ティモシー・シャラメが主演する禁断の純愛ホラー『ボーンズ アンド オール』（公開中）より、“人喰い”という宿命を背負ったマレン（テイラー・ラッセル）とリー（ティモシー・シャラメ）が初めて出会う場面の本編映像が解禁となった。

【写真】その他の写真を見る

　「第90回アカデミー賞」において、作品賞、主演男優賞など主要4部門にノミネートされ、脚色賞に輝いた『君の名前で僕を呼んで』（2017年）のティモシー・シャラメとルカ・グァダニーノ監督が再タッグ。本能的に人を喰べてしまうという禁忌なモチーフと、美しい映像のギャップ。その実、若い二人が自分探しの旅を繰り広げるストーリーが、大きな反響と共感を呼んでいる。

　今回、解禁となった映像は、母を探す旅に出たマレンが旅の途中で立ち寄ったミニマートの店内での出来事。棚の前でしゃがみ込むと、陳列された商品を鞄に詰め込み始める。夢中で万引きする少女の不審な動きを店に居合わせた青年リーが見つめている。

　その時、酔っ払った男が幼い子をカートに乗せた女性に「売女め」と罵声を浴びせる。許せない。マレンは思わず「失礼でしょ」と口を向けると、男に向かって「おい、うるさいぞ」と諭す声がする。「お前 店員か？」という男に、声の主であるリーは「違うけど あんたを追い出す」と釘を刺す。「後悔するぜ」とあおる男に、「どんなふうに？」とクールに応じる。そして、じっと見つめるマレンに目配せを送ったリーは、男ににじり寄って挑発。不意を喰らった男は、「外でカタをつけよう」と走り去るリーの後を追うのだが…。

　ティモシーは、リーを演じる上で、破れたジーンズ、赤毛の髪など、ニルヴァーナのフロントマンだったカート・コバーンからインスピレーションを受けたそう。全身から孤独を漂わせる青年リーとして、新たな一面見せている。

　解禁された本編映像のシーンでは、二人はまだ、お互いが“人喰い”であることを知らない。予期せぬ場所で不思議な出会いをしたマレンとリーは、この後、導かれるように再会し、逃避行を始める。誰にも言えない秘密を抱えた二人の行く先に、ホラー映画で最も切ない結末が待ち受ける。

★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」