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市川猿之助被告、判決受けコメント「自分の弱さを責めるしかありません」 今後は「一日一日一生懸命に生きていこうと…」【全文掲載】

 両親の自殺を手助けした罪で起訴された歌舞伎俳優・市川猿之助被告(本名:喜熨斗孝彦/きのし・たかひこ、47)の判決公判が17日、東京地裁で開かれ、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決が言い渡された。これを受け同日、猿之助がコメントを寄せた。

市川猿之助被告 (C)ORICON NewS inc.

市川猿之助被告 (C)ORICON NewS inc.

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 2023年5月、東京・目黒区の自宅で、すりつぶした睡眠導入剤を水に溶かして両親に飲ませ、自殺を手助けした疑いで、7月28日に起訴された。7月31日に保釈され、神妙な面持ちで原宿署を出た猿之助被告は、待ち構えていた報道陣の前に約5秒間にわたって深々と一礼。署の方にも一礼をすると、無言で車に乗り込んだ。

 10月20日の初公判では一般傍聴席22席に対し、傍聴整理券を求め1033人が列を作った。倍率は約46.95倍だった。

■市川猿之助被告コメント全文

 本日、裁判所から、懲役3年執行猶予5年の判決の言い渡しを受けました。失意のどん底で決意したこととはいえ、常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、そして、歌舞伎界を含め、多くの皆様に治癒し難い傷を負わせてしまったことに対し、言い表せない罪を感じています。

 自分の記事が世に出るとき、そのこと自体により、四代目猿之助を継承した自分が「猿之助」という名前のみならず歌舞伎界という大きな伝統と文化に対し深い傷を与えてしまうこと、また成長を歩み続けている猿之助一門のみんなを暗闇の中に放り出すこと、その現実の大きさから自死を選んでしまいました。どん底の中で生き長らえることを選ばなかった自分の弱さを責めるしかありません。

 たとえ生活の場を失ったとしても、次の日を信じて静かに待つべきでした。生きることを諦める気持ちになったとき、自死を成し遂げることだけを考えていました。自分の精神状態の異常性すら理解できない状況に陥っていました。「あなただけ行かせるわけにはいかない。」という両親の言葉も自然に受け止めてしまっていました。来世に向かう両親の身支度をし、そして、自分の終止符へと向かいました。

 自分一人で抱え込まず、周囲の人に自分の不安や絶望を相談するべきでした。ただ、当時の自分は、自分の立場もあり、他の人には自分の気持ちは理解できないだろうと考え、また、周囲に弱みを見せることもできませんでした。

 事件の日から今日まで生きてきました。毎日、あの日のことを思い返してきました。私だけが生き延びてしまった、父と母に申し訳ない、そういったことを考えていました。事件後も、死んでしまいたい、明日命が終わっていないか、と思うこともありました。しかし、周囲や病院関係者の助けのおかげで、事件のときほど真に迫った自死の思いが生じることはありませんでした。

 「最後に何か言いたいことはありますか。」という裁判官の言葉に対し、「自分にできることがあればやらせていただきたい。」と答えました。今後は、生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます。これからは、一人で抱え込まずに、自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し、助けていただきながら、一日一日一生懸命に生きていこうと考えています。本当にご迷惑をおかけしました。

四代 市川猿之助

■「日本いのちの電話」
ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時〜午後10時)
フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時〜午後9時/毎月10日・午前8時〜翌日午前8時)

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