俳優・神木隆之介が主演する、映画『大名倒産』（6月23日公開）に、神木演じる主人公の幼なじみ役で出演する杉咲花。共演歴が多く、互いを「神様」「花様」と呼び合う”盟友コンビ“の安定感抜群の掛け合いが見どころの一つとなっている。

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　神木と杉咲は、ドラマ『学校のカイダン』（2015年、日本テレビ）で初共演。アニメーション映画『メアリと魔女の花』（17年）では杉咲が主人公・メアリ役、神木がメアリともに冒険を繰り広げるピーター役で“共演”。神木がレギュラー出演するドラマ『刑事ゆがみ』（17年、フジテレビ）に杉咲がゲスト出演したこともある。大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』（19年、NHK）では、神木演じる五りんの母・りくと祖母・シマを杉咲が演じた。TVCMでも兄弟や、職場の同僚など多様な設定で複数回共演している。

　『大名倒産』は、浅田次郎の時代小説が原作。『そして、バトンは渡された』（21年）、『ロストケア』（23年）などの前田哲が監督を務めた。ひょんなことから越後丹生山藩・第十三代藩主となる青年・松平小四郎（神木）が、個性豊かな仲間たちとともに、藩の借金25万両（現在の価値で100億円）の返済しようと奮闘する物語。小四郎の幼なじみ・さよを杉咲が演じる。

　2人はともに前田組には初参加となるが、それぞれ「小四郎は誠実なヤツですよね。真面目すぎて冗談を真に受けるようなところもありますが、“馬鹿だなぁ、こいつ”って思ってもらえるような役になればいいなと（笑）」（神木）、 「神木さんのおかげで緊張せず、現場を楽しめそうです。小四郎を元気づける役どころなので、カラッと明るく演じられたら」（杉咲）と意気込みを語っていた2人。

　本作では共演シーンも多く、撮影の待ち時間には現場の片隅で「大名倒産」のイントネーションを合わせる、神木と杉咲の和気あいあいとした姿も目撃されている。「四字熟語みたいなイメージで言うといいかも!?」と神木がコツを伝授すると、「いまのは『父さん』みたいでしたね」と笑う杉咲。「いまのうちから練習しておけば、舞台あいさつでは完璧だね」と言い合いながら、「大名倒産！」を連呼する2人の微笑ましいエピソードからは、度重なる共演で築いた信頼関係がうかがえる。

　小四郎とさよは同じ丹生山藩で育った幼なじみだが、小四郎が突然、丹生山藩主の跡継ぎであることを告げられ、江戸に上京したところ、城下町でさよと再会を果たす。公開された場面写真では、久しぶりの再会を喜ぶのも束の間、なぜか追われる羽目になった小四郎とさよや、桶に身を隠しながらひょっこり顔をのぞかせる姿も。殿様になった小四郎とさよ、子どもの頃とはすっかり立場が変わってしまった2人だが、さよは再会を機に、借金返済に奔走する小四郎を支えていく事になる。