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梶裕貴、NHK『進撃の巨人』コラボ企画番組で脚本協力 エレンの回答セリフ執筆「身に余る光栄です」

 NHKで23日、アニメ『進撃の巨人』の主人公エレン・イェーガーに完全密着したドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』が放送された。アニメ主人公へのインタビューは番組史上初で、「アニメヒーローインタビュー」と題して異例のインタビューが実施。放送終了後、エレン役を務めている声優・梶裕貴が心境をつづった。

『進撃の巨人』主人公・エレン役の梶裕貴 (C)ORICON NewS inc.

『進撃の巨人』主人公・エレン役の梶裕貴 (C)ORICON NewS inc.

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 これは、アニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編<後編>が11月5日に放送されることを記念して企画されたもので、調査兵団・兵士としてあらがい続けてきた男の“仕事の流儀”に迫って行く。エレンは、何を求め、戦い続けるのか? そして、エレンにとってのプロフェッショナルとは…。『プロフェッショナル』史上初めてアニメ主人公へのインタビューを実施した。

 現実世界にいるような形でインタビューが始まり、取材前にエレンは「この後にちょっと予定がありまして、時間もないので始めましょう」と切り出されると、取材者は「はい、では早速…」と緊張。

『進撃の巨人』と『プロフェッショナル 仕事の流儀』がコラボ(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会

『進撃の巨人』と『プロフェッショナル 仕事の流儀』がコラボ(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会

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 「休みの日はどのように過ごされていることが多いですか?」と問われると、エレンは「最近は、もっぱらサウナですね。ととのえます」と回答。

 「サウナの存在を知って、もう人生観変わりましたね。こんなに気持ちがいい行為がこの世にあったんだなっていう。熱さと冷たさ、それぞれの極限状態を交互に感じることで生きてることを実感できるんです」としみじみ。「そして、ととのう」と強調すると、取材者は「なるほど」と納得していた。

 放送終了後、エレン役の梶裕貴が自身のSNSを更新し、「本番組製作にあたり、今回、私はエレン・イェーガーの声優のほかに、EDクレジットにもありましたように、脚本協力としても参加させていただきました。「ヤツらの倒し方」コーナーを除く、彼のインタビュー回答部分の新規セリフについて、すべて担当させていただいております」と報告。

 「最初お話をいただいた時には畏れ多すぎて、実は、一度お断りさせていただいたという経緯があります。しかし、本企画の実現に際し、私がセリフを執筆することを望まれているのが、何を隠そう諫山創先生ご本人だという事実を伺い、悩みに悩んだ末、そして、度重なるやり取りの上、お引き受けさせていただくことになりました」と経緯を説明した。

 「当然ながら、作品のこと、キャラクターのことを誰よりも理解しているのは原作者である諫山先生に他なりません。そんな中で、なぜ私が執筆をするという発想が生まれたのかをお尋ねしたところ、まず「あえて作品と現実(現代)の境目を曖昧にしたい、するべきだ」という思いがおありだということ、そして「10年間エレンを演じてきた梶さんに、ご自身の思う彼を表現してほしい。梶さんご自身の要素も入れ込んだものを観てみたい」という意図がある、というお返事をいただきました」と伝えた。

 「変わらず、畏れ多いことには違いありませんでしたが、「諫山先生がそこまで仰ってくださるならば」と思いとどまり、「自分にしかできない作業なのだとしたら」と悩み、そして最終的には「今、このタイミングでやっておくべきことなのかもしれない」との結論に至り、お引き受けさせていただく形となりました」と改めて説明した。

 「エレンのことを想い、作品のことを考え、諫山先生を想像しつつ、自分を投影していきました。心を込めて、10年間の思いを込めて、書かせていただきました。本当に、本当に、身に余る光栄です。貴重な機会をありがとうございました。最終話放送に向けた特別プログラムとして、視聴者の皆様が本番組を楽しんでくださっていたら嬉しいです」と呼びかけた。

 最後に「今回、これらのセリフを書いていて感じたのは、エレン・イェーガーという人物と私は、限りなく、人間として近い部分があるんだなということ。とりわけ"戦え"という言葉、そして"家族"や"プロフェッショナル"という概念の捉え方については色濃く、そう感じています」とし、「まだ最終話放送前ということもあり、書ききれなかったこと、また、書くべきではないと判断したことも多々あり、表現が不十分であることは自覚しております。なので、その補足に関しましては、またいつか、どこかでお話できたらなと思っております。まずは何よりも、まもなく放送の『進撃の巨人』最終話を、どうかご覧ください。エレン・イェーガーと出会えて、私は幸せです」と語った。

100カメ×進撃の巨人 (C)NHK

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 『進撃の巨人』は、2009年9月〜2021年4月にかけて『別冊少年マガジン』(講談社)で連載されていた同名漫画が原作で、「壁」の中で暮らす人類が、人を捕食する「巨人」相手に絶望的な戦いを強いられる物語。

 テレビアニメは、シーズン1が2013年4〜9月、シーズン2が17年4〜6月、シーズン3のパート1(18年7〜10月)とパート2(19年4〜6月)、最終章となるシーズン4「The Final Season」のパート1が20年12月〜21年3月、パート2が22年1月〜4月に放送。そして2023年、10年目の節目に“完結”を迎えることになり、『「進撃の巨人」 The Final Season完結編(前編)』が3月に放送された。

 シリーズの最後を締めくくるテレビアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編(後編)では、世界を滅ぼそうと「地鳴らし」を発動させたエレンと、残されたミカサ・アルミン達がエレンを止めるために挑む最後の戦いを描き、2013年のアニメ放送スタートから10年の歴史に幕を下ろす。

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  1. 1. NHK『進撃の巨人』エレンに完全密着 『プロフェッショナル』初のアニメ主人公インタビューで“仕事の流儀”に迫る
  2. 2. NHK『進撃の巨人』エレンに密着取材で話題 シュールなインタビューで休日何してる?「サウナですね。ととのえます」
  3. 3. 梶裕貴、NHK『進撃の巨人』コラボ企画番組で脚本協力 エレンの回答セリフ執筆「身に余る光栄です」

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  • 『進撃の巨人』主人公・エレン役の梶裕貴 (C)ORICON NewS inc.
  • 『進撃の巨人』と『プロフェッショナル 仕事の流儀』がコラボ(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会
  • 『別冊少年マガジン』表紙
  • 100カメ×進撃の巨人 (C)NHK
  • (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会

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