お笑いコンビ・ナインティナインが、6日深夜放送のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン（ANN）』（毎週木曜　深1：00）に出演。モーニング娘。やAKB48ら多数のグループを育て、吉本印天然素材も手がけたダンスプロデューサーの夏まゆみさんの訃報が伝えられたことを受けて、冒頭の30分近くにわたって追悼した。

　吉本印天然素材は、1991年に大阪・心斎橋筋2丁目劇場の若手芸人たちで結成され、メンバー交代を経ながら主に6組12人（雨上がり決死隊、ナインティナイン、FUJIWARA、バッファロー吾郎、チュパチャップス、へびいちご）で活動し、日本テレビで冠番組を持つなど、アイドル的な人気を誇った。

　この日の怒鳴りは「ありがとうございました」でスタートし、岡村隆史が「我々が非常にお世話になった、天然素材、21歳くらいの時に二丁目劇場でなんかオーディションがあるっていうて…。それが天然素材のオーディションやったんです」と当時を回顧。「その目玉じゃないですけど、集団コントとネタとっていうのがあったんですけど、オープニングでダンスを踊るっていうのがあったんですけど。当時は、夏まゆみ先生じゃなかったんですけど。天然素材はダンスから始まる。ダンスもお笑いもやるユニットということで始まって。結果、天然素材ってなんやったのって思ったら、やっぱりダンスでこう…みなさんに応援してもらったというか。あれがなかったら、ホンマ何者でもなかったし、わたしたちもラジオでしゃべってなかったやろうな」とかみしめるように語った。

　続けて「夏先生が亡くならはった。我々、本当にお世話になって。天然素材の振り付け、モーニング娘。、AKBの振り付けも。『27時間テレビ』で、天然素材が一緒にまた踊るっていう」と伝えると、矢部浩之も「生意気やった。本当に迷惑かけた」と謝罪。岡村も「（当時）『キャー言われて何がうれしいねん』って、口では言っていましたけど、ホンマはうれしかったんですよね。そのキャーはなんやったのって言われたら、やっぱりダンスやったんです。嫌がっている人たちをまとめて、大変やったと思うんです。そんな中で、一番いきり立っていたのが我々2人やったな」と呼びかけた。

　矢部は「これ結果やけど、『めちゃイケ』スタッフに感謝やなと。ちゃんと謝れたのがデカい」としみじみ。「寝ずに一生懸命練習して、夏先生も目の前で見てくれて、今度はうれし涙を最後に流してくれたから、ちょっとちょっとね、気持ちはね。夏先生、涙流しながらハグしてくれた」と振り返った。岡村も「この話聞いて笑ってはったらいいけどね、天国で。それでも最後まで振り付けてもうて…すごく密な時間を過ごさせてもらって、夏先生もいてはった。ホンマに、ひとつぐらいはダンス、1年に1回ぐらいはしっかり踊れるくらいにしとかんと。夏さんも天国から見たいやろうし。早すぎるっちゃ早すぎるけど、そういうことに直面する年齢に…。びっくりしましたけど、何回も言いますけど、本当に感謝しています。本当にありがとうございましたという気持ちです。ご冥福をお祈りしたいと思います。ありがとうございました」と呼びかけていた。その後、天然素材にとっても大切な楽曲である「No Limit」をオンエアした。

　ビジネス社は6日、夏さんが6月21日にがんのため亡くなったことを報告。遺族の意向により、葬儀は家族だけで行われ、8月下旬に都内で「お別れの会」が開催される予定であると伝えていた。

　番組の模様は。放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。