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『こっち向いてよ向井くん』“惜しい系男子”赤楚衛二の成長物語 辣腕コーチ・波瑠が“刺さる”アドバイス【初回レビュー】

 俳優の赤楚衛二が主演する日本テレビ系連続ドラマ『こっち向いてよ向井くん』(毎週水曜 後10:00)が、きょう12日からスタートする。同枠は“働く女性”やお仕事ドラマの要素を取り入れた女性主演の作品を数多く放送しており、男性の単独主演作は2016年4月『世界一難しい恋』(大野智主演)以来7年ぶりとなる。そんな今作では赤楚が完璧に見えて、ちょっと“残念”だけど「応援したくなる」主人公を好演している。

『こっち向いてよ向井くん』第1話より赤楚衛二、波瑠 (C)日本テレビ

『こっち向いてよ向井くん』第1話より赤楚衛二、波瑠 (C)日本テレビ

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 今作は2022年『第13回 ananマンガ大賞 準大賞』受賞、FEEL YOUNGにて連載中の、ねむようこ氏による同名漫画を実写化。雰囲気よし、性格よし、仕事もできる、いいオトコ、向井くん(赤楚)。10年ぶりに恋をしようと意気込む彼に待ち受けていたのはすてき女子たちとの出会い、そして10年前の忘れられない元カノだった。

 その彼女から言われた言葉が「守るってなに…?」。あの頃の自分は頼りなく、守ることができなかったと反省する向井くん。そんななか、気づけば10年恋をしていなかった向井くんの職場に、ある日、中谷真由(田辺桃子)がやってくる。「あれから10年、給料も上がったし、仕事も余裕出てきたし、今の俺なら…」と真由との恋愛モードに前向きになるが…。

 赤楚といえば、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(TBS)、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS)など昨秋から出演作が続き、これまでも根底に優しさのある役柄を数多く演じてきた。今回演じる向井くんは、優しいけど、実はまだまだ自分のことも、向き合う相手のこともわかっていないことで、つい失敗してしまう残念で惜しいところのあるキャラクターだ。

 向井くんの失敗や勘違いを優しいけど厳しくもズバズバと指摘していくのが相談相手となる坂井戸洸稀(波瑠)。例えば第1話のサブタイトルにもなっている「守るってなに…?」。向井くんが10年前に別れた元カノ・美和子(生田絵梨花)から言われ、向井くんがずっととらわれてきた言葉だが、洸稀は、向井くんがしていた勘違いを悪気なくぶったぎる。だがそんな彼女もまた、恋愛事情を抱えているようで…。

 向井くんの言動は、今にも失敗ルートに突入しそうなハラハラ、ムズムズ感があるが、子犬のような瞳で恋に飛び込んでいくさまはつい、応援したくなる。そしてそんな向井くんを叱咤激励する辣腕(らつわん)コーチ・洸稀のコンビネーションも絶妙。説得力ある洸稀に言葉からヒントをもらい、向井くんが一生懸命に他者と、そして自分と向き合って成長していく姿はラブストーリーを超えてヒューマンドラマとしても楽しむことができる。
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