| 映像とオーディオ合わせた5月度のセルパッケージ売上実績は、ゴールデンウィーク期間の売上も概ね好調に推移したこともあり、前年同月比100.5%となる553.8億円を売り上げる結果となった。ほぼ前年同月並みの売上規模であり、期待通りとまではいかなかったが、3ヶ月連続で前年実績を上回ることになった。これで今年1月から2月度で前年実績を大きく割り込んだ減少分を、徐々にではあるがカバーし始めている。 アルバム売上が前年比110%、オリジナル作中心と明るい材料も 全体実績の前年超えに大きく貢献したのはアルバム売上で、強力な新譜も多かったことから好調な推移をみせた。売上額は252.4億円を記録し、前年同月比は109.7%となっている。 3月度は倖田來未、4月度ではKAT-TUNとスピッツと、過去2ヶ月のアルバム市場を牽引したのはベストアルバムであった。しかし、5月度ではDef Tech『Catch The Wave』やレミオロメン『HO RIZON』、HY『Confidence』といったオリジナルアルバムが市場を牽引。また、ゴールデンウィーク時期には、最近その動静に注目が集まるエルダー層の動きが目立ち、週平均売上でこそ前月度ほどの勢いは見られなかったが、今後の市場に明るい材料が揃うことになった。 また前月度で若干の持ち直しをみせたシングル売上だったが、当月では再び前月実績割れの結果となった。売上額は49.3億円と、前年同月比90.8%に落ち込んだ。 | ![]() ![]() |
| ラインナップとしては充実したものであった。SMAPや嵐といったジャニーズアーティストや、ケツメイシやORANGE RANGEの05年の音楽市場を支えた主力陣が新譜を発表、さらには湘南乃風やDJ OZMAといった今年の躍進組も売上を維持し、月間売上が10万枚を超える作品も増加することになったが、全体実績としては今ひとつ伸び足りなかった。売上上位というより、むしろ下位の作品での売上規模が下降していることに問題があると思われる。05年でもそうであったように、パッケージ購買に対するユーザーの判断基準が一層厳しくなっており、実績に影響したのだとみられる。 一方、低価格盤のニーズ拡大により、売上規模の縮小が深刻となっているDVD売上も、大型連休効果で売上拡大を図りたいところであった。久しぶりの洋画大作『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』2Wが連休前にリリース、休暇時期の市場を支えることになった。その月内売上はシリーズ人気の根強さを物語る104.7万枚(2W合計)で、月間売上でも1、2位を独占した。しかし、総売上額は252.0億円と、前年同月比は94.5%となった。 休暇時期が明けると同時に売上が急速に冷え込み、その影響も大きいようだ。5月度最終週の売上に至っては全体売上調査を開始した03年7月以来の最も低い水準にまで落ち込んでいる。この時のTOP300の売上規模は13.0億円。シングルの週間上位売上規模(TOP200)と変わらないものであり、一時的な傾向とは思われるが、ユーザー離れが深刻になってきている。以前であればこの時期に洋画の注目作のリリースがあったところであるが、そうした新譜も今年はなく、改めて弾不足の感が強まった。今後、年末までにこうした事態が断続的に起こることも予想される。結果的には、低価格盤に頼らざるを得ない厳しい状況である。 ![]() 【5月度月間ランキング】 シングル / アルバム | |
2006/06/07


