■『RIZIN.45』（31日／さいたまスーパーアリーナ）
　平本蓮とのすべてを賭けた因縁マッチに敗れたYA-MANが、試合後インタビューで「悔しいです、自分が弱かったです…」と涙を流しながら悔しさを吐露した。

【写真】その他の写真を見る

　お互いに相手を本気で憎み合う者同士、まさにファイターとしての存在価値を賭けた一戦は、会場全体が異様な緊張感に包まれるなか、大みそかの午後8時25分にゴングが鳴らされた。ともにストライカーとして打撃を得意としているが、振り回す軌道のYA-MANに対して平本はストレートの早いパンチを合わせる展開になり、平本はテイクダウンにも成功。途中で顔から出血したYA-MANにドクターチェックが入るほど激しい試合となったが、判定3−0で平本が勝利した。

　試合直後のリングでも涙を流したYA-MANは、会見場で試合を振り返り始めたところで言葉に詰まり、思わず号泣。「ここまで悔しい思いをしたことは今まではなかった。今までは負けても面白い試合できればいいやと思っていたけど、でも今回は……、何がなんでも勝ちたかったです。いつもとは違う気持ちが入っていました」と振り返った。

　この試合の勝負を分けたポイントとして「自分の心の弱さが出てしまった。後先を考えてしまった。2ラウンドでグラウンドの下になった時、抜けようと思えば抜けられたけどスタミナが切れるんじゃないかと思って（抜ける動きをしなかった）。あそこでスタミナ温存して3ラウンドで決めようっていう、心の弱さが出ていまいましたね」と分析した。

　11月に『FGHT CLUB』で朝倉未来にKO勝利したが、平本が会見で朝倉未来との対戦を希望したため“朝倉未来vs.平本蓮”という将来の試合へのストーリーが作られ、YA-MANはそれを盛り上げるための登場人物となっていた一面もあった。

　その点についてYA-MANは「その流れに組み込まれている感覚はありました。ここで自分が勝ったらKYだなって。でも、そういうのは関係なく今回はどうしても勝ちたかった」と、心からの勝利を渇望していた。

　白星を平本に譲ったことで「アイツはもっと上に行ってしまうと思うので、総合の試合を積み重ねて、もう一回アイツをぶっ飛ばします。今回できなかったけど、もう1回アイツのところまで、手が届く位置までMMAを頑張りたい」と戦前に語っていたように、平本とのノーサイドは断固として拒否した。

★ORICON NEWS 動画視聴ページTOP
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」