吉本新喜劇の池乃めだか（80）が4日、吉本興業大阪本社で『池乃めだか傘寿記公演』（9月19日〜25日、なんばグランド花月）の発表会見を行った。

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　前日の3日に誕生日を迎え、傘寿を祝われた池乃は「80の壁は厚い。80までは持たんと思っていた」と感謝。同席した末成映薫から「初めて会った時から“存在そのものがギャグ”。しゃべらなくても面白い。しゃべっても面白い。この人は喜劇をするために生まれてきた人」、酒井藍から「お芝居を崩さずに笑いを取る姿がカッコいい」と尊敬の言葉を寄せられると、池乃は「ありがたい言葉。照れます」とはにかんだ。

　80歳で挑む吉本新喜劇の“最年長座長公演”へ向け、池乃は「今までやってきたことをやりたい。やっぱり物語がある“お芝居”で笑いを取りたい。“なんでもええから笑いを取る”というのが好きではないし、できない。例えば、セリフを間違えたときに“間違えたやろ、稽古（けいこ）したのに”とか言って芝居を離れて笑いを取るのはズルいと思ってしまう。そんなことを言うたら誰でも笑い取れるし。芝居から離れずにやりたい」と気合十分。

　長く現役を続けてこられた秘けつを聞かれると、「なーんにもないです。考えたら今まで努力をしたことがない。流れに任せて生きてきた。こんなこと後輩が聞いたら良い影響を与えないけれど…」とも。その努力を知る島田一の介、Mr.オクレが誕生日を祝うケーキを持って登場すると、池乃はこの日一番の笑顔をみせていた。