俳優・原菜乃華（19）が25日、都内で行われた新海誠監督の新作アニメーション映画『すずめの戸締まり』（11月11日公開）完成披露試写会後の舞台あいさつに登壇した。オーデションを勝ち得て、新海監督の新ヒロインに抜てきされた原は、上映後、5000人からのスタンディングオベーションの中ステージに立ち、感極まった表情を浮かべた。

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　日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・すずめこと岩戸鈴芽（原）の解放と成長を描く本作。昨日、完成作を鑑賞した原は「昨日の余韻のなか、ここに立ってしまっているくらいん気持ち。この作品は映像だったり音楽だったりたくさんの方が寝る間も惜しんで、熱意をもって完成させてくださった、みなさんに観ていただきたい作品です。こうしてたくさんの方に観ていただけてうれしいですし、この場所にいられることが感謝しかないです」と声を震わせた。

　新海監督の「僕にとって自信のある鈴芽になりました。みなさん、いかがでしたか？」の問いかけに再度大きな拍手が沸き起こると、原は深々とお辞儀。「まだ冷静に観られなくて言葉にできないんですけど、鈴芽ちゃんの自分で人生を切り開く強さには私自身アフレコ中も助けてもらっていて。自分のなかでは憧れる女の子を、声をあてさせていただくのはプレッシャーでもあり光栄でうれしくもあった」と率直に語ると、新海監督は「菜乃華さんがいてくれたから、鈴芽という役が完成したんだと思います」と称えた。

　この日はSixTONESの松村北斗（27）、染谷将太（30）、伊藤沙莉（28）、花瀬琴音（20）、RADWIMPSの野田洋次郎（37）も参加。

　アフレコ時や完成作の気に入ったシーンなどを振り返る中、松村は「戦闘シーンだったりはメインの魅力じゃないですか。その端々にある、鈴芽が（叔母の）タマキさんと電話していて、高校生なりの反抗期が残ったしゃべり方。あの言い方が耳に残っていたり、端々が丁寧で魅力的でした」と絶賛。　対して原も「私は草太さんが『お返し申す』って隣でアフレコしていて心底うらやましかった。決めセリフかっこいいなって」と笑顔を浮かべていた。