動画配信サービス「Hulu」は、韓国最大手のインターネットサービス「NAVER」のグループ会社で、グローバル総合コンテンツスタジオ「PLAYLIST」（本社：韓国ソウル特別市龍山区）とタッグを組み、韓国発のオリジナルドラマを制作する共同ビッグプロジェクトの開始を22日、発表した。

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　プロジェクトの第1弾として、『愛の不時着』（2019年）のユン・ヒョンギ氏と『梨泰院クラス』（20年）のイ・ミナ氏の2人をチーフプロデューサーとして迎え、2F（イエフ）による韓国のWEBマンガ「プレイリスト」を原作としたドラマ、Huluオリジナル『プレイ・プリ』を23年内に制作する。

　原作はアイドルとの秘密の恋を描いた音楽ラブストーリーで、韓国のほか、日本語、英語、中国語、ドイツ語、スペイン語、タイ語、フランス語、インドネシア語の8つの言語に翻訳され、世界中で人気を集めている。素顔を隠し弾き語り動画をSNSにアップしているワケあり女子大生と、同じ大学に通うイケメンアイドルとの秘密の恋を描き、誰もが夢見るようなアイドルとのラブストーリーと、SNSにまつわるMZ世代ならではのエピソード展開が特徴。

　実写化の制作を担当するユン・ヒョンギ氏は、韓国の大手制作会社「STUDIO DRAGON」出身の敏腕プロデューサー。『愛の不時着』のほか、20年にはパク・ボゴム主演の『青春の記録』、22年にはパク・ジフン＆チェ・ヒョヌク主演の『弱いヒーローClass1』をヒットに導くなど、数々の成功を収めている。

　演出する作品に合わせた鋭い洞察力と没入感の強いストーリー展開で、視聴者を虜にしてきたユン氏は、本作の制作について「グローバルトレンドを先導するドラマを作りたい」と意欲を述べ、「（オリジナルサウンドトラックを含め）多方面で作品をお楽しみいただけるように、制作を進めていく予定です」と語っている。

　また、『梨泰院クラス』を大ヒットに導いたイ・ミナ氏は、「Huluと共同プロジェクトをすること自体が非常に意味のあること」だと述べ、「本作は繊細な感情が描かれる感性ロマンスです。『共感』と『トレンド』のトップランナーであるPLAYLIST社で制作する今回の作品に、期待と関心をお願いします」とコメントしている。

　脚本には、『青春ブロッサム』のパク・ユンソンが加わり、「原作が持つ秘密の青春ロマンス的な要素はもちろん、若い世代が身近に感じるエピソードを盛り込むために努力しました」と述べ、「劇中に出てくるさまざまなジャンルの音楽を聴く楽しさも感じられると思います」と楽曲の素晴らしさを語っている。

　原作者の2F（イエフ）は、自身の作品初の実写ドラマ化について「WEBマンガ作家として、とても栄光なチャンスだと思っています。ドラマ化によって、より豊かで華やかなストーリーが展開されそうで、大きな期待を寄せています」とコメントを寄せた。

　Huluでは、PLAYLISTとの共同プロジェクトを通して、「韓国ドラマに日本のテイストを融合させることで新たなケミストリーを生み出し、国境を越えた共感を呼ぶ作品の制作」を目指し、「独自コンテンツのさらなる強化と、Huluでしか味わえない視聴体験の向上を追及」するとしている。