俳優の大村崑（91）が27日、都内で行われた映画『SPELL〜呪われたら、終わり〜』第1章初日舞台あいさつに登場。11月1日の誕生日で92歳になるという大村は「92歳の喜劇役者って日本にいないんです」と元気な笑顔を見せた。

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　同作は、霊能者一家・馬飼野家に悪霊を退治してほしいと相談を持ち掛けた水谷良美の家で数々の不思議な現象が起こり、その霊現象の謎と解決に挑むホラーサスペンス。寺西優真とともにW主演を務める大村は、同作撮影時90歳で日本映画最高齢主演だという。

　大村はホラー映画の主演に「なぜと思うかもしれませんが、監督とは30年以上の古いお友達でして、その監督からご依頼をいただきました。主演という魅力的な役で、ちょっと怖いんですけどやってみたら面白いなと思った」と話す。

　撮影の舞台裏について「真夏の撮影なのに、音がうるさいからと言って冷房を切ってしまって…。汗でどろどろになって、ホラー映画って怖いんじゃなくて暑いんだなと。でもあれで一皮むけたような気がして、それから怖くなくなって、ホラー映画にハマっていきました」とにっこり。

　つづけて長生きする秘訣について「怒らないでニコニコわらって洒落言いながら、下手な歌を歌いながら、ぼやきながら笑ってもらって生きていくと長生きするんだなと思いました。なので、高齢者じゃなくて“幸せ”の“幸”齢者だと思ってます。みなさんもいつか高齢者になるので、幸せな年寄りになれるように、この映画を観て確認してください。とっても奥の深い映画です」とアピールした。

　舞台あいさつには寺西優真、大村崑、國光真耶、SIZUKU、GOD、原田翔太、北條透子、寺西一浩監督も登場した。