児童精神科クリニックを舞台に、凸凹を抱える院長・佐山卓（山崎育三郎）と研修医・遠野志保（松本穂香）のコンビが、心に生きづらさを持つ子どもと家族に向き合う物語『リエゾン−こどものこころ診療所−』（テレビ朝日系　毎週金曜　後11：15 ※一部地域で放送時間が異なる）。子どもをもつ親でもある著名人が“リエゾンウォッチャー”となり、本作を視聴した感想を赤裸々に語ってもらう特別インタビューを実施しているが、ついに10日に迎える最終回では、前回までに続き2018年に第1子男児を出産し、現在子育てに励む元モーニング娘。の保田圭（42）が登場する。

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――最終話（10日放送）をご覧になっていかがでしたか。

【保田】最終回、大号泣でした。凸凹を抱える少女（加藤柚凪）が母の死を必死に受けとめようとする姿、そして、急に妻を亡くした夫（三浦貴大）が葛藤しながら子育てする姿…涙無くしては見られませんでした。切なすぎて胸が締めつけられました。『リエゾン』はいつもたくさんの学びや気づきをくれるすてきなドラマですが、今回は“命”についてたくさん考えさせられました。明日があることは当たり前ではなく、家族と笑顔で過ごせるこの時間こそが恵まれたことで、幸せなことなんだなと、改めて感じました。“今”に感謝しながら家族との時間を大切に過ごそうと思います。

――ドラマの中にはさまざまな生きづらさを抱えた親子が登場しますが、ご自身と重ねて感じたことはありましたか？

【保田】妻を亡くしてシングルファザーとして、凸凹を抱える少女と向き合うお父さんが、なかなか言うことを聞いてくれない少女に感情的に怒って、思わず手を出しそうになってしまうシーンがあったのですが、私も似たような経験があるな…と共感しました。思わず手が出そうになってしまった自分に、ドドーーッと罪悪感が込み上げてきて、自己嫌悪になったり。子育てをしていると日々そんなことの繰り返しですが、『リエゾン』を見て先生たちの温かい言葉がフッと心を軽くしてくれて、優しい気持ちになれます。

――ドラマの中に登場した親子のセリフやエピソードで、共感した部分を教えてください。

【保田】「私なんかというのはやめましょう。あなたには、あなたにしかないものがある」
佐山先生（山崎育三郎）の言葉なのですが、すごく胸に響きました。私は小さい頃から「私なんて」そう思うことが多く、あまり自信のない子でした。それは大人になっても変わらずで、アイドルをしている頃にもそうでした。私にしかできないことを探すのに苦戦して、アイドル時代はかなり迷走していた時期もありました。でも、いざ自分にしかできないものを見つけられたら、それはとても強力な武器になるんですよね。息子には、自分にしかできないことを見つけて、自信を持って人生を歩んでもらいたいです。

――登場人物で印象に残っている方はいらっしゃいましたか？

【保田】どの登場人物もすてきなんですが、『リエゾン』に欠かせない存在、風吹ジュンさん演じる佐山りえ先生がとっても好きでした。温かくて、一つ一つの言葉が胸に響きます。「大丈夫、あなたはいい子」りえ先生のたった一言のセリフに、フッと心を掴まれた感覚になって涙があふれてきます。もっともっとりえ先生のシーン見たかったです！普段の私は怒ってばかりで、息子に「鬼みたい。笑」なんて言われちゃう時もあるので…りえ先生のように、息子をあたたかく包み込めるように、日々頑張りたいと思います。

――これから同話のドラマを観る視聴者へ、メッセージをお願いいたします。

【保田】いよいよ最終回。これまでもたくさんの気づきや学びをくれた『リエゾン』ですが、最終回はもうとにかく涙腺崩壊で…見終わった後にはティッシュの山でした（笑）。最終回を迎えてしまうのが残念です。もっと見たかった！毎回、先生たちの優しい言葉に包み込んでもらったり、ハッと気付かされたり、たくさんの感情をもらいました。生きづらさを抱えている方たちの心を、軽くしてくれるような温かな言葉に、視聴者の私もとても救われました。涙したりほっこりしたり、とても大好きなドラマです。まだ最終回放送前だけど…続編お願いしたい!!!