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インボイス制度説明アニメが公開 問題点の周知目的で山寺宏一「賛成反対を論じる前に」

 インボイス制度を憂慮する声優の有志グループ「VOICTION」(読み:ボイクション)は24日、『インボイス制度説明アニメ』を制作し、公式ツイッターで公開した(18時よりYouTubeチャンネルでも公開)。アニメは1話2分程度、全7話で構成され、第1話を本日24日に公開した後、数日おきに順次公開していく。

VOICTIONが公開した「インボイス制度説明アニメ」

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 「VOICTION」は、アニメ『SPY×FAMILY』シルヴィア役などで知られる声優・甲斐田裕子、『S.W.A.T.』シリーズ主人公役の咲野俊介、『機動戦士Ζガンダム』エマ・シーン役の岡本麻弥が共同代表を務めているグループ。

 これまでも国会・地方問わず多くの議員に陳情をしたり、世間への周知活動を実施。活動の一環として2022年11月に行った声優業界アンケートによると、インボイス制度が予定通り施行された場合には27%の現役声優が「廃業するかもしれない」と回答。同時期に行ったアニメ業界、漫画業界、演劇業界でのアンケートでも類似の結果が出ており、制度による日本文化の破壊に強い危機感を持っている。

 制度の施行予定まで7ヶ月余りとなった現在、「激変緩措置」など制度の導入に向けての議論が国会で行われているが、「制度について正しく理解」し「みんなで考えよう」というコンセプトの元このアニメを制作した。

 今回のアニメは、2023年10月に施行が予定されている適格請求書等保存方式、通称「インボイス制度」の制度と問題点の周知を目的としてVOICTIONがオリジナルで制作したもの。制度が非常に複雑で理解が難しいことから周知の方法を模索する中、声優という技術を活かした方法を検討し、一から手探りで作り上げた。

 アニメに関して山寺宏一からのコメントが公開され、「声優業界のこと以前に、あらゆる職種の小規模事業者と、そこに関わる全ての人に影響を及ぼすとても大きな問題だと思います。よって全ての国民に関係するのではないでしょうか。賛成反対を論じる前に、制度の仕組みと問題点を正しく理解しなければと感じていました」と説明。

 「そもそも消費税は預かり金ではなく「益税」というものは無い、という事実に驚きました。スタートまで時間がありませんが、この動画を始め、専門家の方の意見を聞いてキチンと学んで行きたいと思います」と伝えた。

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  1. 1. インボイス制度、現役声優が反対のわけ「3割弱が廃業検討」 実力派の脇役減で作品の質低下&業界衰退を懸念
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