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『仮面ライダーギーツ』時を経て仮面ライダーにも変身した笠原紳司【篠宮暁の特撮ヤベーイ!】第39回
 ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第39回は、『仮面ライダーギーツ』で仮面ライダーギャーゴに満を持して変身した笠原紳司について語る。

笠原紳司 (C)ORICON NewS inc.

笠原紳司 (C)ORICON NewS inc.

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 第一話目からぶっちぎりの面白さで突っ走ってきた『仮面ライダーギーツ』。残り数話となったギーツだが面白さはいまだに右肩上がりのまま。数話毎に区切る斬新な物語の展開方法、デザイアグランプリと呼ばれる生き残りをかけた戦いのドキドキ感、丁寧に作り込まれたデザイアグランプリのゲームルール、ゲームが区切られる毎に行われる転生、転生できずに消滅する者もいる残酷さ、そのゲームを楽しむオーディエンスなどギーツならではの魅力をあげればキリがない。

 ギーツに登場する鞍馬祢音というキャラクター。父親が鞍馬財閥の社長ということでとんでもない金持ちのお嬢様ながらも、本当の愛を求めて仮面ライダーナーゴに変身してデザイアグランプリに参戦。が物語の途中でアイデンティティが木っ端みじんになるほどの、あまりにも悲惨な事実を突きつけられる。にもかかわらず初登場時から一貫して血も涙も通っていないような言動を繰り返す祢音の父、鞍馬光聖。もちろん理由があってのことなのだが祢音への接し方は気持ちのいいものではなかった。

 そして古くからの東映特撮ファンは鞍馬光聖に対して特別なフィルターを通してしまっていた人もいたかと思う。なぜなら鞍馬光聖を演じているのが笠原紳司さんだからだ。笠原紳司さんといえば2000年の『未来戦隊タイムレンジャー』にて追加戦士であるタイムファイヤーに変身する滝沢直人を演じ、永井大さん演じる主人公 浅見竜也を必要以上に敵視しながらも正義感にはあふれているという一癖も二癖も役を演じ、壮絶な散り方で特撮ファンの脳裏に焼き付けたことは二十数年経ってることが信じられないくらい鮮明に覚えているわけだが、そんな笠原さんは直人以上に癖のある鞍馬光聖を演じてこられた。

 さすがに何もなしでは終わらないだろうと思ってはいたが、先週の放送でまさかの仮面ライダーギャーゴへの変身を遂げた。あまりにも悲しい過去のせいで祢音としっかり向き合えずにいたたはいえ、口を濁さず言えば嫌なキャラクターだった鞍馬光聖が、プライドも何もかも捨ててギャーゴに変身したシーンに直人と同じ、いやそれ以上に愛してしまったファンは少なくないはずだ。

 番組がクライマックスに差し掛かっての初変身の重圧は想像にも及ばないが、笠原さんは積み重ねた実力と、タイムレンジャーの時にはなかった年齢を重ねたからこそ出る色気でギーツの名シーンを生み出した。タイムファイヤーをオマージュした腕の動き、巧な表情、感情が全て乗っかった咆哮。あまりにも洗練された変身シーンは何度も繰り返し見ずにはいられないほどだった。

 物語終盤での初変身は心を揺さぶられて仕方がない。近年だと前作『仮面ライダーリバイス』では主人公 五十嵐一輝の父親で戸次重幸さんが演じる五十嵐元太が42話で仮面ライダーデストリームに。前々作の『仮面ライダーセイバー』では知念里奈さん演じるソフィア様が48話で仮面ライダーカリバーに。そして初変身ではないが『仮面ライダービルド』46話で武田航平さん演じる猿渡一海が命を懸けて新フォーム、仮面ライダーグリスブリザードへ変身したシーンは個人的に最も好きなシーンの一つになった。

 ギーツで最もおいしいところを持っていったと言っても過言ではない今回のギャーゴへの変身。鞍馬光聖の想いが報われることを願ってやまない。そして『仮面ライダーギーツ』がどのような形でエンディングを迎えるのか、引き続き全力で応援していく次第である。

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