アイドルグループ・乃木坂46の久保史緒里（21）が、1st写真集『交差点』（集英社）を11日に発売する。地元・東北と東京で1年以上にかけてロケを行い、雪にはしゃぐ無邪気な姿から、温泉街での色気漂う表情、部屋でのリラックスした素の瞬間や仕事の現場での顔まで四季折々、20〜21歳にかけての“久保史緒里ドキュメント”ともいえる写真集となっている。インタビューでは、念願だった地元でのロケへの思いや、タイトルに込められた思いなどを聞いた。【1st写真集『交差点』インタビュー前編】

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■自分のルーツ・東北で撮影「“人生の交差点”が映し出されている」

――1st写真集の発売おめでとうございます！ソロ写真集は念願だったそうですが、お話をもらったときはどんな心境でしたか？

【久保】いつかは…と、以前から思っていた夢ではあったので、やっぱりすごくうれしかったですね。ようやく応援してくださる皆さんに形としてお届けできるなというのが1番に思いました。

――改めてタイトルである交差点にはどんな意味が込められているんでしょうか。

【久保】いまに至るまで、いろんな“人生の交差点”を通ってきて、そのたびに道を選んでこの場所にたどり着いたなという思いがまずあって。今回自分にとってルーツである東北で撮影するということもあり、写真集では自分が通ってきた“人生の交差点”が映し出されているんじゃないかなという意味を込めています。

そのためにも、ありのままの自分でいる写真集にしたかった。カメラの前で自分の素を出すってすごく難しいんですけど、それをかなえてくださるカメラマンさんやスタッフさんが居てくれて、実現することができました。

――雑誌などのモデルのお仕事とはまた少し違った久保さんが見られるということでしょうか。

【久保】写真集の私は、モデルとして写っている私とは真逆にいるかもしれません。専属モデルとして5年くらい経験させていただいて、カメラの前に立つということをすごく意識できるようになっていたので、今回の写真集に写っている“ありのままの自分”という意味では、カメラの前というリミッターみたいなものを外して撮ろうという試みでした。

――これまでで一番素の“久保史緒里”が出ている写真集なんですね。そんな今回のロケは、約1年間かけて行われたそうですが、期間が長い撮影は大変でしたか？

【久保】全然そんなことなくて。むしろ、東北の地で撮るたびにすごくパワーをもらっていました。東京でのいろんなお仕事の合間に東北に帰れたというのは、エネルギー補給になったので、それがあってこの1年頑張れたなって思います。

■多くの挫折も経験した7年間のアイドル活動「自分に期待しすぎなくなった」

――今回は初めての水着カットやランジェリーカットにも挑戦されましたが、緊張はありましたか？

【久保】あまり緊張しなかったです。地元ということもあって、銀山温泉で温泉に入りながらの撮影もあったんですが、「あ、銀山温泉久しぶりだな〜」みたいな、懐かしくて来られてうれしい思いが強かったので、緊張もせずに撮影に臨めました。

――なるほど、地元で撮影することの強みでもありますね。撮影に向けた準備はどんなことをされましたか？

【久保】改めて鍛えるみたいなことはせず、キープすることだけを頑張りました。撮影が1年だったので、自分自身の変化がよくわかってしまう。でも、東北で海の幸もいっぱい食べたかったし、おいしいものを食べたかった（笑）。我慢はしたくなかったので、ツアーや舞台のお仕事で動いて燃やしながら、キープできるように意識しました。

――そんな撮影を意識しながらの1年間で、久保さんは20歳から21歳になられました。20代になって久保さん自身の心境の変化はありましたか。

【久保】20代になったら、もっと大人になるんだろうなと思っていたんですが、意外とあんまり変わらなくてがっかりしました（笑）。でも、意識的に時間をすごく大事にするようになりました。よくメンバーにも「20歳になってからあっという間だよ」って言われていたんですが、まさかと思ってたら、本当にあっという間でした（笑）。10代の時よりも、全然一瞬で過ぎていっちゃうから、一瞬一瞬、この時間を大事にしなきゃなって思うようになりました。

――乃木坂46に加入してから7年間の自分の成長や、7年間でかなった夢など「等身大の自分がぎゅっと詰まっている」と写真集発売が決定したときにコメントを出していましたが、7年間で一番自分が変わったなと思う所はどこですか。

【久保】いい意味で、自分にあまり期待をしなくなりました。加入したての頃は、こんなことをやりたい、あんなふうになりたいってすごくたくさんあったけど、現実は、そううまくいかなくて、挫折したこともいっぱいありました。そんなときに「（久保は）そんなにすごくないよ」と言ってくれた人がいて、それがすごく自分に刺さったんです。それから、自分に期待しすぎなくなりました。ここ2,3年は、困難なことや失敗することがあっても、引きずらないようになりましたし、そのおかげで逆に失敗を恐れずいろんなことに挑戦しやすくなりました。

――ありがとうございます。では最後に『写真集』を手に取っていただいたファンの方にメッセージをお願いします。

【久保】みなさんに喜んでもらえたらっていうのが1番なんですけど、これを機に東北の良さを知ってもらって、実際に足を運んでいただけたらそれほどうれしいことはないので、ぜひ東北にも興味を持っていただけるきっかけになったらいいなと思います！

■久保史緒里（くぼ・しおり）　プロフィール
2001年7月14日生まれ。宮城県出身。身長161センチ。血液型：O型。
2016年9月、乃木坂46の「3期生オーディション」に合格。2017年から雑誌『Seventeen』では専属モデルとして活躍。2022年2月より『乃木坂46のオールナイトニッポン』でパーソナリティを務める。2022年3月発売の32ndシングル「人は夢を二度見る」では、山下美月とともにWセンターを務め、現在NHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演している。