだった」そうで、「クラシックだけでなく他のジャンルの音楽もいろいろ聞くようになって。文字を書くのも好きだったから、作詞したり、小説を書いたり、本当にいろいろなことに興味があった」と当時を振り返る。
音楽を生み出す素質を持ち合わせ、自由に伸ばしていたというわけだが、アウトプットに関しては、18歳になるまで「内向的な性格だったために気後れして外に発信しようとは思わなかった」と話す。
しかし、TikTokへの投稿で一歩を踏み出してからというもの、その快進撃は先に説明したとおり。「この2年間の経験で大きく変わった自分がいる」と目を輝かす。
「デビューしてからの2年間で、自分の性格が180度変わってしまうぐらいの影響があったなって思っています。それまで、特に夢中になれるものも夢もなかったし、コミュニティもあまりないという状態で、狭い範囲の中で生きていたけれど、音楽を始めてから夢中になれるものができて、認められたことがうれしくなりました。音楽を追求していくにしたがって、性格が明るくなってきて、その反面プレッシャーを感じることもあるけれど、頑張ろうっていう気持ちになれています」
インスタのDMに送られてくるコメントも自分に自信を持つ力になるという。
「やっぱり『私の曲で救われました』とか、『毎日辛い登校中に聞いて励みにしています』という言葉は本当にうれしいです」
■今年で20歳 実体験を基に表現するリアルな楽曲
そんな彼女が20歳の誕生日を迎えた7月にリリースする初のアルバム『HYPERTEEN.』には、今年5月14日にリリースした4thシングル「BLACK DOLL」、6月18日にリリースした「Messy」、7月15日にリリースした『SCANDAL』を含む全8曲が収録されている。
リードトラック「Ruby Chocolate」は、「今までの恋愛体験の中で濃かったなというエピソードを入れた」楽曲で、「Ruby(純粋・無垢)な私に戻りたくても戻れない感情」をテーマに書き上げた。切ないテイストを含みながらも、Яu-aならではのキャッチーなメロディが印象的な1曲となっている。
「ネオンサイン」や「Ruby Chocolate」に表れているように、実体験を基に自分自身を表現している楽曲が多いのがЯu-aの特徴だが、それは同アルバムに収録されている6thシングル「SCANDAL」も同じだという。
「思ったことをガーッと一気に書き上げることもあれば、日ごろから思ったことを全部メモしているので、コンセプトを先に決めてからそのメモの中から言葉を探したり、あの時はこういう感じだったなというのを思い出しながら書いたりもしています」
一方で、Spotify Daily Viral Chartで3位となった「お前の彼氏寝取ってやったの。」は空想から生み出した楽曲。
「刺激的なタイトルや歌詞の作品については、人に言えないような気持ちとか不安定な感情をそのまま見せることにちょっと抵抗があるので、そういうタイトルや歌詞にすることで、本来の自分からちょっと距離を取っているようなイメージなんじゃないかと思います。リアルに強がるという部分が、よりリアルな楽曲として成立させているのかもしれません。まだ隠したいっていう気持ちがけっこう強いので、傷ついて弱い自分を隠すために強い言葉を用いていることも多い気がします」
■本格的に表に出るんだと意識が変化 もっともっと自分を研究していきたい
ところで、Яu-aという名前の由来は?
「アーティスト活動を始めようと思っていた時、バイト中に思いつきました。ラ行の文字が付く名前にすごい憧れがあって、せっかくならカワイイ名前にしたいなと思って、“るうあ”が浮かんだんです。でも普通じゃちょっと面白くないなって思うのと、あんまり目にとめてもらえないかなっていうのもあって、Rを反対にしました」
内向的な性格と言いながらも、TikTokで注目されやすいメロディが大切だと考えていたり、目にとめてもらえるようRの表記を反対にするなど、常にどうやって人の心をつかむかを考えているという。そんな彼女の本来の性格がわかるデビュー当時のエピソードがある。
「デビューした当初、忘れられてしまうかもしれないとか、せっかく手にしたチャンスを逃してしまうかもしれないとか、いろいろ考えてしまって。最初の半年くらいはもっと楽曲を作らなきゃってすごく焦っていた自分がいました。インプットに関してもいろいろな曲を聴いて勉強しなくちゃいけないと焦って、いろんな音楽を取り入れていたら、自分が影響を受けやすいタイプだからか、よくわからなくなってきちゃったことがあるので、今は初心に戻って、マイペースに歩めるように心がけています」
そうして20歳を迎えた現在の心境を、「早く大人になりたかったので、やっとなれたという気持ちと、もうなっちゃったっていう悲しさ、寂しさが同じくらい」と語るЯu-a。一方で、同アルバムを制作したことで、新たな世界への歩みにも期待に胸を膨らませている。
「今までインターネットの中での活動が多くて、あまり人前に立っていなかったのですが、このアルバムを作ることになってミュージックビデオ(MV)とかいろいろ撮らせていただいて、本格的に表に出るんだっていう意識がすごく大きくなってきました。もっともっと自分を研究して、ライブにも臨みたいなって思っています」
音楽だけでなく、ファッションにおいても、「自分の作りたい世界観とか、自分に向いている世界観とか、そういう自己分析をするのがけっこう得意というか好きなので、私の曲がどういうふうに聴いてもらえるのかとか、どういう見た目が素敵だって思ってもらえるのかとか、そういうことをもっと考えていきたいし、考えることがすごく楽しい」という。ならば活動においてはセルフプロデュースにこだわるのかと思いきや、案外、謙虚な一面も。
「自分で考えたいし、案も出したいなとは思いますけど、プロの方々からの客観的な意見も聞きながらいい形にしていきたいと思っています。もちろん、自分のアイデアを活かしてもらえたらうれしいなっていう気持ちも大きいので、自分磨きもしないといけないと思っています」
同アルバムのジャケットは、「カワイイ」をテーマに、大好きだというピンクで彩った。そして、リリース日の7月30日には「Ruby Chocolate/SCANDAL」のMVも公開。見どころはズバリ「うさぎ」だという。
「実物のうさぎが出てきます。うさぎはすごく苦手だったんですけど、頑張った私を見てほしいです」
こだわりと柔軟性、弱さと強がり、リアルな等身大の感情と客観的に俯瞰してとらえる目…。聴けば聴くほど、果てしない伸びしろを感じさせる20歳のЯu-a。その可能性を1stアルバムでぜひ確かめてみてほしい。
取材・文:河上いつ子
<作品情報>
■Яu-a 1stアルバム『HYPERTEEN.』
リリース日:2025年7月30日
【収録曲】
1. Kill You, Love You
2. SCANDAL
3. BLACK DOLL
4. 花火
5. Ruby Chocolate
6. 最近削除したはずの項目
7. Messy
8. Still 20? Already 20?
配信リンク: https://Ru-a.lnk.to/HYPERTEEN
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
■夢中になれるものが見つかるまで 自分の中で手応えを感じて投稿
2023年、TikTokに投稿した自身作詞作曲の「ネオンサイン」のサビが注目を集め、フルサイズをSoundcloudにアップするとさらに反響が拡大。24年1月に初のデジタルシングルとしてリリースし、TikTok音楽チャートTop5にチャートインして以降、次々とバイラルヒットを飛ばし、快進撃を続けているЯu-a。
彼女が音楽活動を始めたのは2023年のこと。音楽専門学校に通いつつ、「卒業までに技術をいろいろ身につけて、アーティストとして活動できたら」というイメージを抱きながら、TikTokに「ネオンサイン」のサビを投稿したのがきっかけだった。
「16歳の時にノートに綴った失恋の思いをメロディに乗せたものでした。TikTokは目につきやすい音楽が重要だなって思っていたので、メロディが浮かんだ瞬間、自分の中で『おおっ!? これはいけるかも』っていう手応えを感じて投稿しました」
以降、「悲劇のヒロインでもいいでしょう?」「お前の彼氏寝取ってやったの。」と次々にリリース。「お前の彼氏寝取ってやったの。」はリリース翌日、自らの楽曲制作環境での歌唱動画を投稿すると、同曲を使用した投稿がTikTokで急増し、活動開始からわずか1年足らずでSpotify Daily Chartで3位にランクインするという快挙を成し遂げた。ハイパーポップをベースにスタイリッシュとキュートを兼ね備えたメロディと、素直な感情から生まれた独特な歌詞世界がもたらす中毒性が大きな特徴だが、そんな彼女の音楽のルーツは、幼少期に遡る。
幼稚園の頃からピアノを習い始めたが、「課題曲を練習するよりも自分でメロディを作って奏でることが好きだった」そうで、「クラシックだけでなく他のジャンルの音楽もいろいろ聞くようになって。文字を書くのも好きだったから、作詞したり、小説を書いたり、本当にいろいろなことに興味があった」と当時を振り返る。
しかし、TikTokへの投稿で一歩を踏み出してからというもの、その快進撃は先に説明したとおり。「この2年間の経験で大きく変わった自分がいる」と目を輝かす。
「デビューしてからの2年間で、自分の性格が180度変わってしまうぐらいの影響があったなって思っています。それまで、特に夢中になれるものも夢もなかったし、コミュニティもあまりないという状態で、狭い範囲の中で生きていたけれど、音楽を始めてから夢中になれるものができて、認められたことがうれしくなりました。音楽を追求していくにしたがって、性格が明るくなってきて、その反面プレッシャーを感じることもあるけれど、頑張ろうっていう気持ちになれています」
インスタのDMに送られてくるコメントも自分に自信を持つ力になるという。
「やっぱり『私の曲で救われました』とか、『毎日辛い登校中に聞いて励みにしています』という言葉は本当にうれしいです」
■今年で20歳 実体験を基に表現するリアルな楽曲
そんな彼女が20歳の誕生日を迎えた7月にリリースする初のアルバム『HYPERTEEN.』には、今年5月14日にリリースした4thシングル「BLACK DOLL」、6月18日にリリースした「Messy」、7月15日にリリースした『SCANDAL』を含む全8曲が収録されている。
リードトラック「Ruby Chocolate」は、「今までの恋愛体験の中で濃かったなというエピソードを入れた」楽曲で、「Ruby(純粋・無垢)な私に戻りたくても戻れない感情」をテーマに書き上げた。切ないテイストを含みながらも、Яu-aならではのキャッチーなメロディが印象的な1曲となっている。
「ネオンサイン」や「Ruby Chocolate」に表れているように、実体験を基に自分自身を表現している楽曲が多いのがЯu-aの特徴だが、それは同アルバムに収録されている6thシングル「SCANDAL」も同じだという。
「思ったことをガーッと一気に書き上げることもあれば、日ごろから思ったことを全部メモしているので、コンセプトを先に決めてからそのメモの中から言葉を探したり、あの時はこういう感じだったなというのを思い出しながら書いたりもしています」
一方で、Spotify Daily Viral Chartで3位となった「お前の彼氏寝取ってやったの。」は空想から生み出した楽曲。
「刺激的なタイトルや歌詞の作品については、人に言えないような気持ちとか不安定な感情をそのまま見せることにちょっと抵抗があるので、そういうタイトルや歌詞にすることで、本来の自分からちょっと距離を取っているようなイメージなんじゃないかと思います。リアルに強がるという部分が、よりリアルな楽曲として成立させているのかもしれません。まだ隠したいっていう気持ちがけっこう強いので、傷ついて弱い自分を隠すために強い言葉を用いていることも多い気がします」
■本格的に表に出るんだと意識が変化 もっともっと自分を研究していきたい
ところで、Яu-aという名前の由来は?
「アーティスト活動を始めようと思っていた時、バイト中に思いつきました。ラ行の文字が付く名前にすごい憧れがあって、せっかくならカワイイ名前にしたいなと思って、“るうあ”が浮かんだんです。でも普通じゃちょっと面白くないなって思うのと、あんまり目にとめてもらえないかなっていうのもあって、Rを反対にしました」
内向的な性格と言いながらも、TikTokで注目されやすいメロディが大切だと考えていたり、目にとめてもらえるようRの表記を反対にするなど、常にどうやって人の心をつかむかを考えているという。そんな彼女の本来の性格がわかるデビュー当時のエピソードがある。
「デビューした当初、忘れられてしまうかもしれないとか、せっかく手にしたチャンスを逃してしまうかもしれないとか、いろいろ考えてしまって。最初の半年くらいはもっと楽曲を作らなきゃってすごく焦っていた自分がいました。インプットに関してもいろいろな曲を聴いて勉強しなくちゃいけないと焦って、いろんな音楽を取り入れていたら、自分が影響を受けやすいタイプだからか、よくわからなくなってきちゃったことがあるので、今は初心に戻って、マイペースに歩めるように心がけています」
そうして20歳を迎えた現在の心境を、「早く大人になりたかったので、やっとなれたという気持ちと、もうなっちゃったっていう悲しさ、寂しさが同じくらい」と語るЯu-a。一方で、同アルバムを制作したことで、新たな世界への歩みにも期待に胸を膨らませている。
「今までインターネットの中での活動が多くて、あまり人前に立っていなかったのですが、このアルバムを作ることになってミュージックビデオ(MV)とかいろいろ撮らせていただいて、本格的に表に出るんだっていう意識がすごく大きくなってきました。もっともっと自分を研究して、ライブにも臨みたいなって思っています」
音楽だけでなく、ファッションにおいても、「自分の作りたい世界観とか、自分に向いている世界観とか、そういう自己分析をするのがけっこう得意というか好きなので、私の曲がどういうふうに聴いてもらえるのかとか、どういう見た目が素敵だって思ってもらえるのかとか、そういうことをもっと考えていきたいし、考えることがすごく楽しい」という。ならば活動においてはセルフプロデュースにこだわるのかと思いきや、案外、謙虚な一面も。
「自分で考えたいし、案も出したいなとは思いますけど、プロの方々からの客観的な意見も聞きながらいい形にしていきたいと思っています。もちろん、自分のアイデアを活かしてもらえたらうれしいなっていう気持ちも大きいので、自分磨きもしないといけないと思っています」
同アルバムのジャケットは、「カワイイ」をテーマに、大好きだというピンクで彩った。そして、リリース日の7月30日には「Ruby Chocolate/SCANDAL」のMVも公開。見どころはズバリ「うさぎ」だという。
「実物のうさぎが出てきます。うさぎはすごく苦手だったんですけど、頑張った私を見てほしいです」
こだわりと柔軟性、弱さと強がり、リアルな等身大の感情と客観的に俯瞰してとらえる目…。聴けば聴くほど、果てしない伸びしろを感じさせる20歳のЯu-a。その可能性を1stアルバムでぜひ確かめてみてほしい。
取材・文:河上いつ子
<作品情報>
■Яu-a 1stアルバム『HYPERTEEN.』
リリース日:2025年7月30日
【収録曲】
1. Kill You, Love You
2. SCANDAL
3. BLACK DOLL
4. 花火
5. Ruby Chocolate
6. 最近削除したはずの項目
7. Messy
8. Still 20? Already 20?
配信リンク: https://Ru-a.lnk.to/HYPERTEEN
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
2025/07/30



