俳優の福原遥と深田恭子がW主演を務める、TBS火曜ドラマ枠『18／40（エイティーン／フォーティー）〜ふたりなら夢も恋も〜』（毎週火曜　後10：00）。このほど、韓哲プロデューサーがインタビューに応じ、主要キャストそれぞれの印象や中盤から後半にかけてのストーリー展開について語ってくれた。

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　同作は、夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖（福原遥）と、アラフォーで恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・成瀬瞳子（深田恭子）の2人の女性が、年の差を超えたシスターフッド（＝女性の絆）を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリー。タイトルの“18／40”は主人公2人の年齢を表しており、今の時代の女性の生き方や悩み、葛藤をそれぞれの目線で描くオリジナルストーリーとなる。

――W主演の福原遥さん、深田恭子さん、それぞれのキャスティング理由を教えてください。

18歳と40歳の女性2人をキャスティングをするいう時に、福原さんは『舞いあがれ！』の放送が始まるくらいのタイミングだったと思うのですが、お芝居でもそれ以外のお仕事でも常に誠実な印象の方だなと思っていました。

今作の有栖という役がとても難しい役なのですが、福原さんの誠実さと真摯さが有栖の信念の強さに重なり、彼女なら説得力を持って演じてもらえると確信してオファーさせていただきました。これからの世代を代表する俳優さんの一人になるのは間違いないと思いますし、このドラマでも素晴らしいお芝居をしてくださっています。

深田さんはおそらく世代だけじゃなく、ドラマ界を代表するお一人。まさに深田さんの年齢、キャリアと重なる部分がある瞳子という役を引き受けてくださったらこれ以上のキャスティングはないと思いお声がけさせていただきました。

今作は女性のキャリア、妊娠、出産などをテーマにしていて、ともすればテレビドラマとしては重い内容と受け取られるところを、深田さんに演じていただくことでいい意味で見やすくなると思ったのも理由のひとつです。

――実際に福原さん、深田さんの演技を見ていかがでしたか。

福原さんは、有栖の脆さ、弱さ、幼いが故に間違ってしまうことも含め、強い意志を持って困難に立ち向かう有栖を文字通り懸命に演じてくださっています。特に父親役の安田顕さんとのお芝居は、本物の親子のようなリアルなものだったので現場で見ていても胸を打ちました。出産シーンでは、彼女のこの役への強い覚悟を感じました。あそこまでやり切れる俳優はどれだけいるだろうかと。福原さんに有栖を演じてもらえて本当によかったと現場で何度も感じています。

深田さんは、人生の岐路で葛藤の多い役を深田さんだからこそのお芝居で見せてくれて、さらに雰囲気を柔らかくプラスにしてくださいます。どんなにシリアスな内容であっても、瞳子の存在がドラマの世界を華やかにしてくれますし、エンターテインメントに昇華してくださっています。言うまでもないのですが、改めて素晴らしい俳優だと日々感じています。

――撮影現場の雰囲気を教えてください。

とてもいい雰囲気です。ムードメーカーはやはり福原さんと深田さんですね。あの二人がいるだけで時の流れが優しくなります。それと鈴鹿さんです。鈴鹿さんは写真がお好きで、クラシカルなポラロイドカメラを現場に持ってきて、撮影の合間にいろんなものを撮ったりしています。そのポラロイドカメラが今、現場で流行っています（笑）

――福原さん、深田さんとのラブストーリーも見どころとなる鈴鹿央士、上杉柊平さんのキャスティング理由も教えてください。

鈴鹿さんの祐馬という役は、ダンスシーンなどもあり、いい意味で今までの鈴鹿さんのイメージとは違う、少しチャラついた今風の大学生。だからこそ、彼が祐馬を演じたらとても新鮮だなとも思いました。そして、相談したときに「自分にとって新しい挑戦」になると。そうご本人からおっしゃってくれてすごくうれしかったです。

上杉さんは、加瀬のイメージ通りの方と思いました。音楽活動を通じた独特な魅力、表現を持っている方だなという印象もありお願いしました。深田さんとは初共演なので、視聴者にとって新鮮なラブストーリーを楽しんでもらえるのではと思いました。

――有栖の元カレ・康介を演じる八木勇征のキャスティング理由も教えてください。

八木さんとは、ライブを見させて頂いた時からご一緒したいと思っていました。麻生康介というキャラクターが、後半にかけてとても重要なキャストとして、ここから有栖や瞳子さんを含めて関わっていくことになります。
有栖に酷いことをしてしまった康介ですが、八木さんの魅力があれば有栖が過去に惹かれた康介の魅力が伝わり、視聴者の方々にもこの先を期待していただけると思いお願いをしました。

――娘の妊娠と向き合う姿に反響が集まっている、市郎役・安田顕のキャスティング理由も教えてください。

企画を作った時点から父親役は安田さんにお願いしたいと考えていました。市郎という役はこの物語のキーパーソンで、安田さんに引き受けていただけるかが大きな境目でしたので、引き受けてくださったときは本当にうれしかったです。今回の役は、安田さんも同じくお嬢さんがいらっしゃいますので、ご自身と重なるようなストレートな芝居をしてくださったら、安田さんにしかできない間違いなく最高で唯一無二の市郎さんを演じてくれると思っていたのですが、視聴者の方々からお芝居に感動したという声をいただけて本当にうれしいです。

――物語後半に向けての注目ポイントを教えてください。
このドラマは家族にもフォーカスしているので、個人個人の関係が時に家族を巻き込んだ形になる…というのもこのドラマで描きたい要素のひとつです。また、火曜ドラマと言えばラブストーリーですので、見どころであるラブストーリーの部分も大きく進展していきます。有栖と祐馬、瞳子と加瀬、そして綾香、それから康介も再び登場するので、康介が有栖にどう向き合うかにも注目してほしいです。あとは瞳子さんのライバル？ 新キャラクターの透子が登場し物語が動いていきますので、そこにもご注目ください。ラブストーリーも含めて家族愛や友情など、各キャラクターがどんなラストを迎えるのかをぜひ見届けて欲しいです。