さまざまなメディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』から生まれた第2のリアルバンド・Roselia(ロゼリア)が13日、14作目となるシングル「VIOLET LINE」をリリースした。
収録された3曲それぞれでまったく異なる表情を見せながら、バンドの“芯”をしっかりと伝える懐の深さ。9月に行われた約1年ぶりの単独公演『Roselia「Farbe」』でも、揺らぐことのないバンドマンシップを見せつけた相羽あいな(Vo)/工藤晴香(Gt)/中島由貴(Ba)/櫻川めぐ(Dr)/志崎樺音(Key)は、果たしてこの楽曲たちにどのように向き合い、声を重ねていったのか。
ORICON NEWSでは相羽と中島にインタビューを実施。シングルから感じ取ったキャラクターたちの進化や自分たち自身の変化、そして今作を引っ提げて向かう初の全国ツアーへの意気込みも含めて、語り尽くしてもらった。
■声出し解禁後、初の単独ライブで感じた“達成感”
――まずは、今作の発売が発表された9月の単独ライブ『Roselia「Farbe」』の感想から聞かせてください。
【相羽】声出しが解禁されてから初めての単独ライブだったので…ちょっと変な言い方ですけど、コロナの最中に生まれてきた楽曲たちがやっと“完成”したような感覚でした。「やっとこの曲でみなさんの声が聴けるんだ」ってすごくうれしかったんです。
――セットリストもお客さんのシンガロングを採り入れる曲が多かったように感じました。
【中島】みんなで歌える曲は確かに多めに入れていました。あと、個人的にもすごく達成感が強いライブだったんです。久々のみんなの声が聴けるタイミングでもありましたし、演出面でも各々のソロや、各パートが目立つようなセッションを入れさせてもらって。今までにないRoseliaらしさというものをお見せできたのかなって思います。
――冒頭2曲目で早速櫻川さんとのリズム隊セッションが繰り広げられ、正直ド肝を抜かれました。
【中島】今回は「R」の前でセッションができそうだったので、基本フレーズは「R」のベースソロのフレーズをアレンジして使ったセッションになりました。
――セッションに向けた練習は、通常のバンド練習とまた違った感覚でしたか?
【中島】クリックは流してもらっていたんですが、あとはもうめぐちぃ(櫻川)の音しか聴こえない状態だったので、初めて合わせたときはすごく緊張しました(笑)。正直「これ本当に本番でできるのかな?」って不安になるくらいの緊張でした(笑)。よく頑張ったなって思います(笑)。
――改めてご自身と櫻川さんのドラムを見つめ直す機会にもなりました?
【中島】改めてめぐちぃの音を聴いて、「めぐちぃのドラムってこういうリズムで、こういうずっしりとした構え方だったんだな」と再確認できました。
――相羽さんも、「FIRE BIRD」の冒頭では志崎さんの伴奏による独唱を披露しました。
【相羽】音数が少ない中で、ボーカルはどうやってアプローチしていくべきなのか、そのときの勢いで歌わない見せ方はどういったものなのかを考えて歌わせていただきました。ゆっきー(中島)も言っていましたけど、『Farbe』はメンバーそれぞれにソロパートを用意したライブで、こうやって演出面で新しいチャレンジをさせていただけたのも、個々が成長して、バンドとしての完成度も上がってきたからなのかなとすごく思いました。
――ご自身の成長を感じた部分は?
【相羽】私自身、年々みんなの音を聴けるようになってきたなと思います。わかりやすい曲を挙げれば、初披露だった「一逢のFull Glory」。この曲の2Aメロは、個人的にベースと一緒に歌うフレーズだと思っていて、そんな風に楽曲によって「ここはこの楽器のアプローチに合わせよう」といった意識が、以前よりも上手く形にできるようになったのかなと思うんです。
――ボーカリストとしての視野が広がった感覚ですか?
【相羽】そうなのかもしれないです。初めの頃は「とにかくピッチやリズムを合わせなきゃ!」という感じだったんですが、今は「どうやって表現しようか」とか「ここの楽器はこういう風にアプローチしているから、ボーカルはこういう風に行った方がいいな」と考えられるようになってきました。
――バンドとしての表現力という点では、「−HEROIC ADVENT−」をあんな風に見せることもできるのかという発見もありました。
【相羽】初めてトロッコの演出を使ってみました(笑)。ただ、あれも「みんなでみなさんの近くに行きたい」という思いが始まりだったんです。ああいった演出は、環境的にもできるところが限られてきますし、あと今までのRoseliaの歴史がなかったら、ちょっとズレて見えてしまっていたんじゃないかと思うんです。
――これまでバンドサウンドでしっかりと見せてきた実績があるから、“Roseliaが見せるライブエンターテインメント”になったんだと思います。
【相羽】ありがとうございます。これまでバンドでライブをやってきたからこそ、楽器を置いてみなさんのところへ行ったとしても、喜んで受け入れていただけたのかなと思いました。そういう点で、ちょっとバンドらしくない演出ではありましたが、自分たちのバンドらしさを再確認させてもらえた演出でもあったんです。
■多彩な楽曲群に表れるバンドの新たな決意
――今回のシングル「VIOLET LINE」の収録曲を聴いたとき、特に印象に残ったのはどの曲でしたか?
【中島】個人的には、やっぱり「VIOLET LINE」でした。
【相羽】私も「VIOLET LINE」です。
【中島】だよね!もちろん「Call the shots」も「Sunlit Musical」もいい曲ですし、この2曲はガルパ(スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)のイベント楽曲なので、ストーリーも相まって思い入れが深いんです。
【相羽】「Call the shots」は、(ゲームのストーリー内で)Roseliaがプロとしてデビューしてから初めてアパレルブランドのタイアップをいただいて作った曲なんですが、先方が求めているRoseliaの楽曲と食い違ってしまうというお話なんです。先方はわりと初期のRoseliaをイメージした楽曲を求めているけど、その意見を聞いた上で「私たちの今のアプローチはこれなの」と自分の信念を曲げずにこの曲を提供した結果、気に入っていただけるという…。
【中島】「Sunlit Musical」は、プロデビューしたRoseliaに休みがないとマネージャーさんが気遣ってくれて、 メンバーみんなで夏休みに出かけるというストーリーで、その楽しかった思い出が曲になったんですよ。
【相羽】なので、イベントの内容を踏まえて歌詞を読むと、友希那(湊友希那/相羽が演じているキャラクター)がどれだけRoseliaのことを好きなのかがすごく伝わってきますし、メンバーみんなの歌声も楽曲によって違っていて、また素敵なかけがえのない楽曲が増えたなと思います。
【中島】「VIOLET LINE」が印象に残っている理由は、初めて聴いたときにビックリしたからなんです。Roseliaは今まで、5人の決意表明を通して私たちを奮い立たせてくれたり、「前を向いて進んでいこう」と伝えてくれることが多かったように思うんですが、「VIOLET LINE」に関しては今まで以上に歌詞がストレートに伝わってきたんです。
【相羽】「VIOLET LINE」の歌詞には<貴方>がたくさん出てくるんですが、私はそこがすごくいいなと思っています。今、私にとっても完全なエールソングになっていますから。ちょっと元気やパワーが出ないときに聴くと、勇気づけてもらえるんです。
【中島】「一緒に頑張っていこう」という気持ちがさらに強いと言いますか…。聴いてくれているみんなを励ますための楽曲になっているのかなと感じたんです。そこにすごくビックリして、今までもちろんファンのみなさんの心を動かしてきたけど、さらに心を動かしそうな楽曲だなと思いました。
【相羽】そういう印象もあって、Roseliaの今後がさらに楽しみになった曲でもあります。Roseliaって、芯が強くて、カッコよくて、クールなバンドではあるんですが、最近はそこにプラスして、「ZEAL of proud」のようにしっかりと隣で「そばにいるよ」と伝えてくれる楽曲も増えてきたと思うんです。そんなメッセージを持った「VIOLET LINE」を、ライブでみなさんと一緒に歌えたら…と想像しただけで鳥肌が立った曲ですね。
■ボーカリスト&ベーシストの視点から見る新曲群の魅力
――ベーシストの視点から、ライブで演奏するのが楽しみになったフレーズなどは?
【中島】「Sunlit Musical」に関しては、曲調からしていい意味でRoseliaらしくないので、ライブで披露させていただくときには、すごく新鮮な気持ちで楽しく演奏できそうだなと思いました。あと、「VIOLET LINE」は速いBPMの中でタイトに刻んでから、サビでハーフになった瞬間のリズムがすごく楽しそうです。楽しくてつい体も動いてしまいそうなので、頑張ってマイク前にいなきゃ…と(笑)。
――コーラスパートが多いですからね(笑)。
【中島】そうなんです(笑)。ここまでサビを一緒に歌う楽曲って今まであまりなかったので。「FIRE BIRD」もコーラスが多い曲ですが、それ以上だと思います。
――「Call the shots」はわりとベーシックなフレージングに徹する曲だと思いますが、「VIOLET LINE」と「Sunlit Musical」ではフィルイン的に動きのあるフレーズが登場しますし、3曲とも徐々にベースラインの動きが展開していきます。
【中島】確かにそうですね。特に「VIOLET LINE」のBメロは1人だけ動きのあるフレーズを弾いていますし、比較的この3曲は途中から動き始めるような印象です。そういう意味でもライブ映えと言いますか、パフォーマンスしがいがありますね。楽しみだなぁ…。
――ボーカリストとしてはいかがでしょう?
【相羽】レコーディングのとき、「Sunlit Musical」はどんなアプローチにしようかすごく考えたんです。すごくかわいらしい楽曲じゃないですか。でも、だからといって声や歌い方までかわいい方向に振り切ってしまうと、友希那ではなくなってしまうので…。結果、平歌の部分は比較的優しく歌い、サビの部分は友希那の決意が見えるように少し強めのアプローチにしたんです。
――ライブで聴ける日が楽しみです。
【相羽】ライブでやるとなったら…歌っているときの表情に困りそうですね。微笑みながら歌いたいですけど、曲調につられて楽しみすぎちゃいけないな…って(笑)。「Call the shots」はとにかく強い楽曲ですし、みなさんが<Shout out!>でどれだけ叫んでいただけるのかが楽しみですね。
――そして、実は難曲なのが「VIOLET LINE」。
【相羽】はい。壮大で高揚感のある曲で、ボーカルも優しく聴こえますが…実はベリーハード(笑)。ギャップのある曲ですね。なので、これもライブで披露できる日がすごく楽しみです。やっぱりレコーディングのときに感じるビート感や音の感触とは全然違うんです。メンバーの鳴らす音に乗せて歌ったらどう感じるんだろう…。
――相羽さんの実力が際立つ部分として、高音域でのロングトーンに耳が向きがちですが、「VIOLET LINE」は方向性が少し違いますね。
【相羽】部分的にファルセットやロングトーンが来る曲もチャレンジではあるんですが、だんだんと絶対的な配活量が必要になる楽曲が増えてきた気がします。「Swear 〜Night & Day〜」もそうで、休符やブレスのタイミングがなかったり、あえてブレスを入れないことで気持ちいいラインが作れる楽曲が増えてきた印象です。
――今回の3曲を聴いて全体的に歌い方が変わったように感じたのですが、その辺りは意識されましたか?
【相羽】発声の仕方が自分の中でより明確になってきたんだと思います。私はもともと、比較的ノドに負担がかかる歌い方だったので、「いかにノドを潰さずに声を保つか」という課題と格闘してきたんです。それが最近、自分に合った発声法が掴めてきて。結果、アプローチの仕方も「こういう風に歌えばこういう風に聴こえるんだ」という、“音の聴かせ方”を意識できるようになりました。同じ低い音でも「こういう出し方をすればちょっと重めに聴こえる。逆にこの歌い方だと軽ろやかに聴こえるんだ」と。
――ブレスの置き方や空気の含ませ方が違うと感じたので、ストーリー上でRoseliaが1つ上のステージへ行ったことを意識されたのかなと。
【相羽】それは考えました。大学生になってプロになったということで、ちょっと大人っぽさは意識しています。なので、曲によって息の量も少し多いかもしれないですね。セクシーになりすぎない程度ではあるんですけど、高校生と大学生の差を表現したいという思いは自分の中にもあったので、いきなりガラッと変えるは違うんですけど、徐々にアプローチを変えていきたいなっていう意識がありました。
■新たな表現力を手に、念願の全国ツアーへ
――次のライブがさらに楽しみになるようなシングルですし、お2人のマインドもステージへ向いていることがわかりましたが、次回のライブは全国ツアーです。
【中島】念願の全国ツアーができるので、純粋にすごくうれしいです。これまで東京以外での単独ライブだと、山梨の富士急ハイランド・コニファーフォレストと愛知の名古屋国際会議場センチュリーホールでやらせていただきましたが、ほかの場所には行けていなくて…。メンバーの3人が関西出身なのに、まだ大阪に行けていないなんて!ってずっと思っていたので(笑)、2月に大阪城ホールに行けるのが楽しみです。
【相羽】私も幼い頃に大阪城ホールに行ったことがありまして、その後も学生時代にライブを観に行っていたので、Roseliaもいつか大阪城ホールでやりたいってずっと思っていました。やっぱり自分が育った場所なので、本当に憧れの場所です。
【中島】そうですね。私も大阪での定番の会場と言えば大阪城ホールというイメージがあったので、作品やバンドやソロなども全然関係なく、いつかは立ってみたいステージでした。
【相羽】ツアーも本当にずっとやりたいと思っていて。その理由の1つに、私が大阪育ちだからというのもあるんです。学生時代に「このアーティストさんのライブに行きたい」と思っても、地方公演がないことも多くて。きっとRoseliaのファンの方にもそういう人がいるんじゃないかなと思っていたので、やっと会いに行けるのがすごいうれしいですね。
――今回は全5都市を回ります。
【相羽】本当にうれしいです。だけど初めてのツアーだから、全国にRoseliaのことを好きな方がどれくらいいるのか、そこまで想像できなくて。もちろん、SNSやライブビューイングなどでファンの方がいてくださっているのは知っているんですけど、そこはやっぱり未知の世界と言いますか…。すごくドキドキしています。
――すでにツアーに向けて動き出しているんでしょうか?
【相羽】打ち合わせはしています。『Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」』というタイトルなので、きっと“声”は関係してくるんじゃないかなと…ふふふ(笑)。
――今までも数日間にわたるライブは経験されていますが、ツアーはまた別モノですよね。
【中島】当然ながら会場とお客さんが変わるわけですから、ボルテージが上がる曲やピークを迎える曲もきっと変わるんだろうなと予想しています。会場ごとに内容もガラッと変えるのも面白いですし、逆に統一感を持たせた方が楽しんでいただけるのかな…といった感じで、まだまだ相談を重ねている段階です。
【相羽】それぞれの会場に来てくださった方が楽しめるライブにしたいなと思いつつ、“ツアーだからこそできるもの”も見つけたいなって思っていますね。“この会場だからこそ”“この土地だからこそ”みたいなものがどれぐらいできるのか考えるのもすごく楽しいんです。まだ意見を出し合っている段階なので、私たちにもどんなツアーになるのかわかりませんが、“Roseliaだからこそ”というライブにすることはお約束します。
■Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」
2月17日(土) 大阪・大阪城ホール
2月18日(日) 大阪・大阪城ホール
5月4日(土) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
5月5日(日) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
5月18日(土) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
5月26日(日) 福岡・福岡サンパレス
6月29日(土) 東京・東京ガーデンシアター
6月30日(日) 東京・東京ガーデンシアター
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
収録された3曲それぞれでまったく異なる表情を見せながら、バンドの“芯”をしっかりと伝える懐の深さ。9月に行われた約1年ぶりの単独公演『Roselia「Farbe」』でも、揺らぐことのないバンドマンシップを見せつけた相羽あいな(Vo)/工藤晴香(Gt)/中島由貴(Ba)/櫻川めぐ(Dr)/志崎樺音(Key)は、果たしてこの楽曲たちにどのように向き合い、声を重ねていったのか。
ORICON NEWSでは相羽と中島にインタビューを実施。シングルから感じ取ったキャラクターたちの進化や自分たち自身の変化、そして今作を引っ提げて向かう初の全国ツアーへの意気込みも含めて、語り尽くしてもらった。
――まずは、今作の発売が発表された9月の単独ライブ『Roselia「Farbe」』の感想から聞かせてください。
【相羽】声出しが解禁されてから初めての単独ライブだったので…ちょっと変な言い方ですけど、コロナの最中に生まれてきた楽曲たちがやっと“完成”したような感覚でした。「やっとこの曲でみなさんの声が聴けるんだ」ってすごくうれしかったんです。
――セットリストもお客さんのシンガロングを採り入れる曲が多かったように感じました。
【中島】みんなで歌える曲は確かに多めに入れていました。あと、個人的にもすごく達成感が強いライブだったんです。久々のみんなの声が聴けるタイミングでもありましたし、演出面でも各々のソロや、各パートが目立つようなセッションを入れさせてもらって。今までにないRoseliaらしさというものをお見せできたのかなって思います。
――冒頭2曲目で早速櫻川さんとのリズム隊セッションが繰り広げられ、正直ド肝を抜かれました。
【中島】今回は「R」の前でセッションができそうだったので、基本フレーズは「R」のベースソロのフレーズをアレンジして使ったセッションになりました。
――セッションに向けた練習は、通常のバンド練習とまた違った感覚でしたか?
【中島】クリックは流してもらっていたんですが、あとはもうめぐちぃ(櫻川)の音しか聴こえない状態だったので、初めて合わせたときはすごく緊張しました(笑)。正直「これ本当に本番でできるのかな?」って不安になるくらいの緊張でした(笑)。よく頑張ったなって思います(笑)。
――改めてご自身と櫻川さんのドラムを見つめ直す機会にもなりました?
【中島】改めてめぐちぃの音を聴いて、「めぐちぃのドラムってこういうリズムで、こういうずっしりとした構え方だったんだな」と再確認できました。
――相羽さんも、「FIRE BIRD」の冒頭では志崎さんの伴奏による独唱を披露しました。
【相羽】音数が少ない中で、ボーカルはどうやってアプローチしていくべきなのか、そのときの勢いで歌わない見せ方はどういったものなのかを考えて歌わせていただきました。ゆっきー(中島)も言っていましたけど、『Farbe』はメンバーそれぞれにソロパートを用意したライブで、こうやって演出面で新しいチャレンジをさせていただけたのも、個々が成長して、バンドとしての完成度も上がってきたからなのかなとすごく思いました。
――ご自身の成長を感じた部分は?
【相羽】私自身、年々みんなの音を聴けるようになってきたなと思います。わかりやすい曲を挙げれば、初披露だった「一逢のFull Glory」。この曲の2Aメロは、個人的にベースと一緒に歌うフレーズだと思っていて、そんな風に楽曲によって「ここはこの楽器のアプローチに合わせよう」といった意識が、以前よりも上手く形にできるようになったのかなと思うんです。
――ボーカリストとしての視野が広がった感覚ですか?
【相羽】そうなのかもしれないです。初めの頃は「とにかくピッチやリズムを合わせなきゃ!」という感じだったんですが、今は「どうやって表現しようか」とか「ここの楽器はこういう風にアプローチしているから、ボーカルはこういう風に行った方がいいな」と考えられるようになってきました。
――バンドとしての表現力という点では、「−HEROIC ADVENT−」をあんな風に見せることもできるのかという発見もありました。
【相羽】初めてトロッコの演出を使ってみました(笑)。ただ、あれも「みんなでみなさんの近くに行きたい」という思いが始まりだったんです。ああいった演出は、環境的にもできるところが限られてきますし、あと今までのRoseliaの歴史がなかったら、ちょっとズレて見えてしまっていたんじゃないかと思うんです。
――これまでバンドサウンドでしっかりと見せてきた実績があるから、“Roseliaが見せるライブエンターテインメント”になったんだと思います。
【相羽】ありがとうございます。これまでバンドでライブをやってきたからこそ、楽器を置いてみなさんのところへ行ったとしても、喜んで受け入れていただけたのかなと思いました。そういう点で、ちょっとバンドらしくない演出ではありましたが、自分たちのバンドらしさを再確認させてもらえた演出でもあったんです。
■多彩な楽曲群に表れるバンドの新たな決意
――今回のシングル「VIOLET LINE」の収録曲を聴いたとき、特に印象に残ったのはどの曲でしたか?
【中島】個人的には、やっぱり「VIOLET LINE」でした。
【相羽】私も「VIOLET LINE」です。
【中島】だよね!もちろん「Call the shots」も「Sunlit Musical」もいい曲ですし、この2曲はガルパ(スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)のイベント楽曲なので、ストーリーも相まって思い入れが深いんです。
【相羽】「Call the shots」は、(ゲームのストーリー内で)Roseliaがプロとしてデビューしてから初めてアパレルブランドのタイアップをいただいて作った曲なんですが、先方が求めているRoseliaの楽曲と食い違ってしまうというお話なんです。先方はわりと初期のRoseliaをイメージした楽曲を求めているけど、その意見を聞いた上で「私たちの今のアプローチはこれなの」と自分の信念を曲げずにこの曲を提供した結果、気に入っていただけるという…。
【中島】「Sunlit Musical」は、プロデビューしたRoseliaに休みがないとマネージャーさんが気遣ってくれて、 メンバーみんなで夏休みに出かけるというストーリーで、その楽しかった思い出が曲になったんですよ。
【相羽】なので、イベントの内容を踏まえて歌詞を読むと、友希那(湊友希那/相羽が演じているキャラクター)がどれだけRoseliaのことを好きなのかがすごく伝わってきますし、メンバーみんなの歌声も楽曲によって違っていて、また素敵なかけがえのない楽曲が増えたなと思います。
【中島】「VIOLET LINE」が印象に残っている理由は、初めて聴いたときにビックリしたからなんです。Roseliaは今まで、5人の決意表明を通して私たちを奮い立たせてくれたり、「前を向いて進んでいこう」と伝えてくれることが多かったように思うんですが、「VIOLET LINE」に関しては今まで以上に歌詞がストレートに伝わってきたんです。
【相羽】「VIOLET LINE」の歌詞には<貴方>がたくさん出てくるんですが、私はそこがすごくいいなと思っています。今、私にとっても完全なエールソングになっていますから。ちょっと元気やパワーが出ないときに聴くと、勇気づけてもらえるんです。
【中島】「一緒に頑張っていこう」という気持ちがさらに強いと言いますか…。聴いてくれているみんなを励ますための楽曲になっているのかなと感じたんです。そこにすごくビックリして、今までもちろんファンのみなさんの心を動かしてきたけど、さらに心を動かしそうな楽曲だなと思いました。
【相羽】そういう印象もあって、Roseliaの今後がさらに楽しみになった曲でもあります。Roseliaって、芯が強くて、カッコよくて、クールなバンドではあるんですが、最近はそこにプラスして、「ZEAL of proud」のようにしっかりと隣で「そばにいるよ」と伝えてくれる楽曲も増えてきたと思うんです。そんなメッセージを持った「VIOLET LINE」を、ライブでみなさんと一緒に歌えたら…と想像しただけで鳥肌が立った曲ですね。
■ボーカリスト&ベーシストの視点から見る新曲群の魅力
――ベーシストの視点から、ライブで演奏するのが楽しみになったフレーズなどは?
【中島】「Sunlit Musical」に関しては、曲調からしていい意味でRoseliaらしくないので、ライブで披露させていただくときには、すごく新鮮な気持ちで楽しく演奏できそうだなと思いました。あと、「VIOLET LINE」は速いBPMの中でタイトに刻んでから、サビでハーフになった瞬間のリズムがすごく楽しそうです。楽しくてつい体も動いてしまいそうなので、頑張ってマイク前にいなきゃ…と(笑)。
――コーラスパートが多いですからね(笑)。
【中島】そうなんです(笑)。ここまでサビを一緒に歌う楽曲って今まであまりなかったので。「FIRE BIRD」もコーラスが多い曲ですが、それ以上だと思います。
――「Call the shots」はわりとベーシックなフレージングに徹する曲だと思いますが、「VIOLET LINE」と「Sunlit Musical」ではフィルイン的に動きのあるフレーズが登場しますし、3曲とも徐々にベースラインの動きが展開していきます。
【中島】確かにそうですね。特に「VIOLET LINE」のBメロは1人だけ動きのあるフレーズを弾いていますし、比較的この3曲は途中から動き始めるような印象です。そういう意味でもライブ映えと言いますか、パフォーマンスしがいがありますね。楽しみだなぁ…。
――ボーカリストとしてはいかがでしょう?
【相羽】レコーディングのとき、「Sunlit Musical」はどんなアプローチにしようかすごく考えたんです。すごくかわいらしい楽曲じゃないですか。でも、だからといって声や歌い方までかわいい方向に振り切ってしまうと、友希那ではなくなってしまうので…。結果、平歌の部分は比較的優しく歌い、サビの部分は友希那の決意が見えるように少し強めのアプローチにしたんです。
――ライブで聴ける日が楽しみです。
【相羽】ライブでやるとなったら…歌っているときの表情に困りそうですね。微笑みながら歌いたいですけど、曲調につられて楽しみすぎちゃいけないな…って(笑)。「Call the shots」はとにかく強い楽曲ですし、みなさんが<Shout out!>でどれだけ叫んでいただけるのかが楽しみですね。
――そして、実は難曲なのが「VIOLET LINE」。
【相羽】はい。壮大で高揚感のある曲で、ボーカルも優しく聴こえますが…実はベリーハード(笑)。ギャップのある曲ですね。なので、これもライブで披露できる日がすごく楽しみです。やっぱりレコーディングのときに感じるビート感や音の感触とは全然違うんです。メンバーの鳴らす音に乗せて歌ったらどう感じるんだろう…。
――相羽さんの実力が際立つ部分として、高音域でのロングトーンに耳が向きがちですが、「VIOLET LINE」は方向性が少し違いますね。
【相羽】部分的にファルセットやロングトーンが来る曲もチャレンジではあるんですが、だんだんと絶対的な配活量が必要になる楽曲が増えてきた気がします。「Swear 〜Night & Day〜」もそうで、休符やブレスのタイミングがなかったり、あえてブレスを入れないことで気持ちいいラインが作れる楽曲が増えてきた印象です。
――今回の3曲を聴いて全体的に歌い方が変わったように感じたのですが、その辺りは意識されましたか?
【相羽】発声の仕方が自分の中でより明確になってきたんだと思います。私はもともと、比較的ノドに負担がかかる歌い方だったので、「いかにノドを潰さずに声を保つか」という課題と格闘してきたんです。それが最近、自分に合った発声法が掴めてきて。結果、アプローチの仕方も「こういう風に歌えばこういう風に聴こえるんだ」という、“音の聴かせ方”を意識できるようになりました。同じ低い音でも「こういう出し方をすればちょっと重めに聴こえる。逆にこの歌い方だと軽ろやかに聴こえるんだ」と。
――ブレスの置き方や空気の含ませ方が違うと感じたので、ストーリー上でRoseliaが1つ上のステージへ行ったことを意識されたのかなと。
【相羽】それは考えました。大学生になってプロになったということで、ちょっと大人っぽさは意識しています。なので、曲によって息の量も少し多いかもしれないですね。セクシーになりすぎない程度ではあるんですけど、高校生と大学生の差を表現したいという思いは自分の中にもあったので、いきなりガラッと変えるは違うんですけど、徐々にアプローチを変えていきたいなっていう意識がありました。
■新たな表現力を手に、念願の全国ツアーへ
――次のライブがさらに楽しみになるようなシングルですし、お2人のマインドもステージへ向いていることがわかりましたが、次回のライブは全国ツアーです。
【中島】念願の全国ツアーができるので、純粋にすごくうれしいです。これまで東京以外での単独ライブだと、山梨の富士急ハイランド・コニファーフォレストと愛知の名古屋国際会議場センチュリーホールでやらせていただきましたが、ほかの場所には行けていなくて…。メンバーの3人が関西出身なのに、まだ大阪に行けていないなんて!ってずっと思っていたので(笑)、2月に大阪城ホールに行けるのが楽しみです。
【相羽】私も幼い頃に大阪城ホールに行ったことがありまして、その後も学生時代にライブを観に行っていたので、Roseliaもいつか大阪城ホールでやりたいってずっと思っていました。やっぱり自分が育った場所なので、本当に憧れの場所です。
【中島】そうですね。私も大阪での定番の会場と言えば大阪城ホールというイメージがあったので、作品やバンドやソロなども全然関係なく、いつかは立ってみたいステージでした。
【相羽】ツアーも本当にずっとやりたいと思っていて。その理由の1つに、私が大阪育ちだからというのもあるんです。学生時代に「このアーティストさんのライブに行きたい」と思っても、地方公演がないことも多くて。きっとRoseliaのファンの方にもそういう人がいるんじゃないかなと思っていたので、やっと会いに行けるのがすごいうれしいですね。
――今回は全5都市を回ります。
【相羽】本当にうれしいです。だけど初めてのツアーだから、全国にRoseliaのことを好きな方がどれくらいいるのか、そこまで想像できなくて。もちろん、SNSやライブビューイングなどでファンの方がいてくださっているのは知っているんですけど、そこはやっぱり未知の世界と言いますか…。すごくドキドキしています。
――すでにツアーに向けて動き出しているんでしょうか?
【相羽】打ち合わせはしています。『Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」』というタイトルなので、きっと“声”は関係してくるんじゃないかなと…ふふふ(笑)。
――今までも数日間にわたるライブは経験されていますが、ツアーはまた別モノですよね。
【中島】当然ながら会場とお客さんが変わるわけですから、ボルテージが上がる曲やピークを迎える曲もきっと変わるんだろうなと予想しています。会場ごとに内容もガラッと変えるのも面白いですし、逆に統一感を持たせた方が楽しんでいただけるのかな…といった感じで、まだまだ相談を重ねている段階です。
【相羽】それぞれの会場に来てくださった方が楽しめるライブにしたいなと思いつつ、“ツアーだからこそできるもの”も見つけたいなって思っていますね。“この会場だからこそ”“この土地だからこそ”みたいなものがどれぐらいできるのか考えるのもすごく楽しいんです。まだ意見を出し合っている段階なので、私たちにもどんなツアーになるのかわかりませんが、“Roseliaだからこそ”というライブにすることはお約束します。
■Roselia LIVE TOUR「Rosenchor」
2月17日(土) 大阪・大阪城ホール
2月18日(日) 大阪・大阪城ホール
5月4日(土) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
5月5日(日) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)
5月18日(土) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
5月26日(日) 福岡・福岡サンパレス
6月29日(土) 東京・東京ガーデンシアター
6月30日(日) 東京・東京ガーデンシアター
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
\?本日リリース?/
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) December 13, 2023
?#Roselia 14th Single「VIOLET LINE」?
新規書き下ろし楽曲を3?曲収録??
Blu-ray付生産限定盤には、#Roselia_Farbe の模様が早くも収録?
?音楽配信https://t.co/9ywo0dV2K0
?CD情報https://t.co/abnbQ2IkKI#VIOLETLINE #バンドリ pic.twitter.com/SnyHIwVDSb
2023/12/13