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片桐はいり、初舞台から約40年「俳優になったのは、ほぼ偶然ですよ」

 俳優の片桐はいり(60)が、5日放送のMBS・TBS系『情熱大陸』(後11:00)に出演する。「個性派俳優」という枠にすら収まらない存在感。片桐にとって“素であること”とは…“演じること”とは。果たしてその境界を見つけることはできるのか。

5日放送『情熱大陸』に出演する片桐はいり (C)MBS

5日放送『情熱大陸』に出演する片桐はいり (C)MBS

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 「俳優になりたいと思ったことはないですね。俳優になったのは、ほぼ偶然ですよ」初舞台を踏んでから約40年。片桐は、俳優になったきっかけを聞かれると、いつもこう口にする。映画を観るのが好きで好きでたまらなかった学生時代。将来は、映画館や映画の宣伝部で働くことが夢だった。そのため、俳優になったのは「思いがけない」ことだったという。

 取材が始まったのは昨年7月。東京・阿佐ヶ谷にある100年以上の歴史を持つ映画劇場のイベントに、片桐はゲストとして招かれた。開場前、イベントスタッフと往年の映画の話題で盛り上がり、自ら進んでイベントの受付係を引き受けることに。来場者やスタッフと共に映画を楽しむ姿に、映画と映画館への愛情の深さを垣間見た。

 そんな片桐だが、自身が俳優として見た時に、向いているのは映画よりも舞台の方だという。野外劇『嵐が丘』のけいこに励む片桐。演出の小野寺修二氏とは、2010年上演の舞台以来、幾度も共同作業を重ねてきた。

 マイムの動きをベースに、俳優と話し合いながら作り上げていくスタイルの小野寺のけいこに、試行錯誤し、何かを探り続ける片桐。「ゼロから作っているから、どうしたら面白いのかなということしか考えない」。そこには、緊張感漂う状況下で密かに楽しんでいる片桐の姿があった。

【片桐はいり】
1963年、東京都出身。大学在学中に銀座文化劇場(現シネスイッチ銀座)でもぎりのアルバイトと同時に俳優活動を開始。現在も俳優業の傍ら「映画への恩返し」として地元の映画館、キネカ大森で時々もぎりをしている。映画と映画館への愛情に満ち溢れたエッセイ『もぎりよ今夜も有難う』は、第82回キネマ旬報ベスト・テン 読者賞を受賞した。

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  2. 2. 片桐はいり“複数人”で柱からじろり…「迫力がものすごい!」 『情熱大陸』地下鉄広告が話題

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