8人組グループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が10日、都内で行われた映画『サイレントラブ』（26日公開）完成披露試写会に参加した。声を発することをやめた青年・蒼を演じた山田に、内田英治監督は「存在を消されていたので現場でどこにいるかよく、探しました。意外に近くにいたりして…」と振り返った。

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　山田は「準備という準備はせずにフラットに、なにも構えずに初日に現場に行って、『死んだ魚の目をして生きてほしい』と言われ、どういうことなんだろと思いながらも、初日にふと、落とし込めた瞬間があり、そこから蒼として生きることができた」と手応えをみせた。

　オリジナル脚本で描かれる今作は、山田演じる蒼と夢をあきらめかけた浜辺美波演じるヒロイン・美夏による“世界一静かなラブストーリー”。山田は「美夏は目が視えず僕は声が出せなくて。こういうとき、割と手話で伝えたりのラブストーリーは今まであったと思うんですけど一切省いて、体温でお互い感じたり、人差し指を使って合図を送ったり…今までみたことのないラブストーリーになっているのでは」と自信を込めた。

　また、山田にとって今作がラブストーリー映画初主演となったが「脚本が素直に魅力的でした。自分にとって今後、挑戦する機会がないのではないか。声を発さない、そして浜辺さんとラブストーリーをやるという関係値は、今しかできない。今の自分に必要なのではないか、と受けさせていただいた」とオファーを受けた理由を明かした。

　現場の雰囲気について山田は「本当に今でこそ和気あいあいなんですけど殺ばつとしているわけでなく静かな現場。撮影期間中、浜辺さんとお話した記憶がほとんどないほど、しゃべらなかった。役を引きずっていたとかでなく、現場の空気感的にそういう現場だった」と回想し、プロモーションを通じて打ち解けたそう。

　浜辺も「あのときは、待ち時間とかも2人で違う方向をみてたり。たまに同じ方向向くんですけど別のことを感じているんだろうなって。2人ではぼーっとした空気が合ったので今やっと素顔がみれた気がしています」と安堵していた。

　このほか、野村周平、古田新太が参加した。