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漫画家・浦沢直樹×イラストレーター・米山舞、異才たちが“未来”を語るお絵描き対談実現
 動画配信サービス「Netflix」で26日より独占配信中のアニメーションシリーズ『PLUTO』の原作者で、クリエイティブアドバイザーとしても参加している浦沢直樹と、イラストレーターとして新たなエンターテインメントの境地を切り開く米山舞の“お絵描き対談”が実現。Netflixの公式YouTubeで動画が公開された。

“お絵描き対談”を行ったNetflixシリーズ『PLUTO』原作者・浦沢直樹(右)とイラストレーター・米山舞

“お絵描き対談”を行ったNetflixシリーズ『PLUTO』原作者・浦沢直樹(右)とイラストレーター・米山舞

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 浦沢は、38年のキャリアの中でヒット作を連発。米山は、『新世紀エヴァンゲリオン』を生んだガイナックスにてアニメーターとしてのキャリアをスタートした後、テレビアニメ『ソードアート・オンライン』の作画監督、昨年の『サイバーパンク エッジランナーズ』のTRIGGERにて『キルラキル -KILL la KILL-』の作画監督、『キズナイーバー』のキャラクターデザインを務め、今年自身2度目の個展となる「EYE」でイラスト自体を平面表現だけではなく立体表現としても魅せることにも成功するなど活躍している。

 漫画に魅せられて漫画家となった浦沢、アニメに魅せられてアニメーター、そしてイラストレーターとなった米山。出自の違う2人の共通点は“絵が好き”ということ。

 対談の中では、浦沢によって米山のアニメーターを目指す原点となったアニメ作品が『AKIRA』、『攻殻機動隊』、『老人Z』などであることが明かされ、当時の米山の「描きたい」という衝動を浦沢が即興のイラストによって具現化していく。

 さらに、これまでの米山のイラストの特徴の一部を浦沢が「目の涙袋が上がってる感じが良い」と賞しながら「この角度が描きたいというのは、絵が好きなんだよ」と、これまた浦沢タッチでイラスト化しながら絵描きとしてのツボを共有する場面も。

 対して米山からは「眉毛を凄く大事にしていますよね?」と、浦沢漫画のファンであり、イラストレーターならではの鋭い質問が飛び出し、自身が浦沢のキャラクターの表情芝居から影響を受けていたことを明かした。これに浦沢は「眉毛による表情の演技によってせりふの代わりにもなる」と、顔のパーツ一つでもキャラクター芝居に大きな影響を及ぼすと語った。

Netflixシリーズ『PLUTO』浦沢直樹 × 米山舞対談メインカット

Netflixシリーズ『PLUTO』浦沢直樹 × 米山舞対談メインカット

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 対談では、昨今の生成AIに関する言及も。「いろいろと考えてみると、AIがしている作業は僕らがやりたいこと、描きたいことだから、楽しみを渡してしまうような気がする」と浦沢は自身とAIとの距離感に触れ、米山も「影を付ける作業なんかは渡したくない」と共感した。同時に米山は「あくまで表現のツールであって、大変なところを一部お願いするような、持ちつ持たれつの関係なのかな」と。浦沢は「AIを使わないと表現できないような壮大なアイデアを頭の中で考えることが重要かもしれないし、その頭の中のイメージを出す時に協力してもらう」とAIとの共生を模索する一面も覗かせた。

 最後に、『PLUTO』におけるお気に入りのキャラクターについて、浦沢は「座長はゲジヒトで引っ張ってくれた」と語り、対して米山は「エプシロンが好き。『愛』感じるキャラクター」と述べ、対談中に米山の想像する幻のシーンを具現化したワンカットとしてエプシロンを描いていたことを明かした。それを受け浦沢は「ブロンドの逆光ってこうやるんだねなるほどね。いただきました」と米山の表現から新たな発見を見出していた。

 お互いの“絵”についてのタッチや描き方、そして何より絵の楽しさ、描くことの面白さを浦沢は計10枚を超えるモノクロイラストで、米山は1枚のカラーイラストでそれらを形づくる描線を通して語り合った。今回のここでしか見ることのできないスペシャルなお絵描き対談動画は、紙とペンさえあれば、絵の世界は誰にでも開かれていることを教えてくれるものになっているとも言える。

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