その年に最も印象に残る声優や作品を表彰する『第十七回 声優アワード』授賞式が11日、都内で行われ、外国映画・ドラマ賞を貫地谷しほり、森川智之が受賞した。

　貫地谷はフランス発の連続ドラマ『アストリッドとラファエル　文書係の事件簿』の日本語吹き替え版で主人公アストリッドを担当し、演技が評価されたことで受賞。アニメやゲーム、吹き替えの仕事が多い声優が受賞することが多い『声優アワード』だが、俳優業を主に活動している貫地谷の名前がアナウンスされると、会場からは「お〜」と驚きの声があがった。

　スピーチで貫地谷は今回の受賞に「すごく緊張しています！　控室は豪華な方々ばかりで緊張して今、隣にはトム様がいて（笑）こんなところにいていいのだろうか？」と恐縮しつつ、「この賞をいただけて…、光栄な賞をありがとうございました！」と喜んだ。

　同アワードは、2007年より毎年3月に顕彰式を行う声優業界＆声優ファンのイベントで、その年度に最も活躍し、人気、実力をともに兼ね備えた声優、そして長年にわたって活躍するベテラン声優が一堂に顔を揃える声優界最大のイベント。

　昨年は主演男優賞を小野賢章、主演女優賞を緒方恵美が受賞し、17回目を迎える今回からは、多様性の尊重・ジェンダーフリーに鑑み、授賞部門の名称が変更。「主演」「助演」「新人」3部門の男女別を無くし、「主演声優賞」「助演声優賞」「新人声優賞」に統合した。