アーティストのコムアイが10日、第1子妊娠を発表した。今夏出産予定。母子ともに健康な状態を確認した上で、今年5月から日本を離れて海外での出産を計画中という。なお、現在、妊娠から出産に至るまでを追いかけるアートドキュメンタリー『La Vie Cinematique 映画的人生』を製作中で、妊娠報告と同日付で、クラウドファンディングを開始する。
結婚については、子の父となる映像作家・文化人類学者の太田光海(あきみ)氏と籍は入れない予定で、恋人関係のまま認知をする形となる。太田氏は、これまでに自身初となる映画『カナルタ 螺旋状の夢』(2021)で海外の映画祭で数多くの賞を受賞したのち、帰国後にシアター・イメージフォーラムから全国各地の映画館へと約1年にわたり上映を続け、令和4年度文化庁映画賞では「文化記録映画優秀賞」を受賞。現在製作中のアートドキュメンタリー『La Vie Cinematique 映画的人生』の監督を務める。
コムアイは、2012年に「水曜日のカンパネラ」の初代ボーカルとしてデビューしたのち、2021年の脱退を経て、アーティストとして声と身体を主に用いてジャンルを横断した表現活動を国内外で展開してきた。常に自身の身体から表現を生み出してきたコムアイは、映画公開に先駆ける形で、4月9日まで開催中『やんばるアートフェスティバル2022-2023』で、今回の妊娠からも影響を受けた作品『切れても切れても、結ぶことを』(2023)を発表している。
コムアイは「人生のゴールでもなんでもなく、ただの通過点にいる修行者のご報告ではありますが、一つの節目を迎えている実感も確かで、人生は無駄なことがなく豊かなものだと噛み締めております」と伝え「自分らしく生きようと勇気をもてるのは、ひとえに今まで自分を受け入れて応援してくださっているみなさまのおかげです。いつもありがとうございます。気持ち新たに、今後も精進して参ります!」とメッセージしている。
また、クラウドファンディング(3月10日〜5月9日)では、コムアイを主題とする太田監督の最新作『La Vie Cinematique 映画的人生』の製作支援を募る。コムアイの妊娠期間中に彼女のアート制作や民俗芸能などを探究する旅に間近で並走しながら、出産までの過程を記録する本作は、「一つの命が誕生する」という人間の営みの本質に立ち返りつつ、この世界の希望と課題、そしてかけがえのない国内外の人間の営みを映し出す。
ドキュメンタリーをベースにしながらも創作的要素を掛け合わせることで、胎児が曖昧な状態で存在する「こちら側」と「あちら側」の間の世界を表現する。キーコンセプトは、「コムアイの胎児の視点から、この世界はどう映るのだろうか?」。2024年の完成後には海外の映画祭での上映と国内外での劇場公開を目指す。
■コムアイ コメント全文
妊娠してから、身体全体が工事現場になったような感じです。
いつか、と思っていたけど、夏に30歳になってみたからといって自分が準備万端な大人になるわけでもなく、
恋人と話すうちに、むしろいつまでも完璧でない、子供のような自分たちでありながら、子という存在と影響しあい変化していくことが面白いのかもしれないと、心境に変化がありました。
今までもわりと自由にしてきたように、
自分たちと子に合った半定住を、その都度、探求しながら生きていきたいと思っています。
それはぼんやりとした理想として心の中にあったけれど一人で踏み出せるほどではなく、どちらが誘うでもなく冒険に出かけられるような恋人に巡り逢えたことに、
心から感謝しています。
現在や未来の選択は、私が今まで出逢ってきた人たちから学ばせてもらったおかげであり、
特に人と信頼を築くことは過去の恋人や友人に多くのことを教えてもらいました。
彼の選択もまた同じように、私の知らないたくさんの方々から学んだ結果であり、その方々への感謝の思いが尽きません。
人生のゴールでもなんでもなく、ただの通過点にいる修行者のご報告ではありますが、
一つの節目を迎えている実感も確かで、人生は無駄なことがなく豊かなものだと噛み締めております。
自分らしく生きようと勇気をもてるのは、ひとえに今まで自分を受け入れて応援してくださっているみなさまのおかげです。
いつもありがとうございます。
気持ち新たに、今後も精進して参ります!
みなさまが健やかに春を過ごされますように。
コムアイ
結婚については、子の父となる映像作家・文化人類学者の太田光海(あきみ)氏と籍は入れない予定で、恋人関係のまま認知をする形となる。太田氏は、これまでに自身初となる映画『カナルタ 螺旋状の夢』(2021)で海外の映画祭で数多くの賞を受賞したのち、帰国後にシアター・イメージフォーラムから全国各地の映画館へと約1年にわたり上映を続け、令和4年度文化庁映画賞では「文化記録映画優秀賞」を受賞。現在製作中のアートドキュメンタリー『La Vie Cinematique 映画的人生』の監督を務める。
コムアイは、2012年に「水曜日のカンパネラ」の初代ボーカルとしてデビューしたのち、2021年の脱退を経て、アーティストとして声と身体を主に用いてジャンルを横断した表現活動を国内外で展開してきた。常に自身の身体から表現を生み出してきたコムアイは、映画公開に先駆ける形で、4月9日まで開催中『やんばるアートフェスティバル2022-2023』で、今回の妊娠からも影響を受けた作品『切れても切れても、結ぶことを』(2023)を発表している。
コムアイは「人生のゴールでもなんでもなく、ただの通過点にいる修行者のご報告ではありますが、一つの節目を迎えている実感も確かで、人生は無駄なことがなく豊かなものだと噛み締めております」と伝え「自分らしく生きようと勇気をもてるのは、ひとえに今まで自分を受け入れて応援してくださっているみなさまのおかげです。いつもありがとうございます。気持ち新たに、今後も精進して参ります!」とメッセージしている。
また、クラウドファンディング(3月10日〜5月9日)では、コムアイを主題とする太田監督の最新作『La Vie Cinematique 映画的人生』の製作支援を募る。コムアイの妊娠期間中に彼女のアート制作や民俗芸能などを探究する旅に間近で並走しながら、出産までの過程を記録する本作は、「一つの命が誕生する」という人間の営みの本質に立ち返りつつ、この世界の希望と課題、そしてかけがえのない国内外の人間の営みを映し出す。
ドキュメンタリーをベースにしながらも創作的要素を掛け合わせることで、胎児が曖昧な状態で存在する「こちら側」と「あちら側」の間の世界を表現する。キーコンセプトは、「コムアイの胎児の視点から、この世界はどう映るのだろうか?」。2024年の完成後には海外の映画祭での上映と国内外での劇場公開を目指す。
■コムアイ コメント全文
妊娠してから、身体全体が工事現場になったような感じです。
いつか、と思っていたけど、夏に30歳になってみたからといって自分が準備万端な大人になるわけでもなく、
恋人と話すうちに、むしろいつまでも完璧でない、子供のような自分たちでありながら、子という存在と影響しあい変化していくことが面白いのかもしれないと、心境に変化がありました。
今までもわりと自由にしてきたように、
自分たちと子に合った半定住を、その都度、探求しながら生きていきたいと思っています。
それはぼんやりとした理想として心の中にあったけれど一人で踏み出せるほどではなく、どちらが誘うでもなく冒険に出かけられるような恋人に巡り逢えたことに、
心から感謝しています。
現在や未来の選択は、私が今まで出逢ってきた人たちから学ばせてもらったおかげであり、
特に人と信頼を築くことは過去の恋人や友人に多くのことを教えてもらいました。
彼の選択もまた同じように、私の知らないたくさんの方々から学んだ結果であり、その方々への感謝の思いが尽きません。
人生のゴールでもなんでもなく、ただの通過点にいる修行者のご報告ではありますが、
一つの節目を迎えている実感も確かで、人生は無駄なことがなく豊かなものだと噛み締めております。
自分らしく生きようと勇気をもてるのは、ひとえに今まで自分を受け入れて応援してくださっているみなさまのおかげです。
いつもありがとうございます。
気持ち新たに、今後も精進して参ります!
みなさまが健やかに春を過ごされますように。
コムアイ
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2023/03/10