アメリカのプロアメフトリーグ「NFL」の開幕に合わせて、日本テレビ系のNFL情報番組『オードリーのNFL倶楽部』も14日からスタートした（毎週木曜深夜）。これまでMCはオードリーの若林正恭と春日俊彰が担当してきたが、今シーズンは若林がお休みのため春日が一人で担当。毎年新人アナウンサーが担当するアシスタントは、渡邉結衣アナが務める。

【写真】その他の写真を見る

　2人体制でスタートした初回は、毎シーズン恒例となっている応援チームを発表。NFL32チームのロゴ入りジャケットに身を包んでいた春日は、番組開始から10分ほど経過したあたりでジャケットを脱ぐと、その下には背番号8のニューヨーク・ジェッツのジャージーを着ていた。これを見て頭を抱えたのが、ジェッツファンだろう。

　今年のジェッツの背番号8といえばQBアーロン・ロジャース。13年ぶりのプレーオフ進出を目指すチームの切り札として大きな期待を受けて加入したNFL屈指の司令塔だ。しかし、39歳のベテランは試合開始わずか4プレー目で相手のタックルを受けた際に左足を負傷。検査の結果、ロジャースはアキレス腱断裂の大けがでシーズンアウトとなってしまった。

　ここで番組ファンの頭をよぎったのが“春日の呪い”。春日が応援したチームが途端に弱くなったり、選手が突然故障してしまうこともあるなど、周囲を震撼させるほど強烈な負のパワーを持ち、日本のNFLファンだけでなく、実際のNFL選手からも春日の応援を拒まれてきたほど。収録の1週間前に応援チームを決め、収録のわずか2分前に到着したジェッツのジャージーを着て新シーズンの開幕を楽しみにしていた春日は、ジェッツのハイライトを見た途端に頭を抱えてがっくり。「あまり“呪い”とか言うのは、選手に対して失礼だからね。選手も命がけでやっているわけだから」と今までも自身の“呪い”を何度も否定してきた春日だったが、「でも、ロジャースの場合はね。背筋が凍りましたよ」と今回ばかりは認めざるを得なかった。

　それでも、ジェッツは劇的な逆転勝利を飾ったことで春日もニンマリ。ロジャース不在のジェッツを応援し続けるかについては、「まあ、今のところは」とシーズン途中のチーム変更の含みを残しつつ、「最初から応援していたチームがスーパーボウルを優勝するところを実現させたいね」と当面はジェッツの応援を続ける。

今年から加入の渡邊アナは、アメフトとラグビーの違いを「ヘルメットを被るかどうか」とNFLだけでなくアメフトの知識がまったくない。そんな新人の女子アナウンサーのために、アメフト経験者の春日が、初心者でも楽しめるアメフトの楽しみ方をレクチャーした。

　「細かいルールは抜きにして、まずは人間技とは思えないスーパープレーから見てもらいたい。ラグビーのヘルメット版みたいな感じでもいいのよ。ラグビーから入るのも一つの手だよね」

　アメフト愛たっぷりの春日は「女子アナの方々を通して、NFL初心者の方にも見てもらいたい。アメリカンフットボールを好きになってもらいたいからね」と、アメフトが広く認知されることを切望。渡邉アナも、「今日の『春日の「ライン」に刮目せよ』のコーナーのように、アメフトはチーム全体で動いていることなど全体的な見かたを教えてもらいたいです」と、今後の春日のレクチャーを楽しみにしていた。

　番組の模様は「TVer」で見逃し配信スタート。1週間視聴可能で、毎週金曜の午後5時に最新話に更新される。YouTubeの公式チャンネルでも、本編収録後のオードリーの本音や、過去の秘蔵映像などを随時公開していく。