4人組ロックバンド・クジラ夜の街が21日、東京・恵比寿LIQUIDROOMで全国6ヶ所を巡る『クジラ夜の街ワンマンツアー“6歳”』の最終公演を開催。最新作『春めく私小説』収録曲を中心とした24曲を披露し、メジャーデビュー後初のワンマンツアーを締めくくった。
「6歳の誕生日を始めましょう。最高の夜を約束します」という宮崎一晴(Vo&Gt)の言葉に導かれ、ライブは「風のもくてきち」からスタート。初期の名曲に沸くフロアに向けて「出し惜しみなんかしない。最高速度で行こう」と呼びかけ、バンドは「夜間飛行少年」から勢いを高めていった。
“ファンタジーを創るバンド”を掲げるバンドらしく、「ラブマジック」で会場を楽曲の世界へと引き込む。そして、「あばよ大泥棒」ではハンドマイクへとコンバートした宮崎が“語り手”としてファンを導き、「BOOGIE MAN RADIO」では山本薫(Gt)、佐伯隼也(Ba)、秦愛翔(Dr)がバンドサウンド自体の重心をどっしりと落としながら、ダークファンタジーを思わせる音像も披露した。
一方、バンドを強烈にイジる“魔王様”の影ナレや、秦によるメンバーへの手紙などで会場の笑いを誘う場面も。4人はそんなゆるっとしたMCと、楽曲のストーリーを見事に描き切る演奏が作るコントラストでも会場を魅了していった。
■“ファンタジー”をともに創る楽器群と4人のプレイアビリティ―
きらびやかで、かつ色とりどりの世界観を描き出した本ライブで、4人は自らの演奏力、表現力、そして樂器が持つ魅力も提示していた。
宮崎が使用したギターは、ライブ全編を通じてFreedom Custom Guitar Research製Green Pepperのみだったが、切れ味の鋭いカッティングや温かさを持ったコードバッキング、山本とのツインリフなど、音色とプレイの両面で表情の豊かさを提示した。
そんな宮崎のギターアンプは、2チャンネル仕様のFender Acoustasonic Junior。足下にはtc electronic製Corona Chorus(コーラス)、TONE CITY製King of Blues(オーバードライブ)、KORG製Pitchblack mini(チューナー)を配置していた。
山本は、鮮やかなブルーカラーのBacchus製BJMをメインに据え、タイトなバッキングから耳に残るリフ、ギターヒーローらしい存在感すら放つギターソロなど、楽曲ごとにさまざまな表情を見せた。サブにもホワイトカラーの同モデルをセットしていたが、本器にはメインと異なるPUや電装系パーツが搭載されており、サウンド面でも違いを打ち出す1本になる。
ギターアンプはOne Control製BJF-S66(ヘッド)+ORANGE AMPS製PPC112(キャビネット)の組み合わせで、足もとにはIbanez製NTS NU TUBESCREAMER(オーバードライブ)やSuhr製Eclipse(ディストーション)などの歪みのほか、多種多様なペダルが並べられた。
佐伯は、メジャーデビュー作のレコーディングでも活躍させたIbanez製SR1345B-DWFを手に、フィンガーピッキングならではの柔らかいタッチでアンサンブルのボトムをしっかりと支えながら、楽曲ごとに“フック”となるメロディーラインも奏でていく。
そんなベースサウンドは、Warwick製LWA500(ヘッドアンプ)と足下のTECH 21製Sansamp Bass Driver DI(プリアンプ)を軸にして構成。そこに、セクションごとにBOSS製ODB(オーバードライブ)/BEHRINGER製BOD100(オーバードライブ)/EQD製Tone Job(イコライザー&ブースター)で肉づけするスタイルが採られていた。
秦はこの日、Yamaha製Maple Custom Absoluteのキットを使用し、ファンを躍らせるビートを巧みに叩き出し、自身のプレイニュアンスの多彩さや緻密さを見せつけた。スネアにはTAMA製S.L.P.シリーズのSonic Stainless Steel(14”×6.5”)がチョイスされ、深胴モデル特有の“深み”のある音色でも魅了した。
さらに、キックペダルにはdw製DW9000シリーズのシングルペダルをセレクトし、シンバルはすべてZildjian製。異なるシリーズのトップとボトムを組み合わせたハイハット(14”)をはじめ、K/A/S/Z3といったさまざまなシリーズから厳選されたモデルが選ばれている点が大きな特徴になる。「夜間飛行」のドラムソロや、先述のMCコーナーなどでは、本人左手側に配置されたRoland製SPD-SX(サンプリングパッド)も活躍した。
■新曲&ニューアルバムの制作も報告 踊り続けるためにファンと刻んだ“第0話”
「浮遊」や「ハナガサクラゲ」といったミドルナンバーをしっかりと届けた後、ライブの振り幅はさらに広がりを見せる。ファンの歌声もアンサンブルの中に採り入れた「平成」、秦のマレットプレイや山本の鳴らすリバースディレイが幻想的な音像を一層色濃くした「再会の街」、歌詞とリンクした照明演出でも目を惹いた「ヨエツアルカイハ1番街の時計塔」など、バンドの現在の実力を見せつけつつ、今後の可能性も提示。
そして本編のラストには、バンドのソングライティングにおける1つの分岐点であり、自身らの代表曲になりつつある「オロカモノ美学」を披露し、ファンは割れんばかりのクラップで楽曲の勢いをさらに加速させた。
アンコールでは、新曲「マスカレードパレード」を7月12日に配信リリースすると発表。直後に同曲を演奏し始めるが、途中で演奏を止めて「忘れてた、これ撮影OKなんだった」とファンを沸かせた。しかし、まさかの演奏ミスがあり、再び仕切り直すという微笑ましい場面も。「ここがバズっちゃったらどうしよう(笑)」と、宮崎曰く“ファンタジーを創るバンドの裏側”も垣間見せた。
そして宮崎は、メジャーデビュー後初のワンマンツアーであることに触れ、「これは旅立ちのワンマンライブなんです。きょうはいい天気でしたね。こんな日は船出にぴったりです。一緒に革命を起こしにいきましょう」と伝え、渾身の演奏で「0話革命」をパフォーマンス。
約1000人のファンとともに<誰も知らない第1話>を誓い、ニューアルバムの制作を開始したこともサプライズで報告しながら、『春めく私小説』のラストナンバー「踊ろう命ある限り」でライブを締めくくった。
■『クジラ夜の街ワンマンツアー“6歳”』恵比寿LIQUIDROOM公演セットリスト
SE. 幸せのかたち
01. 風のもくてきち
02. 夜間飛行
03. 夜間飛行少年
04. 詠唱
05. ラフマジック
06. あばよ大泥棒
07. BOOGIE MAN RADIO
08. インカーネーション
09. 奔走
10. 幽霊船1361
11. 裏終電・敵前逃亡同盟
12. ロマン天動説
13. 浮遊
14. ハナガサクラゲ
15. 平成
16. 時間旅行
17. 時間旅行少女
18. 再会の街
19. ヨエツアルカイハ1番街の時計塔
20. 序曲
21. オロカモノ美学
En1. マスカレードパレード
En2. 0話革命
En3. 踊ろう命ある限り
「6歳の誕生日を始めましょう。最高の夜を約束します」という宮崎一晴(Vo&Gt)の言葉に導かれ、ライブは「風のもくてきち」からスタート。初期の名曲に沸くフロアに向けて「出し惜しみなんかしない。最高速度で行こう」と呼びかけ、バンドは「夜間飛行少年」から勢いを高めていった。
“ファンタジーを創るバンド”を掲げるバンドらしく、「ラブマジック」で会場を楽曲の世界へと引き込む。そして、「あばよ大泥棒」ではハンドマイクへとコンバートした宮崎が“語り手”としてファンを導き、「BOOGIE MAN RADIO」では山本薫(Gt)、佐伯隼也(Ba)、秦愛翔(Dr)がバンドサウンド自体の重心をどっしりと落としながら、ダークファンタジーを思わせる音像も披露した。
■“ファンタジー”をともに創る楽器群と4人のプレイアビリティ―
きらびやかで、かつ色とりどりの世界観を描き出した本ライブで、4人は自らの演奏力、表現力、そして樂器が持つ魅力も提示していた。
宮崎が使用したギターは、ライブ全編を通じてFreedom Custom Guitar Research製Green Pepperのみだったが、切れ味の鋭いカッティングや温かさを持ったコードバッキング、山本とのツインリフなど、音色とプレイの両面で表情の豊かさを提示した。
そんな宮崎のギターアンプは、2チャンネル仕様のFender Acoustasonic Junior。足下にはtc electronic製Corona Chorus(コーラス)、TONE CITY製King of Blues(オーバードライブ)、KORG製Pitchblack mini(チューナー)を配置していた。
山本は、鮮やかなブルーカラーのBacchus製BJMをメインに据え、タイトなバッキングから耳に残るリフ、ギターヒーローらしい存在感すら放つギターソロなど、楽曲ごとにさまざまな表情を見せた。サブにもホワイトカラーの同モデルをセットしていたが、本器にはメインと異なるPUや電装系パーツが搭載されており、サウンド面でも違いを打ち出す1本になる。
ギターアンプはOne Control製BJF-S66(ヘッド)+ORANGE AMPS製PPC112(キャビネット)の組み合わせで、足もとにはIbanez製NTS NU TUBESCREAMER(オーバードライブ)やSuhr製Eclipse(ディストーション)などの歪みのほか、多種多様なペダルが並べられた。
佐伯は、メジャーデビュー作のレコーディングでも活躍させたIbanez製SR1345B-DWFを手に、フィンガーピッキングならではの柔らかいタッチでアンサンブルのボトムをしっかりと支えながら、楽曲ごとに“フック”となるメロディーラインも奏でていく。
そんなベースサウンドは、Warwick製LWA500(ヘッドアンプ)と足下のTECH 21製Sansamp Bass Driver DI(プリアンプ)を軸にして構成。そこに、セクションごとにBOSS製ODB(オーバードライブ)/BEHRINGER製BOD100(オーバードライブ)/EQD製Tone Job(イコライザー&ブースター)で肉づけするスタイルが採られていた。
秦はこの日、Yamaha製Maple Custom Absoluteのキットを使用し、ファンを躍らせるビートを巧みに叩き出し、自身のプレイニュアンスの多彩さや緻密さを見せつけた。スネアにはTAMA製S.L.P.シリーズのSonic Stainless Steel(14”×6.5”)がチョイスされ、深胴モデル特有の“深み”のある音色でも魅了した。
さらに、キックペダルにはdw製DW9000シリーズのシングルペダルをセレクトし、シンバルはすべてZildjian製。異なるシリーズのトップとボトムを組み合わせたハイハット(14”)をはじめ、K/A/S/Z3といったさまざまなシリーズから厳選されたモデルが選ばれている点が大きな特徴になる。「夜間飛行」のドラムソロや、先述のMCコーナーなどでは、本人左手側に配置されたRoland製SPD-SX(サンプリングパッド)も活躍した。
■新曲&ニューアルバムの制作も報告 踊り続けるためにファンと刻んだ“第0話”
「浮遊」や「ハナガサクラゲ」といったミドルナンバーをしっかりと届けた後、ライブの振り幅はさらに広がりを見せる。ファンの歌声もアンサンブルの中に採り入れた「平成」、秦のマレットプレイや山本の鳴らすリバースディレイが幻想的な音像を一層色濃くした「再会の街」、歌詞とリンクした照明演出でも目を惹いた「ヨエツアルカイハ1番街の時計塔」など、バンドの現在の実力を見せつけつつ、今後の可能性も提示。
そして本編のラストには、バンドのソングライティングにおける1つの分岐点であり、自身らの代表曲になりつつある「オロカモノ美学」を披露し、ファンは割れんばかりのクラップで楽曲の勢いをさらに加速させた。
アンコールでは、新曲「マスカレードパレード」を7月12日に配信リリースすると発表。直後に同曲を演奏し始めるが、途中で演奏を止めて「忘れてた、これ撮影OKなんだった」とファンを沸かせた。しかし、まさかの演奏ミスがあり、再び仕切り直すという微笑ましい場面も。「ここがバズっちゃったらどうしよう(笑)」と、宮崎曰く“ファンタジーを創るバンドの裏側”も垣間見せた。
そして宮崎は、メジャーデビュー後初のワンマンツアーであることに触れ、「これは旅立ちのワンマンライブなんです。きょうはいい天気でしたね。こんな日は船出にぴったりです。一緒に革命を起こしにいきましょう」と伝え、渾身の演奏で「0話革命」をパフォーマンス。
約1000人のファンとともに<誰も知らない第1話>を誓い、ニューアルバムの制作を開始したこともサプライズで報告しながら、『春めく私小説』のラストナンバー「踊ろう命ある限り」でライブを締めくくった。
■『クジラ夜の街ワンマンツアー“6歳”』恵比寿LIQUIDROOM公演セットリスト
SE. 幸せのかたち
01. 風のもくてきち
02. 夜間飛行
03. 夜間飛行少年
04. 詠唱
05. ラフマジック
06. あばよ大泥棒
07. BOOGIE MAN RADIO
08. インカーネーション
09. 奔走
10. 幽霊船1361
11. 裏終電・敵前逃亡同盟
12. ロマン天動説
13. 浮遊
14. ハナガサクラゲ
15. 平成
16. 時間旅行
17. 時間旅行少女
18. 再会の街
19. ヨエツアルカイハ1番街の時計塔
20. 序曲
21. オロカモノ美学
En1. マスカレードパレード
En2. 0話革命
En3. 踊ろう命ある限り
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2023/06/24




