作家の西加奈子氏(45)が、2021年に滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告され、闘病していたことが13日までにわかった。4月19日刊行の自身初となるノンフィクション『くもをさがす』(河出書房新社)の中で、乳がん発覚から寛解までの約8ヶ月間を克明に描いている。
「カナダでがんになった。あなたに、これを読んでほしいと思った」。同書は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された西氏が、乳がん発覚から寛解までの約8ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへのあふれる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間。切なく、時に可笑(おか)しい、「あなた」に向けてつづられた、誰もが心を揺さぶられる内容となっている。
今回の刊行にあたって、西氏は「この年になると本当に色々ありまして…(笑)。特に昨年は嵐のような日々でした。嵐の苛烈(かれつ)さを、そしてその美しさを、この本で書いたつもりです」とのメッセージを寄せている。
西氏は1977年、テヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004年に『あおい』でデビューし、07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞した。13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。そのほか著作に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『i』『おまじない』『夜が明ける』などがある。19年12月から語学留学のため、家族と猫と共にカナダに滞在し、現在は東京に在住している。
「カナダでがんになった。あなたに、これを読んでほしいと思った」。同書は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された西氏が、乳がん発覚から寛解までの約8ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへのあふれる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間。切なく、時に可笑(おか)しい、「あなた」に向けてつづられた、誰もが心を揺さぶられる内容となっている。
今回の刊行にあたって、西氏は「この年になると本当に色々ありまして…(笑)。特に昨年は嵐のような日々でした。嵐の苛烈(かれつ)さを、そしてその美しさを、この本で書いたつもりです」とのメッセージを寄せている。
西氏は1977年、テヘラン生まれ。エジプトのカイロ、大阪で育つ。2004年に『あおい』でデビューし、07年『通天閣』で織田作之助賞を受賞した。13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。そのほか著作に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『i』『おまじない』『夜が明ける』などがある。19年12月から語学留学のため、家族と猫と共にカナダに滞在し、現在は東京に在住している。
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2023/03/13