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赤江珠緒『たまむすび』11年の思いが詰まった“答辞”【ほぼ全文掲載】

 TBSラジオ『赤江珠緒たまむすび』(月〜木 後1:00)が、30日の放送で11年の放送に幕を閉じた。出産・育児など、何かあった時には必ず自らの言葉でリスナーに伝えてきた赤江と、伴走してきた各曜日パートナー、スタッフ、そしてリスナーによる“ドラマチック・プログラム”が一旦終わりを迎えた。

赤江珠緒 (C)ORICON NewS inc.

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 番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができるが、赤江の思いが詰まった“答辞”のほぼ全文を掲載する。

■答辞
東京の桜も咲き誇り、心躍る季節となりました。この良き日に、『たまむすび』は…幕を下ろすことになりました。これまで本当に多くの方が力を貸してくださり、今この日を迎えています。感謝の言葉はいくつあっても到底足りませんが、この場をお借りして、時間の許す限り、述べさせてください。
曜日ごとに順不同でまいります。

月曜日
ビビる大木くん。ラジオのことを何もわかってなかった私を引っ張ってくれて、ありがとう。また、プライベートで歴史談義をたっぷりしましょう。
武井壮さん。百獣の王の方に文鳥のように軽々と乗せてもらいました。貴重でさすがな思い出です。
小田嶋隆さん。旅立ちが早すぎます。番組内で、あなたほど私を泣かせた人はいません。これからも小田嶋さんの本の中でたくさん話をさせてください。
そして、カンニング竹山さん。実は私は『紅の豚』の主人公を見ると竹山さんを思い出しています。心が二枚目、とてもまっすぐで、ウインナー大好き。マヨネーズ大好き。欲望にもまっすぐで、そして何よりまっすぐな人のことが大好きな人のことです。私の本気の失敗の時ほど、深刻な失敗な時ほど「しゃーないしゃーない、次よ次。気にすんな」と寄り添ってくれました。小5から彼女が絶えなかったことも納得です。経験豊富で、人生のシリアスさにもちゃんと耳を傾けてくれる、相方さんのお子さんとの交流も大事にされている。いざという時、本当に動いてくれる。正義感と愛の人、あなたは真にかっこいい大人です。

火曜日
下川江那さん、おばあちゃんとお呼びするのがはばかられるくらいステキな下川江那さん。これからも「この子はバカなのかい?」と叱ってください。お人柄のにじみ出た、絶品ナレーション。名物コーナーに育てていただき、ありがとうございました。
町山智浩さん、時差をものともせず、いや時差に負け、眠りこんで連絡が取れない回もありましたね。日本を飛び越えた広い視点で、古今東西の物語の知識を総動員した、深い視点で、時に熱く、時に勇気をもって話していただきました。ありがとうございました。
そして、山里亮太さん。全部の球を打ち返してくれてありがとう。あなたのおかげで、まったく似ていないものまねも成立しました。なんでも笑えました。満席の武道館。漫才をするなんて、自分の人生にそんなことが起こるとは、思いもよりませんでした。すべてあなたのおかげです。喜怒哀楽、甘え、嫉妬、すべての感情を面白いものに変えられる。天才になりたい?いいえ、あなたは天才です。

博多大吉 photo:鈴木一なり (C)oricon ME inc.

博多大吉 photo:鈴木一なり (C)oricon ME inc.

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水曜日
ブルボン小林さん。芥川賞、大江健三郎賞、谷崎潤一郎賞、すべて受賞の長嶋有先生。私が言うまでもなくすごすぎます。でも、ボンこばさん。私にとってはブルボンさん。また、吐くまで飲みましょう。
伊沢拓司さん。赤江調べ、勉強もできて性格もいいさわやかな青年第1位です。占い師じゃないけど言いたいです。あなたは間違いなく出世します。本物の学びを教えてくれてありがとう。
アートテラー・とに〜さん。アートへの真摯な向き合い方、お仕事への誠実さ。後日伺ったお父様へのレギュラー報告、泣きました。『たまむすび』が、とに〜さんのはじめの第一歩になれたこと、光栄です。どんどんレギュラーを増やしてください。業界のみなさま、この方は買いです。
春風亭一之輔さん。師匠の落語の登場人物のようなうかつさが、最初から親近感だらけでした。うかつに武道館の前説を頼んでごめんなさい。そして、うかつに受けてくださり、ありがとうございました。
博多華丸さん。博多座の座長を務めていらした時、出番直前まで、私とマネージャーの博多旅行のアテンドをこれでもかと徹底的にしてくださったこと、忘れません。ドラマ選びの相性もバッチリでしたよね。臨時パートナーでは、感性が似すぎていて、もたれ合いになりましたが、『たまむすび』『華むすび』、これからもどうかご縁を結ばせてください。
錦織一清さん。小学生の自分に一生自慢できます。ニッキとお仕事したよって。ステキな、そしてちょっと照れ屋でおちゃめな音楽解説、本当にワクワクしました。ニッキさん演出の舞台もかっこいいです。また、見に行きます。
居島一平さん。あの大沢悠里さんも舌を巻く博識な居島さん。あなたのライブをこっそり見に行ったこと、いい思い出です。
吉田豪さん。デュエットしましたね。またいつか、いい私のインタビュー記事を書いてくださいね。
岩下尚史さん。綱切丸は元気ですか?これからも初夏のアユ釣りの光景に出会うたびに、清涼な風のように日本語を操るハコちゃんのことを思い出しますね。
ジェーン・スーさん。なぜかなりゆきでともに歌ったQUEEN。とても楽しかったです。老舗番組だらけのTBSで、同年代のスーさんが帯を持たれて、同じように奮闘されているということ、本当に心強かったです。あなたのやわらかな賢さに憧れます。たくさん助けてくださって、ありがとうございました。
そして、博多大吉さん。冷静な分析、徹底した周りへの心配り、細やかな洞察力、脱帽です。あれはウルトラマンか?いや、大吉大黒様か?いや、もしや遅れてやってきた真壁俊?兎にも角にも、大吉先生のヒーロー並みの特殊能力で、『たまむすび』号の水平軸をコントロールしてもらわなければ、番組を維持することはできなかったでしょう。『たまむすび』に惜しみない情熱を注いでいただき、本当にありがとうございました。心無い発言?とんでもない、心だらけのお言葉、うれしかったです。ポッドキャストの年間パス、ありがたく使わせていただきます。

木曜日
ピエール瀧さん。いろいろありましたが、おかげさまで金(きん)が値上がりしました。ありがとうございます。また、実家にもどうぞ、お越しやす。
そして、土屋礼央さん。あなたの魅力を言葉にするのはとてもむずかしいです。あなたの魅力は、一体なんなんでしょう。人を喜ばすことが大好きで、そのためなら、労を惜しまないことでしょうか。こだわるポイントがよくわからない変人ぶりでしょうか。すごいものをすごいと認める好奇心と品のある素直さでしょうか。その答えはまだ出ていません。ただ、わかっているのは、あなたがとてもとても魅力的で、愛すべき人であるということです。パートナーになってくれて、本当にありがとう。『こねくと』でも、ぶいぶい言わせてください。土屋家のみなさまに、くれぐれもよろしく。

金曜日
ナタリー(小林悠)。番組立ち上げ、試行錯誤の時期、本当にもがいたよね。そんな時期に一緒にもがいてくれて、懸命に戦ってくれてありがとう。あなたと踊った「潮騒のメモリー」忘れません。
安東弘樹さん。エロ紳士の安東さん。アンディーさんと玉さん(玉袋筋太郎)との玉4つ、ステキなステキな放送でした。ぶら下がり健康器から見た武道館の景色は、いかがでしたか?『たまむすび』を誠実に、大切に守ってくださり、ありがとうございました。
外山惠理さん。産休療養中、本当にたくさんたくさん助けてもらいました。ありがとう。降板するかもと伝えたら「私のラジオの仕事がなくなるじゃん」と、エリツィンらしくブチ切れられましたが、なくなりませんよ。たくさんのリスナーさんたちがあなたを待っていますから。『えんがわ』号でも、どうかすばらしい旅を。
そして、玉袋筋太郎さん。赤江にたま、こんな奇跡は、玉さんとだけですね。玉さんがいてくださらなければ、そもそも『たまむすび』という番組は生まれていません。金曜日を最初から最後まで守り抜いてくださり、本当にありがとうございました。情に厚くて、涙もろい玉さんとは、放送より、放送以外の飲み会での思い出ばかりです。楽しかったなー。危なっかしかったなー。ね、玉さん?

このほかにも、桐畑トールさん、堀井美香さん、産休中を支えてくださった吉田明世さん、海保知里さん、笹川友里さん、レジェンド・毒蝮三太夫さん、伊集院光さん、そして小田嶋さんの『週刊ニッポンの空気』をつないでくださったみなさん、お力添え、本当にありがとうございました。
そして、ここまで番組をお引き立ていただいた、スポンサーのみなさま、本来のビジネスの枠をこえた、温かいお気持ちをたしかにたしかにちょうだいいたしました。心より感謝申し上げます。

そして、一緒に『たまむすび』を作り上げてくれたスタッフのみなさん。ダメダメな赤江を引っぱり、背中を押し、檄を飛ばし、いたわり、担ぎ上げ、どこへ向かっていいのかわからない私の道を常に、照らし続けてくれました。本当にありがとう。最初から最後までチームに恵まれたこと、それが何よりの私の原動力でした。武道館イベントのスタッフも含め、みなさんのプロフェッショナルに感謝いたします。

そして、何より『たまむすび』にチャンネルを合わせてくださったリスナーのみなさま、感謝の言葉が見つかりません。それぞれのみなさんの生活の中に、我々がお邪魔できたこと、みなさんの生活のお供になれていたのだとしたら、こんなにうれしいことはありません。武道館のパンフレットにも書きましたが、私はたくさんたくさん恥をかいてきました。単純なミスにはじまって、まさかのやらかし、どえらい勘違い。言わなくてもいい一言、いや逆に言うべきだった一言。言葉足らずで伝わらなかった下手なコメント。もっと、こう組めばよかったというリスナーさんの思い。生放送で抑えきれなかった、生々しい感情。もう今まさに抑えきれずになんですけど。どれもこれも恥ずかしいことだらけです。生きるって恥ずかしいことだらけだと、この仕事をして、改めて思い至りました。それでもそれを受け止めてくださる人がいる。困難なこと、つらいこと、どうしようもないことがあふれていますが、世界は捨てたもんではないと、大げさではなく思いました。たくさんのメール、お便りが番組を作ってくれました。何より、聞いていただいた思いが番組を育ててくれました。この時間は一生の私の宝物です。私は、特におもしろい大人ではないです。でも、おそらくこれからも変わらず、どこに行ってもうかつに、いろんなことをやらかして生きていくんだと思います。どこかで見かけたら、また笑ってやってください。そして、ぜひ声をかけてください。帯の番組をやるということは、たくさんの人の手で神輿として担いでもらいます。テレビも含めると、そんな生活を20年やってきました。その神輿のおかげで、自分でも思ってもみない遠い景色を見ることができました。それは、本当に幸せなことでした。でも、ここからは、自分の足で立ち、自分の周りにあるものをとことん愛でて、味わって進んでみます。子育てはもちろんですが、自分自身をも育ててみようと思っています。世界は、人生は広くて深いと、リスナーさんたちが教えてくれました。その過程で、本当のおもしろい大人になれていればいいなと思っています。人生は毎日が冒険ですね。先ほど申し上げた、プロフェッショナルなスタッフたちが、また新しいステキな番組を作ってくれるはずです。みなさまの午後1時が、これからも朗らかで温かいものでありますよう、心からお祈りしております。11年間の長きにわたり、『たまむすび』を愛していただき、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
2023年3月30日 卒業生 『たまむすび』代表・赤江珠緒

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