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NHKのこども向けコンテンツになぜ「うた」が欠かせないのか?

 NHK Eテレで本日(25日)午後2時から『スゴE フェス 生放送スペシャル』が合計5 時間にわたって放送される。Eテレのこども・10代向けの番組から、ワンワンやゴロリ、ニャンちゅう、がんこちゃん、ミドリーズ、てれび戦士、コージ園長(今田耕司)、さらにはYOASOBIまで、番組の枠を超えて夢の共演を果たす。今回の生放送スペシャルの中で、とくに重要な役割を担っているのが、テレビの前のこどもたちも一緒に歌って踊れる「うた」のコンテンツ。NHKのこども向けコンテンツになぜ「うた」が欠かせないのか?

『スゴE フェス 生放送スペシャル』11月25日午後2時から放送(C)NHK

『スゴE フェス 生放送スペシャル』11月25日午後2時から放送(C)NHK

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 NHK・ SDGsテーマソング「ツバメ」や「2020応援ソングプロジェクト」テーマソング「パプリカ」などを手掛けたNHKエデュケーショナル・佐藤正和氏と『スゴE フェス』制作統括の遠衞孝成氏に話を聞いた。

 『スゴE フェス 生放送スペシャル』第1部(後2:00〜4:15)では「スゴE キッズソング」と題して、Eテレでおなじみの歌や誰もが知っている名曲を、この日限りのライブパフォーマンスで披露。第2部(後6:50〜7:55)のフィナーレでは、人気音楽ユニットのYOASOBI が登場し、ミドリーズ、てれび戦士らEテレの仲間たち、セサミストリートのみんなと「ツバメ」を大合唱するなど、計5時間の番組の中で、「うた」のコンテンツが大きな見どころになっている。

【佐藤】Eテレの番組制作に携わって23年ほど経ちますが、『おかあさんといっしょ』は放送時間のほぼ8割は「うた」です。幼児教育において「うた」は重要な役割を担っています。赤ちゃんやまだ幼く「ことば」でコミュニケーションできないこどもでも、「うた」のリズムでコミュニケーションをとることができます。子守歌を歌ったり、赤ちゃんを抱っこしながらリズミカルに体を動かしてあやしたりしますよね。また、音楽に合わせて体を動かすことで、さまざまな発育を促す効果があると言われていますので、『おかあさんといっしょ』の体操のコーナーにも「うた」が欠かせないのです。

 繰り返し聴いて、口ずさむことができるのも「うた」の良いところで、長いスパンでこどもたちの心に深く触れることができます。「うた」を通していろいろな言葉を自然と覚えることもできますし、「ことば」の意味がわかってくると歌詞から何か自分で気づいたり、想像力が刺激されたり、こどもの豊かな感じ方や考え方を育む役割を担ってくれるものだと思います。

――こどもの頃に覚えた歌って、忘れないですよね。

【佐藤】それほど刺激が大きいんでしょうね。認知症のある方でも、こどもの頃に慣れ親しんだ童謡は覚えていることも珍しくないそうです。そういう話を聞くと、こどもの頃に聴く音楽、「うた」の影響力って大きいんだな、と思います。

――こども番組の「うた」は責任重大ですね。常に新曲を生み出しているのもEテレの番組の特徴だと思いますが、こどものための「うた」を作る「ゴールデンルール(黄金律)」みたいなものはあるのですか?

【佐藤】こどもは「繰り返し」が好きですよね。単純で覚えやすくて、リズムに乗る上でも難易度は低くなるので、「繰り返し」は大事なポイントの一つと言えるかもしれないです。でも、黄金律みたいなものはないんじゃないかな。過去にヒットした「うた」を参考にすると何か法則が見つかるかもしれないけれど、それを今、作ったところで、今のこどもたちの心に刺さるかどうかは作ってみないとわからない。タイミングもありますし…。難しいです。

■本当に伝えたいことは「うた」にして伝えるのが一番

『あおきいろ』からミドリーズと水の妖精・アオ&光の妖精・キイ

『あおきいろ』からミドリーズと水の妖精・アオ&光の妖精・キイ

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――YOASOBIが作った「ツバメ」もそうですが、Eテレから生まれる「うた」も時代によって変化していますよね。

【佐藤】番組制作をする側も、楽曲作りを依頼するクリエイターの方も、それぞれ影響を受けてきた音楽がありますし、テンポ、使われている楽器、テクノロジーが発達していく中で演奏に使われる音色の変化はあると思います。

【遠衞】近年のEテレの番組に関して言うと、番組ごとに狙いが細分化されているので、例えばこども向けSDGs番組『あおきいろ』ではSDGsに関わるような歌や「共生マインド」を育むメッセージを込めた歌を作っています。漠然とこどもに聴かせる「うた」ではなく、番組の狙いに沿った「うた」を作ることが増えていると思います。

――3歳くらいからスマートフォン・タブレットを日常で利用する子も増えていると聞きます。こどもを取り巻く環境が変わってきている中、こどもたち自身も変わってきたと感じますか?

【佐藤】こどもの好奇心や探求心は変わっていないと思いますが、今のこどもたちは昔に比べて知っている情報量や処理能力が格段に上がっていると思います。情報過多で何かフックがないとこどもたちの目に留まらないという状況は昔と違うところかもしれないです。毎日洪水のように情報を浴びて、すごい速度で処理して、立ち止まってじっくり味わうことが大人も含めてなかなかできなくなっている中で、やっぱり「うた」というのは、有効な手段だと思います。気に入ってもらえさえすれば何回も何回も聴いて、味わってもらえる。本当に伝えたいことは「うた」にして伝えるのが一番なんじゃないかと思います。

――こどもたちの相互理解と福祉向上を目的に1954年に国連が制定した「世界こどもの日」(11月20日)にあわせ、NHKとしては初めて「スゴEフェス」と題した集中編成を13日から実施し、最終日となる25日に計5時間の生放送をする今回の試みついては?

【遠衞】日々、番組を制作して、放送して、というルーティンに僕らも流されがちで、改めて自分たちの番組作りについて見つめ直したり、Eテレというチャンネルの存在意義を考えたりする機会になりました。内輪の話で恐縮ですが、番組同士のつながりも強くなりました。今回、Eテレのこども番組に携わるキャストが、未来のこどもたちに向けてメッセージを寄せてくれたのですが、そういう気持ちを年に1度、しっかり伝える場があってもいいんじゃないかな、と思っています。

【佐藤】第2部のフィナーレで「ツバメ」をみんなと一緒に歌うというのは、ある種の決意表明でもあります。「うた」には、世代をつなげ、障害の有無もつなげ、国やことば、宗教を超えてつながることができる、魔法のような力があると思うんです。YOASOBIさんたちも、こどもだけでなく幅広い世代の人たちをつなぐ曲が作れれば、と「ツバメ」を作ってくれました。歌詞に込めたメッセージが、こどもたちだけでなく、一人でも多くの人の心に届いて、他者理解が進んだり、地域の安全が守られたり、よりよい共生社会を作っていくことにつながってほしいと思っています。

■第1部「スゴE キッズソング」で披露される楽曲

KICK THE CAN CREW

KICK THE CAN CREW

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 全部で6曲。どの曲も、この日限りのスペシャルバージョンが披露される。

(1)「勇気100%」〜「ネクタリン」メドレー
てれび戦士×乱太郎、きり丸、しんべヱ(忍たま乱太郎)

(2)「We Belong わたしたちのうた」
エルモ・ジュリア・クッキーモンスター(セサミストリート)×がんこちゃん×ニャンちゅう

(3)「ブンバ・ボーン!」
よしおにいさん with E テレのなかまたち

(4)「星に願いを」
ゆめ・まさとも(おとうさんといっしょ)

(5)「カメとピューマとフラミンゴ」
KICK THE CAN CREW

(6)「あおきいろ」
ミドリーズ アオ・キイ ワンワン with E テレのなかまたち

■第2部フィナーレに登場するYOASOBIのメッセージ

YOASOBI(C)Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

YOASOBI(C)Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

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Ayase】YOASOBI がライブを通して大切に磨き上げてきた「ツバメ」を、ミドリーズのみんな、Eテレやセサミのキャラクターたちと一緒にパフォーマンスできることが本当に楽しみです!共に生きるというテーマから生まれた「ツバメ」、この曲を中心とした輪がここから更に広がっていくよう願いを込めて、全力で楽しみながら演奏します。

ikura】「共に生きる」というテーマから物語を募集させていただたいて完成した「ツバメ」。「今すぐ大きなことはできなくても、大きな力を持っていなくても、一人一人が少しずつ手を差し伸べ合えたなら、やがて大きなことを成し遂げられる」というメッセージのように、たくさんの人の手によって広がり、羽ばたいていってくれたと実感しています。ミドリーズのみんなやセサミの仲間たち、たくさんのこどもたちと一緒に歌えることを今からとてもワクワクしています!存分に楽しみながら、大切に歌わせていただきます!

■11月25日放送予定(すべてEテレ)
第1部:後2:00〜5:00
第2部:後6:50〜7:55
第3部:後8:00〜8:50

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  1. 1. 今田耕司、子ども番組出演で生活態度に変化「子どもたちの目をより一層意識」
  2. 2. Eテレの人気番組が集結する『スゴE フェス 生放送スペシャル』KICK THE CAN CREWの出演決定
  3. 3. NHKのこども向けコンテンツになぜ「うた」が欠かせないのか?
  4. 4. YOASOBI、一夜限りの特別な「ツバメ」ライブ映像をYouTubeで公開

関連写真

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