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日本酒「AFURI」めぐる商標権問題 提訴のラーメン店側が反論

 神奈川の酒造メーカー「吉川醸造」が販売する日本酒ブランド「雨降(あふり)」が、ラーメンチェーン店「AFURI」の商標権を侵害しているとして吉川醸造が提訴された問題について26日、AFURI社側が吉川醸造の主張に反論した。

吉川醸造『雨降AFURI 山廃仕込 純米酒』

吉川醸造『雨降AFURI 山廃仕込 純米酒』

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 吉川醸造は22日、昨年8月にラーメンチェーン店などを展開するAFURI株式会社から、同社の商品「雨降(あふり)」に付された商標がAFURI社の商標権を侵害している旨の文書を受け取ったと報告。「雨降(あふり)」の銘柄や、ローマ字でAFURIと記載していることについて、「阿夫利」「あふり」は地域・歴史・文化に根差した名称であることから、同社商標の使用はAFURI社の商標権を侵害するものではないとし、AFURI社に理解を求めたが訴訟に至ったと説明した。

 これを受けAFURI社は26日、企業公式サイトに文書を掲載し、「吉川醸造株式会社(以下、「吉川醸造社」といいます。)からのリリースのとおり、今般、当社と吉川醸造社との間で商標権侵害に関する係争が生じていることは事実です」と認めた。AFURI社は2020年、新事業の一貫として日本国内での日本酒事業への進出をはかり「AFURI」を商標登録を取得したと説明している。

 その後、新型コロナの感染拡大にともない日本酒事業を一時的に中止していたが、コロナ禍が鎮静化し同事業を再開しようとした矢先、吉川醸造側が日本酒に「AFURI」を使用して販売している事実が発覚したという。「吉川醸造社は、『雨降山』を意味する『雨降』を商標登録しておりますが、『雨降』だけでなく、当社が日本酒に関しても登録している『AFURI』を使用していた」と主張した。

 さらに「新事業として日本酒事業を再開しようとしていた当社は、このような状況を見過ごすことはできず、当社と吉川醸造社との間で数回に渡って話し合いの機会を持ち、再三に渡って日本酒への『AFURI』の使用の中止を真摯にお願いしてまいりました」とし、吉川醸造がAFURI社に“商品の全廃棄処分”を求められたと主張した点についても「今後『AFURI』の使用を中止するのであれば、在庫の販売は認めていたのであり、吉川醸造社に商品の廃棄を求めていたわけではありません」と訂正した。

 AFURI社は「当社は、本業であるラーメン事業のみならず、他にもいくつかの事業を計画しており、その過程で必要に応じて商標登録を取得し維持を図っております。当社が『AFURI』に関する商標登録を取得する背景はこのようなものであり、当社のビジネスに必要のないものまで登録するものではございません。当社といたしましては、司法の公正な判断に委ねたいと存じます」と結んでいる。

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