宮藤官九郎が、企画・監督・脚本を務め、動画配信サービス「Disney＋（ディズニープラス｝」で独占配信されるドラマ『季節のない街』（8月9日より一挙配信／全10話）で、国民的美少女出身・小田茜が14年ぶりに俳優復帰していることが明らかになった。小田は第7話「がんもどき」に登場する美女・かなえ役を演じた。

【写真】その他の写真を見る

　11歳で「第4回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得。その美しさやドラマ『いちご白書』や『ピュアラブ』といった話題作への出演で、国民的スターとなった小田。2010年以降、育児に専念するため、芸能界から離れていたが、昨年より徐々に芸能活動を再開させ、変わらず美貌を保ちつづけていることでも話題に上がっていた。ドラマ出演は、2009年の『水戸黄門』以来。宮藤作品には、2003年の『ぼくの魔法使い』以来の出演となる。

　小田が演じるのは、ある日、突然姿を現したこの街には似つかわしくないゴージャスなサングラスとコートを身にまとう美女・かなえ。街の十人から羨望の眼差しを向けられる彼女は、三浦透子演じるかつ子の母親。母子家庭で、“ナニ”の災害後この仮設住宅に母娘ふたりで暮らしていたが、かなえは、お金持ちの再婚相手を見つけるとかつ子を叔母夫婦に預け、この街から出て行ってしまったのだった。この街を抜け出し手に入れた、セレブな暮らしぶりがうかがえる「現在のかなえ」の姿を写し出した場面写真も解禁となった。

　久しぶりのドラマ撮影について小田は 「宮藤さんとは、2003年のドラマ以来で、今回、再びお芝居をする機会をいただき、感謝とともに、久々のドラマ撮影という事で、程よい緊張感の中、あっという間の撮影でした。私が演じるカナエの心境をのみ込むのに時間はかかりましたが、演じる喜びを再確認できた時間でもありました」とコメント。

　さらに、「これを機にお芝居にも積極的に取り組んでいきたいと思います。女優小田茜は、今後も良い意味で皆さまの期待を裏切りながら成長していきます。どうぞお楽しみに」とメッセージを寄せた。

　本作は、宮藤が長年温めてきた企画で、黒澤明監督によって『どですかでん』のタイトルで映画化（1970年）されたことでも知られる山本周五郎の小説「季節のない街」が原作。舞台となる「街」を、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て、建てられた仮設住宅のある「街」へ置き換え、現代の物語として再構築。希望を失いこの「街」にやってきた主人公が、「街」の住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく姿を描く。