きょう24日に開催の『RIZIN.43』(北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)を翌日に控えた23日、札幌市内で行われた『Forジャパン presents RIZIN.43前夜祭』に、4月の『RIZIN LANDMARK 5』で平本蓮に勝利した斎藤裕がゲストとして登場。北のRIZINファン、そして海を渡って応援に来た全国のRIZINファンとの交流を楽しんだ。
ORICON NEWSでは、前夜祭が終わった直後の斎藤にインタビューを実施。王者クレベル・コイケの体重オーバーという波乱の展開で迎える『RIZIN.43』メインイベントや、来月に開催される『超RIZIN.2』の朝倉未来VSヴガール・ケラモフ戦の予想、さらに自身の今後のビジョンなどについて聞いた。
■クレベルの計量失敗は「やってくれたな…」メンタル面では鈴木千裕が有利と予想
――『RIZIN.43』メインイベントのクレベル・コイケVS鈴木千裕戦の展望についてお伺いしたいのですが、クレベル選手が計量失敗で王座剥奪というまさかの展開になりました。斎藤選手この決定を最初に聞いた感想は?
【斎藤】やってくれたなって(苦笑)。マジかって思いました。RIZIN初の北海道大会で、私もアンバサダーとしていろんなプロモーションしてきましたけど、そのメインのタイトルマッチで王座剥奪とは、選手はもちろん関係者、そしてファンの方も「どうなんだろう」という気持ちは否めないと思います。
――ライトなRIZINファンの人からは「400グラムが落ちないの?」と疑問に感じている声もありましたが…。
【斎藤】重さで言うと、500ミリのペットボトル1本くらいの水分を短時間で落とさなくてはいけない、しかもすでにカラカラの状態からっていうのはキツいです…。調整ミスだったのか、何かしらの原因はあるんでしょうけども、なかなか言葉にするのは難しい状況ではありますね。
――計量クリアした鈴木千裕選手がOKしたことで「タイトル認定マッチ」になり、鈴木選手は勝てば新王者、クレベル選手は勝ってもノーコンテストとして行われます。この展開は両選手にどんな影響となるでしょうか?
【斎藤】本人たちにしか分からないところはありますが、公開計量の動画を見たところ鈴木選手いい意味で開き直って「やろうよ!」と言っていたので、鈴木選手にはあまり影響しないのかな、と僕は見ています。そのくらいの図太さもありそうですし。一方のクレベル選手は涙ながらに謝罪をしていたので、だいぶ心が弱って試合に向かうには難しい状況なのかな。ただ、落ち込んでいてもリングに上がるときには気持ちを切り替えるしかない。初の北海道大会で、チケットもかなり売れてお客さんもたくさんいらっしゃるし、体重オーバーは良くないことですけど、ちゃんとプロとして試合を成立させる必要があると思います。
――ちなみに、斎藤選手がこれまでの試合で体重を作れなかったり、相手選手がオーバーしたことはありましたか?
【斎藤】僕の試合では僕も相手もないです。だから、自分がもしそんな立場になったと思うとゾッとします。最近の業界的にも体重オーバーする選手がずっと続いている状況で、本当は試合そのものが注目されなければいけないのに、計量をパスすることが目的になってるような風潮があります。計量パスなんて当たり前で、試合をどう見てもらえるかということが大事なのに、パスできるかが注目されて格闘技を見る目が下がっていくのは、あまり良くない。パスできなかった選手は調整方法や階級変更を含めて考えなくてはいけないです。
――波乱の展開で迎える『RIZIN.43』のメインイベントですが、この状況を踏まえた上での斎藤選手の見どころを教えてください。
【斎藤】考え方次第ですけど、関係者たちは冷や汗をかいているから良いことではないですが、逆に言うとさらに注目を集めたという見方もできなくはないです。その上での予想として、僕は自分のYouTubeをはじめいろんなところで「クレベル選手が有利」と言ってきて、明日までに精神的にどこまで整えられているかによりますが、整った状態なら「クレベル選手が有利」は揺るがないと思っています。さらに詳しい試合展開は…、僕のYouTubeで発信していますので、ぜひ一人10回ずつ見ていただければと思います(笑)。
――明日はメイン以外にも注目試合が並んでいますが、斎藤選手が楽しみにしているカードは?
【斎藤】これはもう、梅野源治の試合です(VS鈴木宙樹)。今度こそ爆肘を1ラウンドから見たいですし、肘で相手を斬って流血させて1回ストップして、再開したところに次は肘でダウンを取る。斬る肘と倒す肘の2回見たいですね。
――それだけのインパクトを残したら、RIZINファンもキックルールの試合や肘ありの試合の見方が一気に変わる可能性がありますね。
【斎藤】めちゃくちゃあると思います。特に梅野源治というキャラクターが世間に受け入れられていますし、本人も良い状態に見えるので、ここはインパクトを残して僕も含めてファンの心をつかんで、試合後に「梅野源治、やっぱりヤバイだろ」って思わせてほしいです。
■自身の次戦は「命をかけられるような相手との戦いを見つけられたら」
――来月には真夏の大イベント『超RIZIN.2』で、朝倉未来VSヴガール・ケラモフ戦が行われます。両者と対戦経験のある斎藤選手の試合予想は?
【斎藤】これも自分のYouTubeで話しているのですが、ケラモフ選手はフィジカルの強さとレスリングスキルを生かして、強い打撃をどんどん当てに出てくるし、グラウンドコントロールでも極める力がある。対する朝倉選手がケラモフの圧をさばいて、どこまで自分のペースで試合を進められるか。朝倉選手もいろんなファイターとの試合を経験しているので、1ラウンドでのまれることはないと思いますが、自分が想定していた以上のパワーを感じても冷静に対処できるか、序盤がかなりのキーポイントになる可能性が高いです。希望としては、朝倉選手にぶっ飛ばしてほしいと思います。
――朝倉選手の勝利を期待するんですね。
【斎藤】そうですね、ケラモフには負けてほしくない。RIZINのフェザー級でケラモフが勝ち上がっていくのは、我々日本人選手にとっては良い展開ではないですし、もし朝倉選手に勝って「次は誰がケラモフとやる?」って話になると、僕も逃げられなくなるので(笑)。ファンの方はこの試合の勝者と自分がどう絡むかを楽しみに見ていただけたらと思いますが、朝倉選手に頑張ってほしいです。
――コンディションやタイミングが合えば、『超RIZIN.2』のような大きなイベントに出てみたい気持ちもありますか?
【斎藤】去年の『超RIZIN』はメイウェザーが来て盛り上がりましたけど、今年はガチ路線の試合が多いし、これから変化球みたいな試合もあるかもしれないのですが、そういう大きなイベントに出ることは、選手としてはすごいステータスですよね。相手やタイミング次第ですが、自分が行ける感じになったら行ってみたいです。
――ファンとしては斎藤選手の試合を早く見たい気持ちもありますが、意味がある相手といいタイミングで、というのが一番大事な条件でしょうか?
【斎藤】そうですね。練習を頑張って、自分が命をかけられるような相手との戦いを見つけられたらいいですし、それが『超RIZIN』のような大きなイベントとに重なったら、すごく良いことだと思います。『RIZIN.43』のメインと、朝倉選手とケラモフ選手の試合の結果によって自分の心も動くし、状況も変わってくるので、この2試合は見届けないといけないです。特に『RIZIN.43』はRIZINのYouTubeとスカパー!で無料配信なので、ぜひ一人でも多くのファンの方に見ていただきたいです!
◆『RIZIN.43』対戦カード
【RIZINオフィシャルYouTubeチャンネルで全試合無料配信】
・第13試合 RIZINフェザー級タイトル認定戦
RIZIN MMAルール5分3R
<前王者>
クレベル・コイケ
vs.
<タイトル認定戦・挑戦者>
鈴木千裕
・第12試合
矢地祐介 vs. ザック・ゼイン
・第11試合
関根“シュレック”秀樹 vs. 上田幹雄
・第10試合
鈴木博昭 vs. 西谷大成
・第9試合
梅野源治 vs. 鈴木宙樹
・第8試合
木村“フィリップ”ミノル vs. ロクク・ダリ
・第7試合
久保優太 vs. 木下カラテ
・第6試合
大島沙緒里 vs. ソルト
・第5試合
新居すぐる vs. 飯田健夫
・第4試合
関鉄矢 vs. 遠藤来生
・第3試合
トレント・ガーダム vs. 後藤丈治
・第2試合
熊谷麻理奈 vs. 栗山葵
・第1試合
山川賢誠 vs. 平野凌我
・オープニングファイト第4試合
渡辺トシキ vs. 安海健人
・オープニングファイト第3試合
丸山大輝 vs. 早坂優瑠
・オープニングファイト第2試合
愛翔 vs. 小出龍哉
・オープニングファイト第1試合
星久保将城 vs. がんばれ!ふるかわくん
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
ORICON NEWSでは、前夜祭が終わった直後の斎藤にインタビューを実施。王者クレベル・コイケの体重オーバーという波乱の展開で迎える『RIZIN.43』メインイベントや、来月に開催される『超RIZIN.2』の朝倉未来VSヴガール・ケラモフ戦の予想、さらに自身の今後のビジョンなどについて聞いた。
■クレベルの計量失敗は「やってくれたな…」メンタル面では鈴木千裕が有利と予想
――『RIZIN.43』メインイベントのクレベル・コイケVS鈴木千裕戦の展望についてお伺いしたいのですが、クレベル選手が計量失敗で王座剥奪というまさかの展開になりました。斎藤選手この決定を最初に聞いた感想は?
【斎藤】やってくれたなって(苦笑)。マジかって思いました。RIZIN初の北海道大会で、私もアンバサダーとしていろんなプロモーションしてきましたけど、そのメインのタイトルマッチで王座剥奪とは、選手はもちろん関係者、そしてファンの方も「どうなんだろう」という気持ちは否めないと思います。
――ライトなRIZINファンの人からは「400グラムが落ちないの?」と疑問に感じている声もありましたが…。
【斎藤】重さで言うと、500ミリのペットボトル1本くらいの水分を短時間で落とさなくてはいけない、しかもすでにカラカラの状態からっていうのはキツいです…。調整ミスだったのか、何かしらの原因はあるんでしょうけども、なかなか言葉にするのは難しい状況ではありますね。
――計量クリアした鈴木千裕選手がOKしたことで「タイトル認定マッチ」になり、鈴木選手は勝てば新王者、クレベル選手は勝ってもノーコンテストとして行われます。この展開は両選手にどんな影響となるでしょうか?
【斎藤】本人たちにしか分からないところはありますが、公開計量の動画を見たところ鈴木選手いい意味で開き直って「やろうよ!」と言っていたので、鈴木選手にはあまり影響しないのかな、と僕は見ています。そのくらいの図太さもありそうですし。一方のクレベル選手は涙ながらに謝罪をしていたので、だいぶ心が弱って試合に向かうには難しい状況なのかな。ただ、落ち込んでいてもリングに上がるときには気持ちを切り替えるしかない。初の北海道大会で、チケットもかなり売れてお客さんもたくさんいらっしゃるし、体重オーバーは良くないことですけど、ちゃんとプロとして試合を成立させる必要があると思います。
――ちなみに、斎藤選手がこれまでの試合で体重を作れなかったり、相手選手がオーバーしたことはありましたか?
【斎藤】僕の試合では僕も相手もないです。だから、自分がもしそんな立場になったと思うとゾッとします。最近の業界的にも体重オーバーする選手がずっと続いている状況で、本当は試合そのものが注目されなければいけないのに、計量をパスすることが目的になってるような風潮があります。計量パスなんて当たり前で、試合をどう見てもらえるかということが大事なのに、パスできるかが注目されて格闘技を見る目が下がっていくのは、あまり良くない。パスできなかった選手は調整方法や階級変更を含めて考えなくてはいけないです。
――波乱の展開で迎える『RIZIN.43』のメインイベントですが、この状況を踏まえた上での斎藤選手の見どころを教えてください。
【斎藤】考え方次第ですけど、関係者たちは冷や汗をかいているから良いことではないですが、逆に言うとさらに注目を集めたという見方もできなくはないです。その上での予想として、僕は自分のYouTubeをはじめいろんなところで「クレベル選手が有利」と言ってきて、明日までに精神的にどこまで整えられているかによりますが、整った状態なら「クレベル選手が有利」は揺るがないと思っています。さらに詳しい試合展開は…、僕のYouTubeで発信していますので、ぜひ一人10回ずつ見ていただければと思います(笑)。
――明日はメイン以外にも注目試合が並んでいますが、斎藤選手が楽しみにしているカードは?
【斎藤】これはもう、梅野源治の試合です(VS鈴木宙樹)。今度こそ爆肘を1ラウンドから見たいですし、肘で相手を斬って流血させて1回ストップして、再開したところに次は肘でダウンを取る。斬る肘と倒す肘の2回見たいですね。
――それだけのインパクトを残したら、RIZINファンもキックルールの試合や肘ありの試合の見方が一気に変わる可能性がありますね。
【斎藤】めちゃくちゃあると思います。特に梅野源治というキャラクターが世間に受け入れられていますし、本人も良い状態に見えるので、ここはインパクトを残して僕も含めてファンの心をつかんで、試合後に「梅野源治、やっぱりヤバイだろ」って思わせてほしいです。
■自身の次戦は「命をかけられるような相手との戦いを見つけられたら」
――来月には真夏の大イベント『超RIZIN.2』で、朝倉未来VSヴガール・ケラモフ戦が行われます。両者と対戦経験のある斎藤選手の試合予想は?
【斎藤】これも自分のYouTubeで話しているのですが、ケラモフ選手はフィジカルの強さとレスリングスキルを生かして、強い打撃をどんどん当てに出てくるし、グラウンドコントロールでも極める力がある。対する朝倉選手がケラモフの圧をさばいて、どこまで自分のペースで試合を進められるか。朝倉選手もいろんなファイターとの試合を経験しているので、1ラウンドでのまれることはないと思いますが、自分が想定していた以上のパワーを感じても冷静に対処できるか、序盤がかなりのキーポイントになる可能性が高いです。希望としては、朝倉選手にぶっ飛ばしてほしいと思います。
――朝倉選手の勝利を期待するんですね。
【斎藤】そうですね、ケラモフには負けてほしくない。RIZINのフェザー級でケラモフが勝ち上がっていくのは、我々日本人選手にとっては良い展開ではないですし、もし朝倉選手に勝って「次は誰がケラモフとやる?」って話になると、僕も逃げられなくなるので(笑)。ファンの方はこの試合の勝者と自分がどう絡むかを楽しみに見ていただけたらと思いますが、朝倉選手に頑張ってほしいです。
――コンディションやタイミングが合えば、『超RIZIN.2』のような大きなイベントに出てみたい気持ちもありますか?
【斎藤】去年の『超RIZIN』はメイウェザーが来て盛り上がりましたけど、今年はガチ路線の試合が多いし、これから変化球みたいな試合もあるかもしれないのですが、そういう大きなイベントに出ることは、選手としてはすごいステータスですよね。相手やタイミング次第ですが、自分が行ける感じになったら行ってみたいです。
――ファンとしては斎藤選手の試合を早く見たい気持ちもありますが、意味がある相手といいタイミングで、というのが一番大事な条件でしょうか?
【斎藤】そうですね。練習を頑張って、自分が命をかけられるような相手との戦いを見つけられたらいいですし、それが『超RIZIN』のような大きなイベントとに重なったら、すごく良いことだと思います。『RIZIN.43』のメインと、朝倉選手とケラモフ選手の試合の結果によって自分の心も動くし、状況も変わってくるので、この2試合は見届けないといけないです。特に『RIZIN.43』はRIZINのYouTubeとスカパー!で無料配信なので、ぜひ一人でも多くのファンの方に見ていただきたいです!
◆『RIZIN.43』対戦カード
【RIZINオフィシャルYouTubeチャンネルで全試合無料配信】
・第13試合 RIZINフェザー級タイトル認定戦
RIZIN MMAルール5分3R
<前王者>
クレベル・コイケ
vs.
<タイトル認定戦・挑戦者>
鈴木千裕
・第12試合
矢地祐介 vs. ザック・ゼイン
・第11試合
関根“シュレック”秀樹 vs. 上田幹雄
・第10試合
鈴木博昭 vs. 西谷大成
・第9試合
梅野源治 vs. 鈴木宙樹
・第8試合
木村“フィリップ”ミノル vs. ロクク・ダリ
・第7試合
久保優太 vs. 木下カラテ
・第6試合
大島沙緒里 vs. ソルト
・第5試合
新居すぐる vs. 飯田健夫
・第4試合
関鉄矢 vs. 遠藤来生
・第3試合
トレント・ガーダム vs. 後藤丈治
・第2試合
熊谷麻理奈 vs. 栗山葵
・第1試合
山川賢誠 vs. 平野凌我
・オープニングファイト第4試合
渡辺トシキ vs. 安海健人
・オープニングファイト第3試合
丸山大輝 vs. 早坂優瑠
・オープニングファイト第2試合
愛翔 vs. 小出龍哉
・オープニングファイト第1試合
星久保将城 vs. がんばれ!ふるかわくん
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
2023/06/24