9歳のスケーター・河上恵蒔選手が、27日に埼玉・秩父スケートパークで開催されたJSFバーチカルシリーズ2023最終戦『ブルボン Presents WINGRAM CUP 2023 Vol.3』で2位に入り、同シリーズ最年少王者となった。

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　ハーフパイプ状の巨大構造物をスケートボードで往復しながら技を競うバーチカル。今大会では、最高カテゴリーである男子エキスパート決勝では世界初の新技「アーリーウープバリアルフリップ540°（ファイブフォーティー）」を盛り込み圧倒的な強さを見せた猪又湊哉（14）が優勝。2位にアーリー900°（ナインハンドレッド）を決めた河上が入り、3位には西川有生（10）が続いた。

　シリーズチャンピオンは、3大会中、高順位2大会の結果で決定。3大会で1位と2位の座を互いに分け合う形になった猪又、河上、西川が同率という珍しい結果になり、1位タイの3人が今年度のシリーズ王者を分け合った。河上は最年少記録を作った。現時点では発表されていないが、上位ライダーは今年イタリアのローマで開催予定のワールドスケートゲームズへ出場予定。

　河上はバーチカル競技の第一人者であるトニー・ホークをはじめ、世界から注目を集めている逸材。「3戦目は2位で悔しかったけど、まだまだもっと頑張ろうと思いました。」と振り返り、「アーリー900°（ナインハンドレッド）は、バーチカルでやっている人がいなかったので、決めることができて最高でした！」と喜びを語った。

　最年少でシリーズチャンピオンになったことについて聞かれると、「すごくうれしいです！1位タイなので、まだ分からないのですが、ローマに行けるチャンスがあるので、もっと頑張って行こうと思いました」と将来を見すえた。

　そして、今後について「やってみたい新しいトリック（技）もあって。難易度が高いコンビネーションも考えているので、それをこれからの大会で見せたいです。そして、もっと世界で目立つようになりたいです」と意気込んだ。

【JSFバーチカルシリーズ2023結果】
●Vol.1
優勝 : 河上恵蒔　
2位 : 西川有生　
3位 : 山本琢翔

●Vol.2　※河上恵蒔は未出場　
優勝：西川有生
2位：猪又湊哉
3位：栗林 練平

●Vol.3
優勝：猪又湊哉　
2位：河上恵蒔　
3位：西川有生