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ヨルシカ×新潮文庫コラボで海外文学が異例のスピード重版 読者の5割が10代〜20代との特徴も

 4月に始まった「ヨルシカ」×「新潮文庫」コラボは、大好評で発売後すぐにコラボ書名全点の重版が決定。さらに約40年ぶりに復刊し話題を呼んだジッドの名著『地の糧』は、このたび発売後1ヶ月で2度目の重版がかかる2万9000部の大ヒットとなった。これは海外文学として異例のスピードで、普段海外文学を手に取らない10代20代が読者の5割を占めているということも注目を集めている。

「ヨルシカ」×「新潮文庫」コラボ限定カバー本

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 ヨルシカが、文学作品をオマージュした音楽画集『幻燈』。その発売を記念して、収録曲のモチーフとなった新潮文庫6点にコラボレーション限定カバーをつけたキャンペーンが4月にスタートした。2021年のコラボレーションに続き、今回も発売から大人気を博し、コラボ書名全点重版が発売まもなく決定した。

 とりわけ、アンドレ・ジッド『地の糧』の40年ぶりの復刊が発売前から話題となり、コラボ書名の中でも群を抜いて売れ行きが好調。『地の糧』は発売から1ヶ月を待たずに2度目の重版が決まり、現行の海外文学の文庫としては異例のスピードとなる。

 コラボ書名を購入している読者の年齢構成は、6点すべてほぼ同じ形をとっており、5割超を10代〜20代の読者が占めている。比較対象として、『地の糧』の著者であるジッドの『狭き門』(新潮文庫)を例にとると、40〜50代がメインの読者層となっている。20代の読者も少なくないものの、読者が併買した書籍の大半を占めるのは、カミュやドストエフスキー等の海外文学の文庫だった。ここからも、今回のコラボで、海外文学の古典が多くの新しい読者を獲得していることがわかる。

 ジッド『地の糧』は、寺山修司の作品『書を捨てよ町に出よう』にインスパイアを与えた「君はすっかり読んでしまったら、この本を捨ててくれ給え――そして外へ出給え」というフレーズが印象的な、半世紀以上にわたり人々に影響を及ぼし続けてきた青春の書。ヨルシカの楽曲によって、忘れられつつあった古典名作がふたたび手に取られることになったことでも大きな話題となっている。

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