人気ゲーム『ファイナルファンタジーX』を歌舞伎化した木下グループpresents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』初日前会見・公開フォトコールが2日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われた。この日は事前に公開された映像でも話題を呼んだ、中村米吉がふんするユウナの“異界送り”シーンも再現された。

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　『ファイナルファンタジー』シリーズ35周年を記念した同公演は、『NINAGAWA 十二夜』や『風の谷のナウシカ』など、企画・構想で新たな歌舞伎を生み出してきた尾上菊之助が自ら歌舞伎化を熱望した新作歌舞伎。日本が誇る究極のファンタジーの世界を360度回転劇場である同所で世界初上演する。

　人間のほか、多種多様な亜人種が暮らす世界・スピラに迷い込んだ少年ティーダを演じる菊之助、ティーダの父の盟友で伝説の戦士・アーロン役の中村獅童、彼らの前に立ちはだかるグアド族の族長・シーモア役の尾上松也のほか、米吉、中村梅枝、中村萬太郎、中村橋之助、上村吉太朗、中村芝のぶ、坂東彦三郎、中村錦之助、坂東彌十郎、中村歌六らが会見に集合した。

　米吉は「PVを大変多くの方に観ていただきまして、観ていただいた数だけ感心ご興味ありがたいと同時に大変というか、しっかり務めなければと怖さも感じる次第です」と恐縮。「PVでは映像と踊りを融合させたものになりましたが、舞台では舞台機構と映像と、音楽、あらゆるものがつまりまして、私はこの上には立っていない。どうなっているかは劇場でごらんいただけたら」という言葉どおりの幻想的なシーンに仕上がった。

　このほかにも、シーモアとパーティーの面々の対決シーンも公開。同劇場に出演歴を持つ松也は「客席が回ることで転換が長くずっと物語に浸っていただける。場面転換でも一緒に移動しているような感覚になれるので観ていて楽しい。個人としてシーモアバトルは劇場特性を生かした立ち回りになっていますのでぜひ、楽しんでいただければ」と魅力を語っていた。

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