日本中が注目する4月8日に行われるプロボクシングのデビュー戦が、目前に迫ってきた那須川天心(24)。一人だけで行われた異例のプロテストに合格し、デビュー戦の対戦カードが発表された記者会見では多くのメディアからのフラッシュを浴び、さらに技術を磨くためにアメリカに修行に行くなど、その一挙手一投足がニュースとなっている。
そんな時代の寵児・天心に、ORICON NEWSでは渡米直前に独占インタビューを敢行。多くの人が目撃した記者会見の反響や、高まり続ける世間からの注目に対する本音、ボクシングデビュー戦のコスチュームや入場曲など、じっくりと言葉を選びながら語ってくれた。
■「自分のやりたいことだけで自分が広まるってカッコいい」
2月13日に都内のホテルで行われた『Prime Video Presents Live Boxing』第4弾記者会見には、広いホールに120人ものメディアが駆けつけ、これまでのキックボクサー時代とは比較にならないほどのカメラが天心に向けられた。直後からネットニュースを埋め尽くし、地上波テレビでも各局が会見の模様を放送し、翌日の新聞でも大きく取り上げられた。この広がり方が、ボクシングとそれ以外の格闘技の「歴史と伝統」の差を改めて浮き彫りにした。
この会見ついて、天心は「マスに広がっているなっていうのは感じますね。たくさんのテレビのニュースで放送されたりとか、キックをやっているときはそういうことがなかったので、ボクシングの大きさというものを改めて感じています」と世間への広がりを実感している。キックボクサー時代よりも注目が集まることについては「この状況を望んでいますし、より自分を知ってもらいたいという思いがあるので。自分のやりたいことだけで自分が広まるってカッコいいし、そういう生き方ができていると思います」と積極的に楽しんでいるようにも見えた。
昨年までの格闘技の会見に比べて、天心の表情がやや硬いように見えたのは多数の報道陣が駆けつけたからか、と尋ねると「緊張していたわけじゃなく、硬いというか硬く見せようと。やっぱり、ルーキーとしてじゃないですけど、そういう姿勢を見せようと思っていたので、あえて言葉も少なく話してみました」と真意を説明した。
注目度が上がることは歓迎しているが、それと反比例するようにプライベートな時間も空間も減っていく。いまや日本中にその名が知れ渡っているが、もっと気楽に過ごしたいと思うことはないのか。そんな質問には「いや、ないっすね」と即答した。「昔からそういうふうになりたいと思って生きてきたので。小学生や中学生の頃から有名になりたい、注目されたい気持ちがずっとあって、そこから変わってないので、気楽になりたいというか、ずっと気楽ですよ。ちょっと出かけたら『写真を撮ってください』とか声をかけられるけど、そんな存在に自分で望んでなったので、生きづらいとかもないです。本当に急いでいるときは『ゴメン』って断ることもあるけど、それ以外だったら普通に応じます」。
■「ボクシングは自分が飛び込む状況。格闘技のころとマインドがすべて変わっている」
格闘技からボクシングに転向したことで、マインドにも変化は生じたのか。「明らかに変わっていますよね。今までは僕がチャンピオンで一番上の立場だったので、下からくる挑戦者を迎え撃つ感じでしたが、今は自分が飛び込む状況なので、チャレンジャーというか、マインドがすべて変わっているなって」と語る天心。もともと、自身は“チャレンジャー・マインド”の塊で「こいつじゃできないだろうとか、無理だろって言われたことをやりたい。だから、僕の人生の1番大事な核じゃないですけど、ずっとそういうマインドですよ」。それは、今まで天心が歩んできた唯一無二のキャリアを見れば明白なこと。そして「今が本当に一番楽しいというか、最高の人生を送れている自信があるんです」と目を輝かせた。
キックボクサー時代の天心といえば、会場のすべての視線が注がれる華麗なコスチュームでの入場も代名詞の一つだった。これまで以上に注目されるボクシングデビュー戦では、果たしてどんなコスチュームを披露するのか。ヒントは「今いろいろ知恵を出しながら話しているんで。ちょっと変わった、自分色のことをやりたいと思っている」と明かしてくれた。
さらに、天心の戦いへのモチベーションとファンのテンションをブチ上げる入場曲である、矢沢永吉の「止まらないHa〜Ha」も代名詞となってきた。この曲は継続するのか、それとも変えるのか。天心はニヤリとし「そこはまだ、お楽しみと。コスチュームも含めて、試合当日に僕が花道に出る瞬間を楽しみにしていてください」と語った。
■加熱化するSNSバトルは「誰かのマネじゃなく、自分の言動に責任を持てるなら」
これから飛び込むボクシングと、これまで闘ってきた格闘技。ルールは異なるが近年で共通することとして、SNSで過激な発言で相手を挑発して煽り、ファンの注目を集める「SNSバトル」が盛んになってきた。これまでSNSでそういった発言をしてこなかった天心は、この風潮についてどう考えているのか。
「ありだと思うんですけど、その中でもただ煽ればいいってもんでもないし、誰かのマネをするんじゃなく、自分の言動に責任を持てるならやればいいのかなと思います。闘いだから、そうやって煽って勝てばいい結果になるし、負ければ全部否定される。そこにすべてを賭けられるなら、僕はいいなと思いますけど、ブレーキをかけながら煽り合っていることは僕は見ていてすぐわかるから、そういうのはカッコよくないと思うし。ファンの方もわかると思うので、ただ煽ればいいってものじゃないですよね」
最後に、自身が長年リードしてきた格闘技界の今後を期待する“次期エース”についても聞いてみた。「次にエースになる人は、たぶん僕とは違ったやり方になるんじゃないかと思います。だから、今プロでやってる人ではなくて、これからの人なんだろうなって考えています。まだプロになっていない、少年少女たちが10年後を引っ張るんだろうなっていう感覚ですね」。子ども好きの天心らしく、笑顔で未来のエースの誕生を待望していた。
◆『Prime Video Presents Live Boxing』第4弾
Prime Videoで4月8日に独占ライブ配信
【対戦カード】※試合順ではありません
●スーパーバンタム級6回戦
那須川天心(帝拳/24歳)デビュー戦
日本バンタム級4位:与那覇勇気(真正/32歳)17戦12勝(8KO)4敗1分
●WBC・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦12回戦
WBC・WBA王者:寺地拳四朗(BMB/31歳) 21戦20勝(12KO)1敗
WBA同級2位:アンソニー・オラスクアガ(プエルトリコ/31歳)32戦27勝(14KO)3敗1分1無効試合
●WBA世界バンタム級王座決定戦12回戦
同級2位:井上拓真 (大橋/27歳)18戦17勝(4KO)1敗
元WBC世界バンタム級暫定王者
同級3位:リボリオ・ソリス(ベネズエラ/41歳)43戦35勝(16KO)6敗1分1無効試合
元WBA世界スーパーフライ級王者
●IBF世界フェザー級王座挑戦者決定戦12回戦
同級2位:キコ・マルチネス(スペイン/37歳)57戦44勝(31KO)11敗2分
同級3位:阿部麗也(KG大和/30歳)28戦24勝(10KO)3敗1分
●WBOアジアパシフィックウエルター級タイトルマッチ12回戦
王者:佐々木尽(八王子中屋/21歳)16戦14勝(13KO)1敗1分
挑戦者:小原佳太(三迫/36歳)31戦26勝(23KO)4敗1分
そんな時代の寵児・天心に、ORICON NEWSでは渡米直前に独占インタビューを敢行。多くの人が目撃した記者会見の反響や、高まり続ける世間からの注目に対する本音、ボクシングデビュー戦のコスチュームや入場曲など、じっくりと言葉を選びながら語ってくれた。
■「自分のやりたいことだけで自分が広まるってカッコいい」
2月13日に都内のホテルで行われた『Prime Video Presents Live Boxing』第4弾記者会見には、広いホールに120人ものメディアが駆けつけ、これまでのキックボクサー時代とは比較にならないほどのカメラが天心に向けられた。直後からネットニュースを埋め尽くし、地上波テレビでも各局が会見の模様を放送し、翌日の新聞でも大きく取り上げられた。この広がり方が、ボクシングとそれ以外の格闘技の「歴史と伝統」の差を改めて浮き彫りにした。
この会見ついて、天心は「マスに広がっているなっていうのは感じますね。たくさんのテレビのニュースで放送されたりとか、キックをやっているときはそういうことがなかったので、ボクシングの大きさというものを改めて感じています」と世間への広がりを実感している。キックボクサー時代よりも注目が集まることについては「この状況を望んでいますし、より自分を知ってもらいたいという思いがあるので。自分のやりたいことだけで自分が広まるってカッコいいし、そういう生き方ができていると思います」と積極的に楽しんでいるようにも見えた。
注目度が上がることは歓迎しているが、それと反比例するようにプライベートな時間も空間も減っていく。いまや日本中にその名が知れ渡っているが、もっと気楽に過ごしたいと思うことはないのか。そんな質問には「いや、ないっすね」と即答した。「昔からそういうふうになりたいと思って生きてきたので。小学生や中学生の頃から有名になりたい、注目されたい気持ちがずっとあって、そこから変わってないので、気楽になりたいというか、ずっと気楽ですよ。ちょっと出かけたら『写真を撮ってください』とか声をかけられるけど、そんな存在に自分で望んでなったので、生きづらいとかもないです。本当に急いでいるときは『ゴメン』って断ることもあるけど、それ以外だったら普通に応じます」。
■「ボクシングは自分が飛び込む状況。格闘技のころとマインドがすべて変わっている」
格闘技からボクシングに転向したことで、マインドにも変化は生じたのか。「明らかに変わっていますよね。今までは僕がチャンピオンで一番上の立場だったので、下からくる挑戦者を迎え撃つ感じでしたが、今は自分が飛び込む状況なので、チャレンジャーというか、マインドがすべて変わっているなって」と語る天心。もともと、自身は“チャレンジャー・マインド”の塊で「こいつじゃできないだろうとか、無理だろって言われたことをやりたい。だから、僕の人生の1番大事な核じゃないですけど、ずっとそういうマインドですよ」。それは、今まで天心が歩んできた唯一無二のキャリアを見れば明白なこと。そして「今が本当に一番楽しいというか、最高の人生を送れている自信があるんです」と目を輝かせた。
キックボクサー時代の天心といえば、会場のすべての視線が注がれる華麗なコスチュームでの入場も代名詞の一つだった。これまで以上に注目されるボクシングデビュー戦では、果たしてどんなコスチュームを披露するのか。ヒントは「今いろいろ知恵を出しながら話しているんで。ちょっと変わった、自分色のことをやりたいと思っている」と明かしてくれた。
さらに、天心の戦いへのモチベーションとファンのテンションをブチ上げる入場曲である、矢沢永吉の「止まらないHa〜Ha」も代名詞となってきた。この曲は継続するのか、それとも変えるのか。天心はニヤリとし「そこはまだ、お楽しみと。コスチュームも含めて、試合当日に僕が花道に出る瞬間を楽しみにしていてください」と語った。
■加熱化するSNSバトルは「誰かのマネじゃなく、自分の言動に責任を持てるなら」
これから飛び込むボクシングと、これまで闘ってきた格闘技。ルールは異なるが近年で共通することとして、SNSで過激な発言で相手を挑発して煽り、ファンの注目を集める「SNSバトル」が盛んになってきた。これまでSNSでそういった発言をしてこなかった天心は、この風潮についてどう考えているのか。
「ありだと思うんですけど、その中でもただ煽ればいいってもんでもないし、誰かのマネをするんじゃなく、自分の言動に責任を持てるならやればいいのかなと思います。闘いだから、そうやって煽って勝てばいい結果になるし、負ければ全部否定される。そこにすべてを賭けられるなら、僕はいいなと思いますけど、ブレーキをかけながら煽り合っていることは僕は見ていてすぐわかるから、そういうのはカッコよくないと思うし。ファンの方もわかると思うので、ただ煽ればいいってものじゃないですよね」
最後に、自身が長年リードしてきた格闘技界の今後を期待する“次期エース”についても聞いてみた。「次にエースになる人は、たぶん僕とは違ったやり方になるんじゃないかと思います。だから、今プロでやってる人ではなくて、これからの人なんだろうなって考えています。まだプロになっていない、少年少女たちが10年後を引っ張るんだろうなっていう感覚ですね」。子ども好きの天心らしく、笑顔で未来のエースの誕生を待望していた。
◆『Prime Video Presents Live Boxing』第4弾
Prime Videoで4月8日に独占ライブ配信
【対戦カード】※試合順ではありません
●スーパーバンタム級6回戦
那須川天心(帝拳/24歳)デビュー戦
日本バンタム級4位:与那覇勇気(真正/32歳)17戦12勝(8KO)4敗1分
●WBC・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦12回戦
WBC・WBA王者:寺地拳四朗(BMB/31歳) 21戦20勝(12KO)1敗
WBA同級2位:アンソニー・オラスクアガ(プエルトリコ/31歳)32戦27勝(14KO)3敗1分1無効試合
●WBA世界バンタム級王座決定戦12回戦
同級2位:井上拓真 (大橋/27歳)18戦17勝(4KO)1敗
元WBC世界バンタム級暫定王者
同級3位:リボリオ・ソリス(ベネズエラ/41歳)43戦35勝(16KO)6敗1分1無効試合
元WBA世界スーパーフライ級王者
●IBF世界フェザー級王座挑戦者決定戦12回戦
同級2位:キコ・マルチネス(スペイン/37歳)57戦44勝(31KO)11敗2分
同級3位:阿部麗也(KG大和/30歳)28戦24勝(10KO)3敗1分
●WBOアジアパシフィックウエルター級タイトルマッチ12回戦
王者:佐々木尽(八王子中屋/21歳)16戦14勝(13KO)1敗1分
挑戦者:小原佳太(三迫/36歳)31戦26勝(23KO)4敗1分
2023/04/03