曰く、アメリカでは企業の80%がSNS採用を導入しているという。その新たな潮流を日本にも取り入れようと誕生したのが、企業側のリクルートを支援するSNS運用代行サービス『バズリク』だ。
立ち上げたのは、メディアエイド代表取締役の九島遼大氏(22)。現役医大生であり真っ赤なフェラーリを乗り回すインフルエンサーとしてメディア露出も多い九島だが、『バズリク』を語るときはド派手なパブリックイメージを封印。就職ポータルサイトを利用して就職や転職をすることがオーソドックスな現在の日本において、就活の概念を一変させるべく奮闘中だ。
今年2月にローンチした『バズリク』は、各企業に合わせた“バズる動画”をTikTokやインスタグラムなどのSNSで公開するサービス。企業理念や社風を動画でPRして企業が求める人材とのマッチングを図る。WEBページを主体としたテキストベースでのリクルーティングサービスとは違い、親しみやすくわかりやすい動画で視覚的に訴える点がポイントだ。
サービス開始から約3ヶ月。大手企業からの問い合わせが相次いでいる現状について九島氏は「SNSを通して視覚的かつ的確に企業についての情報を発信していかなければ、という企業側の意識の高まりを感じます。WEBに求人広告を出してはいるものの“求職者に対して社風が上手く伝わっていない”“求める人材とのミスマッチがある”などの課題を実感されている企業が増えている証拠です」と分析する。
『バズリク』誕生の経緯は、自社社員の採用経験から生まれた。「弊社の52名の社員はすべてSNSからの採用。社員たちは僕がどんな人間でどんな仕事をしてどんな社会を作っていきたいのかを入社前からSNSの動画や写真を通して理解しています。SNSで情報を沢山出すことで、仕事内容や社風が合わないという齟齬をなくして離職率を下げることもできる。そして自社のSNSアカウントを介しての採用であれば採用広告のコストも抑えられる」との実感がある。
九島氏曰く、SNSによる採用率3割というアメリカに比べて日本は1割にも満たないというが、16歳から24歳はWEBよりもSNSを信頼する傾向にあるそうだ。「WEBを一方通行型のメディアとするならば、SNSは双方向性型のメディアです。SNSは発信に対するリアクションもあって、そこからエンゲージメントが生まれたりする。しかもWEBページの場合は検索しなければヒットしないけれど、SNSだと検索することなく動画を目にする機会も多い。転職意識のない人にも潜在的に訴えることが可能で、そこから雇用が生まれるかもしれない」。
メディアエイドは、SNS運用代行サービスのパイオニアとして知られている。九島氏のインフルエンサーとしての知識・経験・ノウハウをもとに、約60人のクリエイターが動画制作を行っているという。「TikTok運用代行は120社、インスタグラムは50社。テンポ、効果音、テロップ、内容、構成など、どのように動画を企画・制作すれば集客や採用に繋がるのかを熟知したメンバーによって月に2000本の動画を生み出しています。その実績をベースに、既存のWEB求人広告では伝えきれない企業イメージを視覚的に発信して採用に繋げることができます」と自社の強みをアピール。
未来にも目を向けており「5年後はWEBよりもSNSが主体になる時代がくるはずで、SNS採用も当たり前になるでしょう。そうなると企業の中にSNS担当部署が生まれる。ところが企業の中にSNSを熟知している人が少ない。そこで弊社ではSNSの運用に長けた人材を育て、それを企業に派遣するようなプロジェクトも行っていきたいと考えます」と予告する。
とはいえ『バズリク』は今年2月にローンチしたばかり。なぜにそこまで自信が持てるのか?「僕が会社を立ち上げた3年前は、SNSのビジネス性が理解されず、どんなに営業をかけても誰からも相手にされませんでした。しかし今では門前払いがうそのように業績は右肩上がり。SNSに対する浸透度もかなり高まっています。その経験を踏まえて考えるとSNS採用は5年後10年後、ここ日本でスタンダートになると思うんです」と確信。
自身が立ち上げた新しいビジネスを語る九島氏には、現役医大生&社長という二足の草鞋を履いて真っ赤なフェラーリを乗り回すド派手インフルエンサーという面影は皆無だ。「そのような姿をSNSやメディアで広げたのは、ハングリー精神のある20代前半の人材が欲しかったから。イメージ戦略の一環です」と打ち明ける。九島氏のTikTokのDMには、毎月100件を超える採用に関する問い合わせが寄せられるらしい。『バズリク』がリクルーティングサービスを変えた、そう回顧される時代が近づきつつある。
立ち上げたのは、メディアエイド代表取締役の九島遼大氏(22)。現役医大生であり真っ赤なフェラーリを乗り回すインフルエンサーとしてメディア露出も多い九島だが、『バズリク』を語るときはド派手なパブリックイメージを封印。就職ポータルサイトを利用して就職や転職をすることがオーソドックスな現在の日本において、就活の概念を一変させるべく奮闘中だ。
今年2月にローンチした『バズリク』は、各企業に合わせた“バズる動画”をTikTokやインスタグラムなどのSNSで公開するサービス。企業理念や社風を動画でPRして企業が求める人材とのマッチングを図る。WEBページを主体としたテキストベースでのリクルーティングサービスとは違い、親しみやすくわかりやすい動画で視覚的に訴える点がポイントだ。
サービス開始から約3ヶ月。大手企業からの問い合わせが相次いでいる現状について九島氏は「SNSを通して視覚的かつ的確に企業についての情報を発信していかなければ、という企業側の意識の高まりを感じます。WEBに求人広告を出してはいるものの“求職者に対して社風が上手く伝わっていない”“求める人材とのミスマッチがある”などの課題を実感されている企業が増えている証拠です」と分析する。
『バズリク』誕生の経緯は、自社社員の採用経験から生まれた。「弊社の52名の社員はすべてSNSからの採用。社員たちは僕がどんな人間でどんな仕事をしてどんな社会を作っていきたいのかを入社前からSNSの動画や写真を通して理解しています。SNSで情報を沢山出すことで、仕事内容や社風が合わないという齟齬をなくして離職率を下げることもできる。そして自社のSNSアカウントを介しての採用であれば採用広告のコストも抑えられる」との実感がある。
九島氏曰く、SNSによる採用率3割というアメリカに比べて日本は1割にも満たないというが、16歳から24歳はWEBよりもSNSを信頼する傾向にあるそうだ。「WEBを一方通行型のメディアとするならば、SNSは双方向性型のメディアです。SNSは発信に対するリアクションもあって、そこからエンゲージメントが生まれたりする。しかもWEBページの場合は検索しなければヒットしないけれど、SNSだと検索することなく動画を目にする機会も多い。転職意識のない人にも潜在的に訴えることが可能で、そこから雇用が生まれるかもしれない」。
メディアエイドは、SNS運用代行サービスのパイオニアとして知られている。九島氏のインフルエンサーとしての知識・経験・ノウハウをもとに、約60人のクリエイターが動画制作を行っているという。「TikTok運用代行は120社、インスタグラムは50社。テンポ、効果音、テロップ、内容、構成など、どのように動画を企画・制作すれば集客や採用に繋がるのかを熟知したメンバーによって月に2000本の動画を生み出しています。その実績をベースに、既存のWEB求人広告では伝えきれない企業イメージを視覚的に発信して採用に繋げることができます」と自社の強みをアピール。
未来にも目を向けており「5年後はWEBよりもSNSが主体になる時代がくるはずで、SNS採用も当たり前になるでしょう。そうなると企業の中にSNS担当部署が生まれる。ところが企業の中にSNSを熟知している人が少ない。そこで弊社ではSNSの運用に長けた人材を育て、それを企業に派遣するようなプロジェクトも行っていきたいと考えます」と予告する。
とはいえ『バズリク』は今年2月にローンチしたばかり。なぜにそこまで自信が持てるのか?「僕が会社を立ち上げた3年前は、SNSのビジネス性が理解されず、どんなに営業をかけても誰からも相手にされませんでした。しかし今では門前払いがうそのように業績は右肩上がり。SNSに対する浸透度もかなり高まっています。その経験を踏まえて考えるとSNS採用は5年後10年後、ここ日本でスタンダートになると思うんです」と確信。
自身が立ち上げた新しいビジネスを語る九島氏には、現役医大生&社長という二足の草鞋を履いて真っ赤なフェラーリを乗り回すド派手インフルエンサーという面影は皆無だ。「そのような姿をSNSやメディアで広げたのは、ハングリー精神のある20代前半の人材が欲しかったから。イメージ戦略の一環です」と打ち明ける。九島氏のTikTokのDMには、毎月100件を超える採用に関する問い合わせが寄せられるらしい。『バズリク』がリクルーティングサービスを変えた、そう回顧される時代が近づきつつある。
コメントする・見る
2023/05/27