Jホラーをけん引する清水崇監督による映画『ミンナのウタ』（公開中）より、同監督の『呪怨』をほうふつさせる場面写真2点が解禁となった。また、公開から3週目に入ることもあり、本作でデビューした新たなホラーヒロイン“さな”のキャラクターに関する情報も一部開示したい。

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　本作は、｢ミンナのウタ｣と書かれた一本のカセットテープを見つけたことから、“呪いのメロディー”によってGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーが恐怖の連鎖に巻き込まれるホラー映画。

　ラジオ局で発見されたカセットテープの送り主、“さな”こと高谷さなは、30年以上前に亡くなっている女子中学生のいわば悪霊だ。生きている時から持っていた「自分の歌を、みんなに届けて、みんなを私の世界に惹（ひ）き込む」という純粋な夢が、現代社会の闇でもある“他者から認められたい”という承認欲求の怨念と化した。

　生まれつきなのか、彼女は善悪の常識から逸脱したサイコパスな性格の持ち主でもあり、生き物の“最期の音”を集めるという狂気じみた悪趣味がある。その集めた音をベースに口ずさむ彼女の鼻歌を一度聴いた者は呪われ、自分自身も気が付かないうちにメロディーを伝染させていく。

　『リング』（中田秀夫監督）の貞子や『呪怨』伽椰子といったホラーヒロインは、この世に恨みや後悔を遺して現れる怨霊であったのに対し、“さな”は現代社会ならではの心の闇が反映され、生前からサイコパスな性格を持ち合わせた中学生という、一線を画すキャラクターなのである。

　SNSには、“さな”の正体を知った鑑賞者からは「高谷さなとんでもねぇ悪霊でため息しか出ねぇ。お約束の生前の境遇が悪かった系かと思いきや生前もサイコすぎてどうしようもないやつだった」「さなちゃん極悪すぎる　サイコ女子が怨念化するとあんな ことに」など、ホラー映画的な怖さに加えて、“さな”の底知れぬ狂気に触れて皆、ゾッとするのだ。

　また、本作は「清水監督のセルフオマージュ的な所が各所に見られ、ホラー好きとしては楽しかった」という感想も多数出ており、ホラーファンにとって胸熱なシーンを観ることもできる。

　今回解禁となった2枚の場面写真は、弟の出産を控えてお腹が大きくなった“さな”の母が違和感を感じて布団をめくると、そこには不気味な笑顔をしたさなが…！“さな母”が声も出ないほど吃驚するこの出来事は、“さな母”さえも狂わせていく。