ピン芸人・オジンオズボーン篠宮による大好きな特撮に特化したコラム『オジンオズボーン篠宮暁の特撮ヤベーイ!』。第26回は、5日にスタートしたテレビ朝日系で放送中のスーパー戦隊シリーズ最新作『王様戦隊キングオージャー』(毎週日曜 前9:30)を分析する。
『王様戦隊キングオージャー』の第一話が先週スタート。『ゼンカイジャー』、『ドンブラザーズ』とぶっ飛び戦隊の後に久々王道が来たなどという人もいたが、いやいやこんな王道見たことない。CG盛り盛り、最新の技術で描かれる『キングオージャー』の世界観。SNSでも番組の予算の心配をする人が続出するほど圧倒的な映像で特撮がまた次の段階にあがったことをまざまざと見せつけられた。
確かにお金もかなりかかっているに違いないがお金以上にこの映像を作り上げるのに相当な時間が費やされたであろうことは火を見るよりも明らか。あまりにも壮大な世界観に放送開始早々に一気に引き込まれていく。シュゴッダムをはじめとした五つの国のそれぞれの表現、押し寄せてくる敵の大群のスケールはハリウッド映画と比べてもなんら遜色のないレベル。こんなにすごいものを日曜の朝から見ることができるなんて幸せ以外の何ものでもない。
CGの話題ばかりが先行しすぎているが従来のミニチュアを使った巨大戦の特撮もアングルや細部に工夫が施されていて迫力が段違いだった。この世の終わりのような絶望感を味わわされた土煙の中から現れ宣戦布告と言わんばかりに城壁を破壊する巨大な敵ダンジーム。それに立ち向かうべくギラの想いで2000年ぶりに覚醒したゴッドクワガタをメインにして合体するキングオージャーとの戦いの中で飛び散る石つぶて。激しい攻防によって民家の屋根が吹き飛んだり、足元の石畳が剥がれる細かい演出。カメラをまたぐように過ぎていく下からのアングルなど、ほんの数秒の映像からでもひしひしと感じる監督のこだわりに驚がくした。
『キングオージャー』でメイン監督を務めるのは東映特撮のエース、上堀内佳寿也監督。『仮面ライダーエグゼイド』でテレビ本編の監督としてデビュー、そこで見せつけた上堀内カラーで特撮ファンを一気に魅了。登板するたびに確実に信頼と実績を積み重ねていき、2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でメイン監督に抜てき。今回の『キングオージャー』の驚きは『リュウソウジャー』の一話目を見た時に感じたものととても似ていた。通常スーパー戦隊の巨大戦は重厚感が重視されどっしりと迫力のある展開になるのだが、リュウソウレッドが操るキシリュウオーはなんと走り出した。CGを使わない疾走感のある巨大戦はそれまでに見たことのないものだった。今回のキングオージャーもなんと走っており、撮影の仕方などが『リュウソウジャー』の時よりもアップデートされたものになっている。
上堀内監督は特撮だけではなくキャストへの演技指導の熱が高いことでも有名でとにかく妥協しない。特に一話目がブレてしまうとその後にも影響が出てしまうため時間をたっぷりかけてでもキャストに細かくキャラクターの心情を伝え、理解が深めた上で丁寧に撮っていくとのこと。だからなのかたとえ演技経験が浅いキャストだったとしてもそれを感じさせない。それは今回のキングオージャーでも同じと言える。クワガタオージャーに変身するギラ役の酒井大成さんは制作発表会見で演技経験が浅いと発言していたが、民は道具だと豪語するシュゴッダムの国王ラクレスに世界の敵と突きつけられ、反逆者になってでも国民を救うと腹をくくった時のギラの表情はとても経験が浅いようには見えなかった。このことからも監督の丁寧な演出によって演技のレベルが一気に引き上げられたことがわかる。
特撮面でもドラマ面でも一話目から高いクオリティを見せてくれた『キングオージャー』。ここから一年、また応援していく日々がはじまった。
『王様戦隊キングオージャー』の第一話が先週スタート。『ゼンカイジャー』、『ドンブラザーズ』とぶっ飛び戦隊の後に久々王道が来たなどという人もいたが、いやいやこんな王道見たことない。CG盛り盛り、最新の技術で描かれる『キングオージャー』の世界観。SNSでも番組の予算の心配をする人が続出するほど圧倒的な映像で特撮がまた次の段階にあがったことをまざまざと見せつけられた。
CGの話題ばかりが先行しすぎているが従来のミニチュアを使った巨大戦の特撮もアングルや細部に工夫が施されていて迫力が段違いだった。この世の終わりのような絶望感を味わわされた土煙の中から現れ宣戦布告と言わんばかりに城壁を破壊する巨大な敵ダンジーム。それに立ち向かうべくギラの想いで2000年ぶりに覚醒したゴッドクワガタをメインにして合体するキングオージャーとの戦いの中で飛び散る石つぶて。激しい攻防によって民家の屋根が吹き飛んだり、足元の石畳が剥がれる細かい演出。カメラをまたぐように過ぎていく下からのアングルなど、ほんの数秒の映像からでもひしひしと感じる監督のこだわりに驚がくした。
『キングオージャー』でメイン監督を務めるのは東映特撮のエース、上堀内佳寿也監督。『仮面ライダーエグゼイド』でテレビ本編の監督としてデビュー、そこで見せつけた上堀内カラーで特撮ファンを一気に魅了。登板するたびに確実に信頼と実績を積み重ねていき、2019年の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でメイン監督に抜てき。今回の『キングオージャー』の驚きは『リュウソウジャー』の一話目を見た時に感じたものととても似ていた。通常スーパー戦隊の巨大戦は重厚感が重視されどっしりと迫力のある展開になるのだが、リュウソウレッドが操るキシリュウオーはなんと走り出した。CGを使わない疾走感のある巨大戦はそれまでに見たことのないものだった。今回のキングオージャーもなんと走っており、撮影の仕方などが『リュウソウジャー』の時よりもアップデートされたものになっている。
上堀内監督は特撮だけではなくキャストへの演技指導の熱が高いことでも有名でとにかく妥協しない。特に一話目がブレてしまうとその後にも影響が出てしまうため時間をたっぷりかけてでもキャストに細かくキャラクターの心情を伝え、理解が深めた上で丁寧に撮っていくとのこと。だからなのかたとえ演技経験が浅いキャストだったとしてもそれを感じさせない。それは今回のキングオージャーでも同じと言える。クワガタオージャーに変身するギラ役の酒井大成さんは制作発表会見で演技経験が浅いと発言していたが、民は道具だと豪語するシュゴッダムの国王ラクレスに世界の敵と突きつけられ、反逆者になってでも国民を救うと腹をくくった時のギラの表情はとても経験が浅いようには見えなかった。このことからも監督の丁寧な演出によって演技のレベルが一気に引き上げられたことがわかる。
特撮面でもドラマ面でも一話目から高いクオリティを見せてくれた『キングオージャー』。ここから一年、また応援していく日々がはじまった。
2023/03/12