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加藤シゲアキ、伊集院静さんの“言葉”に心残り 「もう少し早く書ければ」と後悔も

 3人組グループ・NEWS加藤シゲアキ(36)の最新作『なれのはて』(講談社)が「第170回直木三十五賞」候補作に選ばれ、前作『オルタネート』から2作連続での候補になった。加藤は、都内で行われた囲み取材に参加し、同賞の選考委員を務め、11月24日に亡くなった伊集院静さんへの思いを語った。

最新作『なれのはて』が直木賞候補になったNEWS・加藤シゲアキ (C)ORICON NewS inc.

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 加藤は、「直木賞」候補に選ばれたことについて「素直にうれしかったです」と率直な思いを吐露。「前作に続いて2作連続で候補にしていただけるのは大変光栄なことですし、周りにいた方、家族、編集の方々も喜んでくださったので、さすが直木賞だなと直木賞の力を改めて感じました」と謙きょに喜びを語った。

 一方、心残りもあったそう。『オルタネート』が「第42回吉川英治文学新人賞」に選ばれた際、会場で喜ぶ姿もあった伊集院さんについて「伊集院先生は、僕が初めて会った作家の先輩で、まだ作品が2作ほどしかないときにたまたまお会いしたのですが、すごく応援してくださり、優しい言葉もかけてくださり、吉川英治文学新人賞を受賞したときも『素直に喜べ』というお言葉をいただきました」と思い出を振り返った。

 「(前作での)『直木賞』の候補のときに伊集院先生の選評で、『受賞できなかったのは私の力不足だ』と言わせてしまったことが心残り」とポツリ。「僕の作品の力不足なので、悔しかった。いつかまた『直木賞』候補になったら、伊集院先生の言葉を聞きたいと思っていました『なれのはて』も、送ってはいたのですが、きっと読める状態じゃなかった」と悔しい思いを口にした。

 そして「全力で(『なれのはて』の執筆に)向き合っていましたが、もう少し早く書けていれば。間に合わなかったことが悔しくて、伊集院先生の感想がもう聞けないのかということが心残りです」と告げ、「ゆっくり休んでほしいなと思います。(加藤の活躍を)見てくれてるんだろうなと思っています」と言葉を送った。

 今作は、1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げた。原稿に向き合った期間は約3年で、書籍447ページ、38万字を超える超大作となっている。発売前から注文が殺到し、異例の発売前重版となった。発売1週間で3刷目、発売2週間で4刷目が決定し、10万部を突破した。

 物語のきっかけになるのは、終戦前夜に起きた日本最後の空襲と言われる秋田・土崎空襲。やるせない人間の業と向き合いつつ、力強く生き抜こうとする人々の姿を、1枚の絵に関わるミステリを通じて描く。

最新作『なれのはて』が直木賞候補になったNEWS・加藤シゲアキ (C)ORICON NewS inc.

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 加藤は2012年に『ピンクとグレー』で作家デビュー。NEWSのメンバーとして活動しながら作家として執筆を続け、2020年に『オルタネート』が第164回直木賞の候補となった。『オルタネート』は第42回吉川英治文学新人賞受賞、第8回高校生直木賞を受賞した。

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  1. 1. NEWS加藤シゲアキ、2作連続で直木賞候補に 心境明かす「素直にうれしかった」
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