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NHKの災害報道 東日本大震災の反省から生まれた絶叫口調の「命を守る呼びかけ」

 元日の午後4時過ぎ、石川県能登地方を震源とする最大震度7の地震が発生。能登地方には大津波警報、日本海側の各地に津波警報・注意報が発表された(2日午前10時にすべて解除済み)。当時、テレビ各局では一斉に緊急報道に切り替え、「津波!避難!」「つなみ!にげて!」「EVACUATE!」などと表示して、当該地域の人々に避難を呼びかけた。中でも、NHKでは女性アナウンサーが「今すぐ可能な限り高いところに逃げること」と絶叫口調で、何度も繰り返し避難を呼びかけていた。

NHK(C)ORICON NewS inc.

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 SNSでは、「NHKのアナウンサーが叫んでいる」と話題になったが、NHKとしては、一部で非難の声があがるのを承知で行っていた“マニュアル”どおりのアナウンス。地震発生直後、津波が到達するまでの数十分は、ふだんと違う強い口調と表現で「逃げて!」と訴えるようにしているのだ。SNSでは「本当に深刻なのだと伝わる」などと称賛の声もあがっていた。

 きっかけは、2011年3月11日の東日本大震災。この時、「『津波が来ている』という危機感を伝えられなかった」「命を守るためのことばを見つけられなかった」といった反省から、どう呼びかければ確実に逃げてもらえるのか、調査や検討を重ねてきた。

 その中で、「今すぐ可能な限り高いところに逃げること」「東日本大震災を思い出してください!」「命を守るため、一刻も早く逃げてください!」といった「命を守る呼びかけ」の文言や、独自の命令口調が生まれた。これをいざという時に冷静に叫べるよう、アナウンサーたちは地震と津波が発生したことを想定した緊急報道訓練を日頃から行っている。

 今回は、緊急地震速報が頻発していた時間帯では、アナウンサーが「緊急地震速報の音を聞くだけでもストレスを感じられるかと思いますが、少しでも心を落ち着けられる安全な場所で身を守るようになさってください。大人よりもこどもの方がストレスを感じていると思います。しっかり手を握ってあげたり、抱きしめてあげたりしてください」と、呼びかける場面も。石川県輪島市の大規模火災の映像が映った時は、「火災を起こさないように、やけどをしないように、暖をとりながらも火の扱いに気を付けてください」と、状況に応じた呼びかけにアレンジしているようにも見受けられた。

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  1. 1. NHKの災害報道 東日本大震災の反省から生まれた絶叫口調の「命を守る呼びかけ」
  2. 2. NHK、能登半島地震で「地上波の放送が見られない」に対しBS放送で臨時対応
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