アニメーション映画『メアリと魔女の花』（2017年）を手がけたスタジオポノックの最新長編映画『屋根裏のラジャー』（12月15日公開）のジャパンプレミアが16日、都内で開催され、劇中の印象的な表情を切り取ったキャラクターポスターがお披露目された。

　本作は、イギリスの詩人・作家のA.Ｆ.ハロルドによる『The Imaginary』を原作とし、少女アマンダの想像から生まれたイマジナリの少年ラジャーを主人公に、現実と想像が交錯する世界で繰り広げられる大冒険を、スタジオポノックの圧倒的なアニメーションで描く。監督はスタジオジブリで高畑勲監督の右腕として活躍した百瀬義行、作画監督は元スタジオジブリの小西賢一、背景美術はスタジオジブリの美術スタッフが中心になって設立したぼぎゃらりーが務めた。

　キャラクターポスターでは、新たなデジタル技術を用いたフランスのクリエイターたちとのコラボレーションによる従来の手描きアニメーションでは実現できなかった質感、実在感を獲得した登場人物たちの表情を見ることができる。

　主人公ラジャーを演じるのは、寺田心。ラジャーを生み出した少女アマンダの声は鈴木梨央。アマンダの母リジ―は安藤サクラ。ラジャーを付け狙う謎の男ミスター・バンティングをイッセー尾形。人間に忘れ去られた想像たちが身を寄せ合って暮らすイマジナリの町でラジャーが出会う少女エミリを仲里依紗。ラジャーの前に現れる怪しげな猫ジンザンに山田孝之。アマンダの祖母ダウンビートおばあちゃんを高畑淳子。イマジナリの町に住む老犬を寺尾聰が演じる。